ロザムール（2016年生、母グレートテン）

ロザムール（2016年3月31日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「愛のバラ(仏)」。毛色は栗毛。種牡馬のローズキングダム（当時9歳）と交配したグレートテンが20歳のときに産んだ8番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は静内坂本牧場。2021年の七夕賞(ハンデG3)で2着に入った他、2021年の中山牝馬ステークス(牝ハンデG3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、静内坂本牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、ライアン祐子によって507.6万円で落札された。2歳のとき、トド岩高原銀河農場物語から「北海道トレーニングセールサラブレッド2歳」に上場されたが主取りとなった。

上原博之厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2018年）

11月4日、デビュー戦は丸田恭介騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（福島ダート1700m 晴/良）に出走。馬体重は486kg。13頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

11月25日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸田恭介騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、平均ペースで馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は失速してしまい9着に終わった。

12月9日、中1週で迎えた3戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山芝2000m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。18頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。最後は一杯になって17着に終わった。

3歳（2019年）

2月2日、中7週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた4戦目は、3歳未勝利（中京ダート1800m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は丸田恭介騎手（2戦0勝）。13頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず9着に終わった。

3月23日、中6週で迎えた5戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山芝1600m 外回り小雨/良）に出走。16頭立ての10番人気で大外16番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、4着を確保した。

4月21日、中3週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（1戦0勝）。18頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天性の闘争心でゴールまで力闘し、5着を確保した。

5月18日、中3週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松岡正海騎手（2戦0勝）。18頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。逃げを打ち、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきちんと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のガロシェに1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

7月21日、中8週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた8戦目は、3歳以上1勝クラス（函館芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で松岡正海騎手（3戦1勝）。14頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が悪くなり11着に敗れた。

8月17日、中3週で迎えた9戦目は、3歳以上1勝クラスの石狩特別（札幌芝1500m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で松岡正海騎手（4戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のフォルコメンをクビ差振り切って制した。

10月6日、中6週で迎えた10戦目は、3歳以上2勝クラス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で松岡正海騎手（5戦2勝）。15頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天稟の闘志でゴールまで力走し、3着に入った。

11月3日、中3週で迎えた11戦目は、3歳以上2勝クラス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で松岡正海騎手（6戦2勝）。15頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。先頭に立ち、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天稟の闘争本能でゴールまで力走し、3着に入った。

4歳（2020年）

2月16日、約3か月半の休み明けで迎えた12戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。12頭立ての6番人気で大外12番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天性の負けん気を発揮してゴールまで力闘し、3着に入った。

3月8日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上2勝クラス（中山芝1600m 外回り小雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（1戦0勝）。13頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走し、3着に入った。

4月5日、中3週で迎えた14戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの浅草特別（中山芝1600m 外回り小雨/稍重）に出走。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしっかりと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のバールドバイを半馬身振り切って3勝目をつかんだ。

6月28日、約3か月の間隔を開けて迎えた15戦目は、3歳以上3勝クラスの江の島ステークス（東京芝1800m 曇/不良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味の忍耐力で最後まで奮戦したが、ボッケリーニに半馬身交わされて2着となった。

10月31日、約4か月の休養明けで迎えた16戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのキタサンブラックメモリアル（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（3戦0勝）。18頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は減速してしまい12着に敗れた。

12月13日、中5週で迎えた17戦目は、3歳以上3勝クラスの常総ステークス（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で北村宏司騎手（4戦0勝）。11頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、後続との差を2馬身以上キープして、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では生得の持続力で渋太く粘り込んで、最後は2着のニシノカツナリをアタマ差振り切って4勝目を手にした。

5歳（2021年）

1月5日、中2週で迎えた18戦目は、ハンデG3の日刊スポーツ賞中山金杯（中山芝2000m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で北村宏司騎手（5戦1勝）。17頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天授の負けじ心を発揮してゴールまで頑張り、4着を確保した。

3月13日、中9週で迎えた19戦目は、牝馬限定のハンデG3のローレル競馬場賞中山牝馬ステークス（中山芝1800m 雨/不良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で北村宏司騎手（6戦1勝）。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、壮絶なハイペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のファイティングスピリットで最後まで踏ん張ったが、ランブリングアレーにハナ差交わされて2着に惜敗した。

4月24日、中5週で迎えた20戦目は、牝馬限定G3の福島牝馬ステークス（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は6戦連続で北村宏司騎手（7戦1勝）。15頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が悪くなり13着に敗れた。

7月11日、約2か月半の間隔を開けて迎えた21戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 曇/稍重）に出走。16頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。ハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、トーラスジェミニにクビ差交わされて2着となった。

9月26日、約2か月半の間隔を開けて迎えた22戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、G2の産経賞オールカマー（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。ハナを取り切り、落ち着いたペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が衰えて10着に終わった。

11月14日、中6週で迎えた23戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（阪神芝2200m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。17頭立ての14番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は失速してしまい17着に終わった。

6歳（2022年）

1月5日、中6週で迎えた24戦目は、ハンデG3の中山金杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（8戦1勝）。17頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が上がってしまい16着に敗れた。

3月12日、中8週で迎えた25戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（9戦1勝）。16頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。先頭に立ち、落ち着いたペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が衰えて13着に終わった。

4月23日、中5週で迎えた26戦目は、武藤雅騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の福島牝馬ステークス（福島芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く16着に終わった。

7月10日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた27戦目は、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は丸田恭介騎手（3戦0勝）。16頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。主導権を奪い、遅いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚が上がってしまい12着に終わった。

10月23日、約3か月半の休養明けで迎えた28戦目は、菊沢一樹騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定オープンの新潟牝馬ステークス（新潟芝2200m 曇/稍重）に出走。14頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は力尽きて14着に終わった。

11月13日、中2週で迎えた29戦目は、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で菊沢一樹騎手（1戦0勝）。16頭立ての16番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後はバテてしまい16着に終わった。

2022年11月16日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。