ルイテイト（1985年生、母マスフアミリー）

ルイテイト（1985年5月31日）は、日本の競走馬、種牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のヤマニンスキー（当時10歳）と交配したマスフアミリーが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は石川栄一。戦績は、中央平地15戦7勝2着3回。1990年のスプリンターズステークス(G1)で2着に入った他、1991年のダービー卿チャレンジトロフィー(G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

増本豊厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1988年）

11月6日、デビュー戦は小迫次男騎手を鞍上に据えて、4歳未勝利（福島ダート1000m 晴/良）に出走。馬体重は480kg。12頭立ての5番人気で大外12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入った。

11月13日、連闘で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、田面木博公騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（福島ダート1000m 曇/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。端を奪う形となり、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のムービングレディーに7馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

11月26日、中1週で迎えた3戦目は、4歳以上400万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田面木博公騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では逸出した伸び脚で急追したが、勝ったアクロスザシーに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

12月10日、中1週で迎えた4戦目は、4歳以上400万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田面木博公騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。端をきる形となり、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のエンポールコメンに3馬身半の差をつけて単勝一倍台の期待に応えた。

4歳（1989年）

1月5日、中3週で迎えた5戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が悪くなり8着に敗れた。

5歳（1990年）

3月3日、約14か月の休み明けで迎えた6戦目は、小原義之騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（中京ダート1000m 小雨/不良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。主導権を握り、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では途轍もない末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のマンノスパークに5馬身の差をつけて久々の一戦をモノにした。

3月24日、中2週で迎えた7戦目は、5歳以上900万下（阪神ダート1200m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で小原義之騎手（1戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線ではあとひと伸びが足りず、3着に終わった。

4月21日、中3週で迎えた8戦目は、5歳以上900万下（京都芝1200m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は3戦連続で小原義之騎手（2戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて16番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では驚異的な末脚を爆発させて、最後は2着のアンダーオーカンに1馬身半の差をつけて4勝目を手中に収めた。

5月6日、中1週で迎えた9戦目は、5歳以上900万下の鴨川特別（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線に入ると、前で粘るテンザンブルースを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

5月19日、中1週で迎えた10戦目は、ハンデ戦の垂水ステークス（阪神芝1400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（2戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るウォーターストームを次元の違う末脚で交わし去り、最後は5馬身の差をつけて6勝目を手にした。

7月7日、中6週で迎えた11戦目は、ジュライステークス（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で河内洋騎手（3戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では次元の違う末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のウォーターストームに1馬身3/4の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

10月28日、約4か月の休み明けで迎えた12戦目は、須貝尚介騎手を鞍上に迎えて、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では詰めが甘くなり、5着に終わった。

11月18日、中2週で迎えた13戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は河内洋騎手（4戦3勝）。18頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では鋭い脚を使えず9着に敗れた。

12月16日、中3週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた14戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったバンブーメモリーにねじ伏せられて1馬身半差の2着となった。

6歳（1991年）

3月17日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から12kg戻して迎えた15戦目は、G3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1200m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は河内洋騎手（5戦3勝）。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で驀進したが、勝ったナイスパーワーにねじ伏せられてクビ差の2着に甘んじた。