ディアドータ（1984年生、母シンビラン）

ディアドータ（1984年3月26日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のトウシヨウボーイ（当時11歳）と交配したシンビランが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は高松牧場。戦績は、中央平地25戦6勝2着8回。1989年の牝馬東京タイムズ杯(牝G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

藤原敏文厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1986年）

11月2日、デビュー戦は津曲浩二騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京芝1400m 晴/稍重）に出走。馬体重は470kg。9頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で急追したが、勝ったウインホイッスルに詰め切れず、3馬身半差の2着となった。

11月16日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で津曲浩二騎手（1戦0勝）。6頭立ての2番人気で2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では圧倒的な末脚を爆発させてあっさりと抜け出し、最後は2着のニシノミラーに3馬身の差をつけて初白星を挙げた。

12月7日、中2週で迎えた3戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、3歳400万下の黒松賞（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。7頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、忙しいペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて楽々と抜け出し、最後は2着のリンドユウホウに3馬身半の差をつけてファンの支持に応えた。

3歳（1987年）

11月14日、約11か月半の休養明けで迎えた4戦目は、4歳以上900万下（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（1戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、ダイナセキトに半馬身交わされて2着に敗北した。

11月28日、中1週で迎えた5戦目は、国兼正浩騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の豊明特別（中京芝1800m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。7頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、超スローペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では息長く終いの脚を伸ばして、最後は2着のシャンバラを半馬身振り切って3勝目をつかんだ。

12月13日、中1週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた6戦目は、ハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で国兼正浩騎手（1戦1勝）。15頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、平均ペースで馬群を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はタレてしまい12着に敗れた。

4歳（1988年）

1月23日、中5週で馬体重を前走から16kg絞って迎えた7戦目は、ハンデ戦で5歳以上1400万下の船橋ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は岡部幸雄騎手（2戦1勝）。14頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では根気強くタフに走り抜いたが、伸びてきたメジロディッシュ決め手に屈して3/4馬身差の2着となった。

3月6日、中5週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた8戦目は、蛯沢誠治騎手を鞍上に迎えて、5歳以上1400万下の東風ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひとつ伸びを欠き、3着に終わった。

4月9日、中4週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた9戦目は、5歳以上1400万下のソレイユ賞（東京芝1800m 晴/重）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（3戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ハナに立ち、少し緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ5着に沈んだ。

4月24日、中1週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で5歳以上1400万下の丹沢特別（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（4戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、ロードキルターに交わされて3馬身半差の2着に敗北した。

5月21日、中3週で迎えた11戦目は、5歳以上1400万下の府中特別（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は蛯沢誠治騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、モガミドリームに交わされて3馬身差の2着に敗北した。

11月26日、約6か月半の休養明けで迎えた12戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の豊明特別（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は津曲浩二騎手（2戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ4着に沈んだ。

12月17日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上900万下のクリスマスキャロル賞（中京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で津曲浩二騎手（3戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では堅実な伸びを見せたが、グリーンアスナロに交わされて1馬身3/4差の2着に敗北した。

5歳（1989年）

1月22日、中4週で迎えた14戦目は、5歳以上900万下の若潮賞（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で津曲浩二騎手（4戦1勝）。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。端に立ち、平均的なペースで一団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘し、3着に入った。

2月26日、中4週で迎えた15戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（中山ダート1200m 晴/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は4戦連続で津曲浩二騎手（5戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、極端なハイペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の粘りで持ち堪えて、最後は2着のヒデノラブリーに2馬身半の差をつけて人気に違わぬ実力を証明した。

3月25日、中3週で迎えた16戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（中山芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で津曲浩二騎手（6戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、ハイペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが足りず、3着に終わった。

4月15日、中2週で迎えた17戦目は、5歳以上900万下の香取特別（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で津曲浩二騎手（7戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では堅実に脚を伸ばしたが、リリーオブザダンスに半馬身交わされて2着に敗北した。

4月29日、中1週で迎えた18戦目は、5歳以上900万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で津曲浩二騎手（8戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では別次元の末脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のリンドユウホウに5馬身の差をつけて人気に違わぬ実力を証明した。

10月15日、約5か月半の休み明けで迎えた19戦目は、牝馬限定G3の牝馬東京タイムズ杯（東京芝1600m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は8戦連続で津曲浩二騎手（9戦3勝）。15頭立ての11番人気で大外15番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して2番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸び、3着を確保した。

11月4日、中2週で迎えた20戦目は、4歳以上1400万下のノベンバーステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で津曲浩二騎手（10戦3勝）。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったバリエンテーにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

11月25日、中2週で迎えた21戦目は、牝馬限定の4歳以上1400万下のユートピアステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で津曲浩二騎手（11戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のスカーレットリボンをアタマ差振り切って制した。

12月17日、中2週で迎えた22戦目は、G3のCBC賞（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で津曲浩二騎手（12戦4勝）。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。最後は失速してしまい13着に敗れた。

6歳（1990年）

1月15日、中3週で迎えた23戦目は、初富士ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は12戦連続で津曲浩二騎手（13戦4勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚が続かず、4着に終わった。

1月28日、中1週で迎えた24戦目は、白嶺ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は蛯沢誠治騎手（2戦0勝）。12頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ5着に沈んだ。

2月25日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた25戦目は、東風ステークス（中山ダート1800m 雨/重）に出走。鞍上は津曲浩二騎手（14戦4勝）。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では末脚を伸ばせず10着に敗れた。