オーバーアチーバー（2006年生、母エミスフェール）

オーバーアチーバー（2006年5月31日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は芦毛。種牡馬のスウェプトオーヴァーボード（当時9歳）と交配したエミスフェールが11歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は（有）仲野牧場。戦績は、地方25戦13勝2着2回。主な勝ち鞍は2008年の新馬チャレンジ（7）。

経歴

デビュー前

1歳のとき、仲野牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。同年、仲野牧場から「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場され、前田晋二によって409.5万円で落札された。

後藤保厩舎（笠松）へ入厩。

2歳（2008年）

11月14日、デビュー戦は東川公則騎手を鞍上に据えて、2歳戦の新馬チャレンジ（7）（笠松ダート800m 晴/良）に出走。馬体重は475kg。7頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るメモリーサフィニアを圧倒的な末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

12月30日、中6週で迎えた2戦目は、2歳地方重賞のライデンリーダー記念（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で東川公則騎手（1戦1勝）。10頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では決め手に欠いて7着に敗れた。

3歳（2009年）

12月31日、約12か月の休み明けで馬体重を前走から27kg増やして迎えた3戦目は、一般C19（笠松ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で東川公則騎手（2戦1勝）。8頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではグングンと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のトウショウジオンを半馬身振り切って久しぶりの実戦をモノにした。

4歳（2010年）

1月20日、中2週で迎えた4戦目は、C級チャンピオン（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で東川公則騎手（3戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では決め手が足りず、3着に終わった。

2月11日、中2週で迎えた5戦目は、一般C20（笠松ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で東川公則騎手（4戦2勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のフォークシンガーに8馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

2月25日、中1週で迎えた6戦目は、桃花特別（笠松ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で東川公則騎手（5戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。前に出て、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚勢がやや衰え、3着に終わった。

3月12日、中1週で迎えた7戦目は、生涯現役!ハクリュウボーイ（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で東川公則騎手（6戦3勝）。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るスズヒメを上がり1位の末脚で半馬身差し切ってファンの支持に応えた。

4月8日、中3週で迎えた8戦目は、奈良津桜特別（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で東川公則騎手（7戦4勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

4月29日、中2週で迎えた9戦目は、マリオンOPEN 2周年記念（笠松ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は9戦連続で東川公則騎手（8戦4勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のムッシュオメガに1馬身半の差をつけて断トツ人気に応えた。

5月14日、中1週で迎えた10戦目は、一般C8（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で東川公則騎手（9戦5勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のシンセリティーに2馬身半の差をつけて圧倒的人気に応えた。

5月27日、中1週で迎えた11戦目は、飛騨川特別（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で東川公則騎手（10戦6勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るマルヨフォーティを上がり1位の末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

7月9日、中5週で迎えた12戦目は、向山牧騎手を鞍上に迎えて、御岳特別（笠松ダート1600m 雨/重）に出走。9頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

7月23日、中1週で馬体重を前走から13kg減らして迎えた13戦目は、一般B7 C3（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は東川公則騎手（11戦7勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るジツリキダイヤーを次元の違う末脚でクビ差だけ差し切って優勝

10月15日、約3か月の間隔を開けて迎えた14戦目は、奥飛騨特別（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で東川公則騎手（12戦8勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のトミノペガサスに1馬身半の差をつけて1番人気に応えた。

11月23日、中5週で迎えた15戦目は、ぎふ清流大会ミナモカップ（笠松ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で東川公則騎手（13戦9勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で急追したが、抜け出したキーサミットにクビ差届かず2着に甘んじた。

5歳（2011年）

4月7日、約4か月半の休養明けで迎えた16戦目は、一般B6 C3（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で東川公則騎手（14戦9勝）。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではあとひと押しが足りず、3着に終わった。

6歳（2012年）

1月24日、約9か月半の休み明けで迎えた17戦目は、一般C22（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で東川公則騎手（15戦9勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のデンコウマオに4馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

2月15日、中2週で迎えた18戦目は、初花月特別（笠松ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は6戦連続で東川公則騎手（16戦10勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではしっかりと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のトーセンサイレンスをアタマ差振り切って勝利を手に入れた。

3月15日、中3週で迎えた19戦目は、アメジスト賞（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で東川公則騎手（17戦11勝）。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、3着に終わった。

4月2日、中2週で迎えた20戦目は、ラニータ・バースデー記念（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で東川公則騎手（18戦11勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

4月23日、中2週で迎えた21戦目は、一般C8（笠松ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は9戦連続で東川公則騎手（19戦11勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るテイエムシーザーを猛烈な末脚で3/4馬身差し切って断トツの支持に応えた。

5月10日、中1週で迎えた22戦目は、夏木立特別（笠松ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で東川公則騎手（20戦12勝）。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では詰めが甘くなり、3着に終わった。

5月24日、中1週で迎えた23戦目は、一般C5（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で東川公則騎手（21戦12勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、コパノテンジンにクビ差交わされて2着に甘んじた。

6月14日、中2週で迎えた24戦目は、一般C4（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は向山牧騎手（1戦0勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。端に立つ形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では驚異的な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のマイネブラックティに2馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

7月25日、中5週で迎えた25戦目は、あさがお特別（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で向山牧騎手（2戦1勝）。10頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では余力が残っておらず9着に敗れた。