オセアグレイト（2016年生、母ブルーダヌーブ）

オセアグレイト（2016年5月29日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「オセアニアより+偉大」。毛色は鹿毛。種牡馬のオルフェーヴル（当時8歳）と交配したブルーダヌーブが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は下屋敷牧場。2020年のステイヤーズステークス(G2)に勝利した他、2020年のダイヤモンドステークス(ハンデG3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、下屋敷牧場から「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、IHR組合によって1,674万円で落札された。

菊川正達厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2019年）

1月20日、デビュー戦は木幡育也騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中京芝2000m 小雨/良）に53kgの軽斤量で出走。馬体重は494kg。18頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず7着に終わった。

2月11日、中2週で迎えた2戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝2400m 曇/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮したが、3着に終わった。

3月10日、中3週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出したが、5着に終わった。

3月30日、中2週で迎えた4戦目は、野中悠太郎騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山芝2000m 曇/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して2番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で驀進したが、伸びてきたレッドサイオン決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

4月21日、中2週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で野中悠太郎騎手（1戦0勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったプルクラにねじ伏せられて半馬身差の2着に敗北した。

5月19日、中3週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で野中悠太郎騎手（2戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のエクスプローシブに4馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

6月15日、中3週で迎えた7戦目は、3歳以上1勝クラスの稲城特別（東京芝2400m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で野中悠太郎騎手（3戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では豪快な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のゴットフルールに1馬身1/4の差をつけて勝利をモノにする

7月13日、中3週で迎えた8戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの信夫山特別（福島芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で野中悠太郎騎手（4戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るプラチナアッシュを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて順当に勝利した。

9月16日、中8週で迎えた9戦目は、3歳G2のセントライト記念（中山芝2200m 外回り曇/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で野中悠太郎騎手（5戦3勝）。18頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では脚が上がってしまい14着に敗れた。

4歳（2020年）

1月11日、約4か月の休み明けで迎えた10戦目は、4歳以上3勝クラスの迎春ステークス（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で野中悠太郎騎手（6戦3勝）。13頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のサトノエルドールに2馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

2月22日、中5週で迎えた11戦目は、ハンデG3のダイヤモンドステークス（東京芝3400m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で野中悠太郎騎手（7戦4勝）。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では伸びが甘くなり、3着に終わった。

5月9日、約2か月半の間隔を開けて迎えた12戦目は、メトロポリタンステークス（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で野中悠太郎騎手（8戦4勝）。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず5着に敗れた。

5月31日、中2週で迎えた13戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 曇/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて16番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、6着に終わった。

7月12日、中5週で迎えた14戦目は、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は野中悠太郎騎手（9戦4勝）。16頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではいい脚を見せられず12着に終わった。

11月8日、約4か月の休養明けで迎えた15戦目は、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（2戦0勝）。18頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は勢いを失って11着に敗れた。

12月5日、中3週で迎えた16戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、G2のスポーツニッポン賞ステイヤーズステークス（中山芝3600m 内2周小雨/稍重）に出走。15頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るタガノディアマンテを途轍もない末脚でアタマ差だけ差し切って悲願の重賞初制覇を果たした。

12月27日、中2週で迎えた17戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦1勝）。16頭立ての15番人気で15番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では切れる脚を使えず9着に終わった。

5歳（2021年）

3月27日、約3か月の休養明けで迎えた18戦目は、G2の日経賞（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（2戦1勝）。15頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見せ場を作れず6着に敗れた。

5月2日、中4週で迎えた19戦目は、G1の天皇賞（春）（阪神芝3200m 外→内晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で横山典弘騎手（3戦1勝）。17頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、17番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では鋭い脚を使えず13着に敗れた。

10月10日、約5か月半の休み明けで迎えた20戦目は、G2の京都大賞典（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は野中悠太郎騎手（10戦4勝）。14頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位には届かず6着に終わった。