シルシ（2006年生、母プチエレガンス）

シルシ（2006年5月9日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「印」。毛色は鹿毛。種牡馬のマイネルプリンス（当時7歳）と交配したプチエレガンスが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は茨城県、生産者はプリンスリーファーム。戦績は、中央平地5戦0勝、地方36戦13勝2着5回。主な勝ち鞍は2010年のC級チャンピオン(一般C13)。

経歴

デビュー前

田子冬樹厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2009年）

2月14日、デビュー戦は佐藤聖也騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京ダート1300m 晴/良）に出走。馬体重は406kg。15頭立ての15番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず8着に終わった。

3月28日、中5週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた2戦目は、伊藤工真騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山芝1600m 外回り晴/良）に51kgの軽斤量で出走。芝レースへの出走は初となった。15頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず11着に終わった。

4月26日、中3週で迎えた3戦目は、嘉藤貴行騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（福島ダート1150m 小雨/不良）に出走。16頭立ての16番人気で12番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず8着に終わった。

5月23日、中3週で迎えた4戦目は、小野寺祐太騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート1300m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての15番人気で11番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では伸びが劣勢になり16着に終わった。

8月30日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた5戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟芝1000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての15番人気で9番ゲートからスタート。15着に終わった。

9月25日、中3週で馬体重を前走から21kg戻して迎えた6戦目は、筒井勇介騎手を鞍上に迎えて、3歳（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のトウショウジオンに2馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

10月7日、中1週で迎えた7戦目は、3歳（笠松ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で筒井勇介騎手（1戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のザバトルプラウドに3馬身の差をつけて単勝一倍台の評価に応えた。

10月26日、中2週で迎えた8戦目は、3歳（笠松ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で筒井勇介騎手（2戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のサキノキングオーに3馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

11月24日、中3週で迎えた9戦目は、一般C20（笠松ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で筒井勇介騎手（3戦3勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったコパノファンタメに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

12月17日、中2週で迎えた10戦目は、牝馬限定の一般C19（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で筒井勇介騎手（4戦3勝）。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったアウローラに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

12月31日、中1週で迎えた11戦目は、一般C18（笠松ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で筒井勇介騎手（5戦3勝）。8頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では途轍もない末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のキュートトリックスに2馬身の差をつけて勝利をモノにする

4歳（2010年）

1月8日、連闘で迎えた12戦目は、福寿草特別（笠松ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は7戦連続で筒井勇介騎手（6戦4勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では素晴らしい伸び脚で追い上げたが、勝ったアウローラに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

1月20日、中1週で迎えた13戦目は、C級チャンピオン（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で筒井勇介騎手（7戦4勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では強烈な末脚を炸裂させて、最後は2着のバンダムチョッパーを3/4馬身振り切って単勝一倍台の評価に応えた。

2月9日、中2週で迎えた14戦目は、アメジスト特別（笠松ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は9戦連続で筒井勇介騎手（8戦5勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では豪快な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のシャコタンブルーに1馬身の差をつけて6勝目を手に入れた。

2月26日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた15戦目は、マックル賞（笠松ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は10戦連続で筒井勇介騎手（9戦6勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では素晴らしい伸び脚で猛追したが、抜け出したキーサミットにクビ差届かず2着に甘んじた。

3月12日、中1週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた16戦目は、頑張れ!パクじぃ&BAOO（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で筒井勇介騎手（10戦6勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では猛烈な末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のフレンチジュピターに2馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

4月9日、中3週で迎えた17戦目は、向山牧騎手を鞍上に迎えて、吉野桜特別（笠松ダート1800m 曇/良）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したマーブルカーリーを捕まえ切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

5月4日、中3週で迎えた18戦目は、地方重賞の尾張名古屋杯（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は筒井勇介騎手（11戦7勝）。12頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい10着に終わった。

5月13日、連闘で迎えた19戦目は、一般C5（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は向山牧騎手（1戦0勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のモスキャンピオンに2馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

