サムシングジャスト（2016年生、母ツルマルオトメ）

サムシングジャスト（2016年5月17日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「ちょうどいいもの」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のヴィクトワールピサ（当時9歳）と交配したツルマルオトメが15歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は栃木県、生産者は恵比寿興業株式会社那須野牧場。戦績は、中央平地3戦1勝。2020年の府中牝馬ステークス(牝G2)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

グリーンファーム愛馬会にて総額1,500万円（7.5万×200口）で一口馬主が募集された。

松田国英厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2018年）

8月4日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は484kg。11頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るラッキーアモンを半馬身差し切って初白星を挙げた。

10月6日、中8週で迎えた2戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、2歳G3のサウジアラビアロイヤルカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。8頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚を失くしてしまい8着に終わった。

10月27日、中2週で迎えた3戦目は、武藤雅騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳G3のアルテミスステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。15頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には届かず6着に終わった。

3歳（2019年）

3月2日、約4か月の休み明けで迎えた4戦目は、A.シュタルケ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のチューリップ賞（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい12着に終わった。

3月23日、中2週で迎えた5戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳500万下の君子蘭賞（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。11頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で追い上げたが、抜け出したフェアリーポルカを捕まえ切れず、半馬身差の2着となった。

4月28日、中4週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳オープンのスイートピーステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では切れる脚を使えず10着に敗れた。

6月15日、中6週で迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（阪神芝1800m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で松山弘平騎手（2戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい4着に敗れた。

7月13日、中3週で迎えた8戦目は、斎藤新騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（中京芝2000m 小雨/稍重）に49kgの軽斤量で出走。15頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して5番手で通過。直線では脚が残っておらず9着に敗れた。

9月22日、中9週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、3歳以上1勝クラス（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（3戦0勝）。18頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではキレのある末脚を発揮し、4着に入った。

10月19日、中3週で迎えた10戦目は、3歳以上1勝クラス（京都芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（4戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のアーデントリーをクビ差振り切って優勝

11月9日、中2週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの宝ケ池特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松山弘平騎手（5戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のキャンディストームを半馬身振り切って制した。

4歳（2020年）

1月6日、中7週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた12戦目は、4歳以上3勝クラスの新春ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で松山弘平騎手（6戦2勝）。11頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

2月16日、中5週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた13戦目は、牝馬限定の4歳以上3勝クラスの初音ステークス（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で松山弘平騎手（7戦2勝）。15頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のサトノダムゼルをクビ差振り切って制した。

8月2日、約5か月半の休養明けで迎えた14戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の北海道新聞杯クイーンステークス（札幌芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では末脚が冴えず9着に敗れた。

10月17日、約2か月半の間隔を開けて迎えた15戦目は、牝馬限定G2のアイルランドトロフィー府中牝馬ステークス（東京芝1800m 雨/重）に出走。鞍上は松山弘平騎手（8戦3勝）。8頭立ての8番人気で大外8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸び、3着に入り込んだ。

11月15日、中3週で迎えた16戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（阪神芝2200m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（9戦3勝）。18頭立ての15番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では末脚に勢いがなく9着に終わった。

2021年2月19日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。