ジョリーダンス（2001年生、母ピーターホフズパティア）

ジョリーダンス（2001年4月22日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「陽気なダンス」。毛色は芦毛。種牡馬のダンスインザダーク（当時8歳）と交配したピーターホフズパティアが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（株）錦岡牧場。戦績は、中央平地35戦7勝2着6回。2007年の安田記念(G1)で3着に入った他、2007年、2009年と阪神牝馬ステークス(牝G2)を2勝するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

堀宣行厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2003年）

12月20日、デビュー戦は勝浦正樹騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は484kg。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では迫力十分の伸び脚で追い上げたが、勝ったダンスインザムードに詰め切れず、6馬身差の2着に敗北した。

3歳（2004年）

1月17日、中3週で迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1800m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では終いが甘くなり、4着に終わった。

2月15日、中3週で迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で勝浦正樹騎手（2戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では閃光のような末脚を発揮したが、3着に終わった。

7月11日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた4戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、少し速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鬼脚を爆発させて楽々と抜け出し、最後は2着のベルビオラに4馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

8月1日、中2週で迎えた5戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で猛追したが、抜け出したタンザナイトにクビ差届かず2着に甘んじた。

9月4日、中4週で迎えた6戦目は、3歳以上500万下のグリーンチャンネルカップ（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（3戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では迫力十分の伸びを見せたが、伸びてきたクラシカルウィーク決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

9月26日、中2週で迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（中山芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（4戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線に入ると、前で粘るメジロテディベアを別次元の末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて2勝目を掴み取った。

10月24日、中3週で迎えた8戦目は、3歳以上1000万下の紅葉特別（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で勝浦正樹騎手（5戦1勝）。9頭立ての3番人気で大外9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では強烈な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のトーセンテンショウを半馬身振り切って制した。

4歳（2005年）

3月12日、約4か月半の休み明けで迎えた9戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で勝浦正樹騎手（6戦2勝）。16頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は力尽きて12着に敗れた。

5月1日、中6週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の晩春ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で勝浦正樹騎手（7戦2勝）。14頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では矢のように疾駆したが、抜け出したオレハマッテルゼに半馬身届かず2着となった。

6月5日、中4週で迎えた11戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始10番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず8着に敗れた。

5歳（2006年）

10月21日、約17か月の休み明けで迎えた12戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の久多特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦0勝）。15頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず9着に敗れた。

11月11日、中2週で迎えた13戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（東京芝1600m 雨/稍重）に出走。13頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では猛烈な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のダンシングオンに1馬身3/4の差をつけて久方ぶりに勝利を挙げた。

6歳（2007年）

1月8日、中7週で迎えた14戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の初富士ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では物凄い伸び脚で猛追したが、抜け出したナスノストロークにクビ差届かず2着となった。

1月28日、中2週で迎えた15戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の早春ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

2月24日、中3週で迎えた16戦目は、4歳以上1600万下の韓国馬事会杯（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（1戦0勝）。14頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では一気に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のリザーブカードを3/4馬身振り切って制した。

4月7日、中5週で迎えた17戦目は、牝馬限定G2の阪神牝馬ステークス（阪神芝1400m 小雨/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（1戦1勝）。10頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、グングンと終いの脚を伸ばして、最後は2着のアグネスラズベリに1馬身1/4の差をつけて初の重賞タイトルを奪取した。

5月13日、中4週で迎えた18戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての5番人気で17番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を発揮したが、5着に終わった。

6月3日、中2週で迎えた19戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（1戦0勝）。18頭立ての9番人気で大外18番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天稟の闘志でゴールまで力走し、3着に入った。

10月27日、約5か月の休養明けで迎えた20戦目は、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（1戦0勝）。18頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では末脚を伸ばせず11着に敗れた。

11月18日、中2週で迎えた21戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。18頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。直線では脚が残っておらず最後はマイネルシーガルと並んで10着同着となった。

12月16日、中3週で迎えた22戦目は、G2の阪神カップ（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（2戦0勝）。18頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では迫力十分の伸びを見せたが、勝ったスズカフェニックスにねじ伏せられて半馬身差の2着となった。

7歳（2008年）

2月2日、中6週で迎えた23戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 曇/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では決め手に欠いて6着に敗れた。

4月12日、中9週で迎えた24戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G2の阪神牝馬ステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、5着に終わった。

5月18日、中4週で迎えた25戦目は、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（2戦0勝）。18頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びが鈍く7着に敗れた。

6月8日、中2週で迎えた26戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（3戦0勝）。18頭立ての15番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚色が悪くなり13着に終わった。

9月14日、約3か月半の休養明けで迎えた27戦目は、G2のセントウルステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、4着に入った。

10月5日、中2週で迎えた28戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では伸びあぐねて13着に敗れた。

11月1日、中3週で迎えた29戦目は、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（2戦0勝）。16頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張り、3着に入った。

11月23日、中2週で迎えた30戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（3戦0勝）。18頭立ての17番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、18番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線では決め手に欠いて15着に終わった。

12月21日、中3週で迎えた31戦目は、G2の阪神カップ（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（4戦0勝）。18頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり4位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず7着に敗れた。

8歳（2009年）

3月1日、中9週で迎えた32戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、G3の阪急杯（阪神芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず6着に終わった。

4月11日、中5週で迎えた33戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G2の阪神牝馬ステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた10頭をごぼう抜きし、最後は2着のザレマに1馬身1/4の差をつけて同レース2勝目を挙げた。

5月17日、中4週で迎えた34戦目は、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦1勝）。18頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、5着に終わった。

8月30日、約3か月半の休み明けで迎えた35戦目は、G3のキーンランドカップ（札幌芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり13着に終わった。