クラウンフィデリオ（2008年生、母エリモメロディー）

クラウンフィデリオ（2008年2月17日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋ベートーベンの歌劇名」。毛色は栗毛。種牡馬のアッミラーレ（当時11歳）と交配したエリモメロディーが13歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）中島牧場。戦績は、中央平地19戦1勝、地方10戦1勝2着3回。2010年の福島2歳ステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、中島牧場から「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場され、佐藤伝二によって346.5万円で落札された。2歳のとき、坂東牧場から「北海道トレーニングセールサラブレッド2歳」に上場され、矢野悦三によって934.5万円で落札された。

牧光二厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2010年）

7月10日、デビュー戦は田中勝春騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（福島芝1200m 晴/稍重）に出走。馬体重は470kg。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では一完歩ずつ着実に前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のアランルースをクビ差振り切って初白星を挙げた。

9月5日、中7週で迎えた2戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の新潟2歳ステークス（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。17頭立ての15番人気で3番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。最後は力尽きて17着に終わった。

11月21日、約2か月半の間隔を開けて迎えた3戦目は、的場勇人騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンの福島2歳ステークス（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天資の負けん性を発揮してゴールまで力戦し、3着に入った。

3歳（2011年）

2月19日、約3か月の休養明けで迎えた4戦目は、3歳500万下（東京ダート1400m 曇/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で的場勇人騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。先手を取る形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は減速してしまい12着に敗れた。

10月30日、約8か月半の休み明けで迎えた5戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では末脚にキレが無く15着に終わった。

11月12日、中1週で迎えた6戦目は、宮崎北斗騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の飛揚特別（新潟芝1000m 曇/良）に出走。18頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。18着に終わった。

4歳（2012年）

4月29日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた7戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。先手を取り、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天稟の闘志でゴールまで力走し、3着に入った。

5月12日、中1週で迎えた8戦目は、4歳以上500万下の湯沢特別（新潟芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は失速してしまい11着に敗れた。

6月16日、中4週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下（福島芝1200m 雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で中舘英二騎手（2戦0勝）。16頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず13着に敗れた。

7月22日、中4週で迎えた10戦目は、川島信二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず10着に終わった。

8月19日、中3週で迎えた11戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。12頭立ての8番人気で大外12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では末脚が冴えず9着に終わった。

9月29日、中5週で迎えた12戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走し、3着に入り込んだ。

10月14日、中1週で迎えた13戦目は、3歳以上500万下（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではいいところがなく11着に敗れた。

11月10日、中3週で迎えた14戦目は、3歳以上500万下（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（3戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は垂れてしまい9着に敗れた。

12月22日、中5週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた15戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中山ダート1800m 雨/稍重）に出走。16頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず9着に終わった。

5歳（2013年）

10月20日、約10か月の休養明けで馬体重を前走から14kg絞って迎えた16戦目は、左海誠二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京ダート1300m 雨/不良）に出走。16頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では伸びを欠き8着に終わった。

12月21日、中8週で迎えた17戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/不良）に出走。16頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚勢が悪くなり16着に終わった。

6歳（2014年）

2月5日、中6週で迎えた18戦目は、田中学騎手を鞍上に迎えて、大和川特別（園田ダート1400m 晴/良）に出走。8頭立ての5番人気で大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では余力が残っておらず8着に終わった。

4月13日、中9週で迎えた19戦目は、西田雄一郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の喜多方特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は力尽きて16着に終わった。

11月2日、約7か月の休み明けで迎えた20戦目は、3歳以上500万下（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で西田雄一郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら10番手で通過。直線では鋭い脚を使えず14着に終わった。

12月23日、中6週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた21戦目は、山口勲騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C1-3（佐賀ダート1400m 晴/不良）に出走。6頭立ての2番人気で3番ゲートからスタート。先手を取り、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、ミヤビハカンに交わされて3馬身差の2着に敗れた。

7歳（2015年）

1月3日、中1週で迎えた22戦目は、頌春賞（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で山口勲騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず4着に敗れた。

1月17日、中1週で迎えた23戦目は、田中純騎手を鞍上に迎えて、紅梅賞（佐賀ダート1400m 晴/不良）に出走。7頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではしぶとく伸び続けたが、伸びてきたシルクフュージョン決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

2月8日、中2週で迎えた24戦目は、沈丁花賞（佐賀ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で田中純騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線では豪快な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のタケノサッチャーをアタマ差振り切って久方ぶりに白星を挙げた。

3月22日、中5週で迎えた25戦目は、倉富隆一郎騎手を鞍上に迎えて、若葉賞（佐賀ダート1400m 曇/稍重）に出走。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ4着に沈んだ。

4月18日、中3週で迎えた26戦目は、田中直人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C1-3（佐賀ダート1400m 雨/稍重）に出走。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

5月2日、中1週で迎えた27戦目は、3歳以上C1-3（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は山口勲騎手（2戦0勝）。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、ケイアイレーヴェにハナ差交わされて2着に惜敗した。

5月17日、中1週で迎えた28戦目は、3歳以上C1-3（佐賀ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で山口勲騎手（3戦0勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では脚が残っておらず9着に敗れた。

6月6日、中2週で迎えた29戦目は、3歳以上C1-4（佐賀ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で山口勲騎手（4戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。競走中止となった。