5月27日、中1週で迎えた20戦目は、飛騨川特別（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は筒井勇介騎手（12戦7勝）。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

7月11日、中5週で迎えた21戦目は、酒井忍騎手を鞍上に迎えて、一般C1七（大井ダート1400m 雨/稍重）に出走。14頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では脚が残っておらず11着に敗れた。

7月26日、中1週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた22戦目は、真島大輔騎手を鞍上に迎えて、一般C1七八（大井ダート1400m 曇/良）に出走。14頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では伸びあぐねて12着に終わった。

8月12日、中1週で迎えた23戦目は、町田直希騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデ戦の一般C1 C2（大井ダート1200m 曇/良）に出走。13頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり12着に終わった。

10月18日、中9週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた24戦目は、石川駿介騎手を鞍上に迎えて、一般C1十（大井ダート1200m 晴/良）に出走。14頭立ての14番人気で8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では今一つ伸び切れず10着に終わった。

11月8日、中2週で馬体重を前走から9kg絞って迎えた25戦目は、一般C1十（大井ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石川駿介騎手（1戦0勝）。14頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く10着に終わった。

11月26日、中2週で迎えた26戦目は、阪南カップ（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は筒井勇介騎手（13戦7勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では凄まじい末脚を爆発させて、最後は2着のグッドプレイヤーをアタマ差振り切って9勝目を収める

12月17日、中2週で迎えた27戦目は、北アルプス特別（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で筒井勇介騎手（14戦8勝）。10頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず4着に敗れた。

12月31日、中1週で迎えた28戦目は、一般C4（笠松ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で筒井勇介騎手（15戦8勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のオグリファイトを半馬身振り切って10勝目を達成した。

5歳（2011年）

1月10日、中0週で迎えた29戦目は、めいほう杯（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で筒井勇介騎手（16戦9勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では息の長い末脚を披露したが、3着に終わった。

1月20日、中0週で迎えた30戦目は、マックル賞（笠松ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で筒井勇介騎手（17戦9勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。敢然と端をきり、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のキャプテンジローに1馬身半の差をつけて断トツ人気に応えた。

2月4日、中1週で迎えた31戦目は、一般B7 C3（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で筒井勇介騎手（18戦10勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではグイグイと末脚を伸ばして悠々と抜け出し、最後は2着のヒロノバイオに3馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

2月15日、中1週で迎えた32戦目は、こぶし特別（笠松ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で筒井勇介騎手（19戦11勝）。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では鋭い脚を使えず5着に敗れた。

3月11日、中2週で迎えた33戦目は、篠田隼人☆結婚おめでとう!（名古屋ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で筒井勇介騎手（20戦11勝）。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

3月17日、連闘で迎えた34戦目は、一般B6（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で筒井勇介騎手（21戦11勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では息長く終いの脚を伸ばして、最後は2着のコスモプレストンをアタマ差振り切ってファンの支持に応えた。

4月6日、中2週で迎えた35戦目は、春風特別（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で筒井勇介騎手（22戦12勝）。10頭立ての6番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚を伸ばせず5着に終わった。

4月28日、中2週で迎えた36戦目は、東川公則騎手を鞍上に迎えて、一般B5（笠松ダート1400m 晴/重）に出走。10頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではいい脚を見せられず8着に敗れた。

5月12日、中1週で迎えた37戦目は、一般B4（笠松ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は筒井勇介騎手（23戦12勝）。9頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入り込んだ。

5月25日、中1週で迎えた38戦目は、一般B5（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で筒井勇介騎手（24戦12勝）。10頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では脚が残っておらず10着に敗れた。

6月9日、中1週で迎えた39戦目は、一般B7（名古屋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で筒井勇介騎手（25戦12勝）。9頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では切れる脚を使えず7着に終わった。

7月18日、中5週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた40戦目は、佐藤友則騎手を鞍上に迎えて、楽天競馬杯（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。10頭立ての8番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では見所を作れず10着に終わった。

7月29日、中1週で迎えた41戦目は、島崎和也騎手を鞍上に迎えて、一般C2（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。競走中止となった。