ナリタタイセイ（1989年生、母ビユーテイマリヤ）

ナリタタイセイ（1989年3月20日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のダイナガリバー（当時6歳）と交配したビユーテイマリヤが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）天羽牧場。戦績は、中央平地11戦4勝2着2回。1992年の皐月賞(G1)で2着に入った他、1992年のNHK杯(G2)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

中尾謙太郎厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1991年）

11月10日、デビュー戦は松永幹夫騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は498kg。13頭立ての1番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のイブキコンチエルトに4馬身の差をつけて初白星を挙げた。

12月8日、中3週で迎えた2戦目は、3歳500万下（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（1戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では迫力十分の伸び脚で猛追したが、勝ったチアズホープを半馬身捉え切れず2着に敗北した。

12月22日、中1週で迎えた3戦目は、村本善之騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のさざんか賞（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

3歳（1992年）

1月12日、中2週で迎えた4戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下の若菜賞（京都芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて、最後は2着のカシノエタニティをアタマ差振り切って2勝目をゲットした。

1月25日、中1週で迎えた5戦目は、3歳オープンの若駒ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のエイシンテネシーに1馬身1/4の差をつけてファンの期待に応えた。

3月22日、中7週で迎えた6戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの若葉ステークス（中山芝2000m 晴/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。9頭立ての3番人気で大外9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚勢がやや鈍り、3着に終わった。

4月19日、中3週で迎えた7戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 雨/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（1戦0勝）。17頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で追い上げたが、勝ったミホノブルボンに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

5月10日、中2週で迎えた8戦目は、3歳G2のNHK杯（東京芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で南井克巳騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしっかりと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のマチカネタンホイザに1馬身1/4の差をつけて重賞ウィナーの称号を掴み取った。

5月31日、中2週で迎えた9戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で南井克巳騎手（3戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり7着に敗れた。

10月18日、約4か月半の休み明けで迎えた10戦目は、3歳G2の京都新聞杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で南井克巳騎手（4戦1勝）。10頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では余力が残っておらず10着に敗れた。

4歳（1993年）

11月28日、約13か月半の休み明けで迎えた11戦目は、田島裕和騎手を鞍上に迎えて、中京競馬場開設40周年記念シリウスステー（中京芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚にキレが無く14着に終わった。