スマートパラダイス（2006年生、母アイリッシュシルバ）

スマートパラダイス（2006年4月15日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋楽園」。毛色は栗毛。種牡馬のサウスヴィグラス（当時10歳）と交配したアイリッシュシルバが11歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は庫宝牧場。戦績は、中央平地1戦0勝、地方24戦6勝2着6回。主な勝ち鞍は2008年のアタックチャレンジ。

経歴

デビュー前

1歳のとき、庫宝牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。同年、庫宝牧場から「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場され、大川徹によって525万円で落札された。

柳沢好美厩舎（北海道）へ入厩。

2歳（2008年）

6月26日、デビュー戦は山口竜一騎手を鞍上に据えて、2歳戦のフレッシュチャレンジ（旭川ダート1000m 晴/良）に出走。馬体重は454kg。6頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。最後は、勝ったガンバルオーから4馬身差の2着となった。

7月3日、連闘で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、2歳戦のルーキーチャレンジ（旭川ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で山口竜一騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、勝ったステイトリーマナーから3馬身差の2着に敗北した。

7月24日、中2週で迎えた3戦目は、2歳戦のアタックチャレンジ（旭川ダート1000m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で山口竜一騎手（2戦0勝）。8頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。最後は、2着のドッグウッドをアタマ差制して初勝利を挙げた。

3歳（2009年）

1月7日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から37kg増やして迎えた4戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のブルーバードカップ（船橋ダート1600m 曇/良）に出走。7頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。他馬と併走しながらハナを切る恰好となり、少し緩いペースで集団を先導。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず7着に終わった。

2月9日、中4週で迎えた5戦目は、3歳（浦和ダート1300m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず9着に敗れた。

7月18日、約5か月半の休み明けで迎えた6戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く14着に終わった。

8月12日、中3週で馬体重を前走から17kg減らして迎えた7戦目は、安部幸夫騎手を鞍上に迎えて、3歳（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快な末脚を爆発させて、最後は2着のナタリーローズに1馬身半の差をつけて2勝目をつかんだ。

8月25日、中1週で迎えた8戦目は、3歳戦のかもめ特別（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安部幸夫騎手（1戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

9月1日、連闘で迎えた9戦目は、岡部誠騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のカッコウ特別（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のメモリーチェンバーをアタマ差振り切って単勝一倍台の評価に応えた。

9月15日、中1週で迎えた10戦目は、3歳戦のコノハズク特別（名古屋ダート1600m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で岡部誠騎手（1戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな伸び脚で猛進したが、メモリーチェンバーに半馬身交わされて2着に敗北した。

9月29日、中1週で迎えた11戦目は、3歳戦のほととぎす特別（名古屋ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で岡部誠騎手（2戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では物凄い伸び脚で急追したが、勝ったマヤノフウジンに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

10月9日、中0週で迎えた12戦目は、3歳（笠松ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で岡部誠騎手（3戦1勝）。10頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

10月19日、中0週で迎えた13戦目は、横井将人騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のキジバト特別（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のマヤノフウジンをアタマ差振り切って4勝目をマークした。

11月17日、中3週で迎えた14戦目は、一般B6（名古屋ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で横井将人騎手（1戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では切れる脚を使えず7着に敗れた。

11月24日、連闘で迎えた15戦目は、一般B5（笠松ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で横井将人騎手（2戦1勝）。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、で集団を引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを4番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず4着に敗れた。

12月1日、連闘で迎えた16戦目は、鈴木留依子祝!30歳記念（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は岡部誠騎手（4戦1勝）。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のスマートループに1馬身半の差をつけて5勝目を手中に収めた。

12月8日、連闘で迎えた17戦目は、一般B4（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部誠騎手（5戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、で一団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったシンワコウジに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

12月22日、中1週で迎えた18戦目は、一般B4（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡部誠騎手（6戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、3着に終わった。

12月31日、連闘で迎えた19戦目は、一般B3（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で岡部誠騎手（7戦2勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。端を奪う形となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグイグイと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のキョウイチに1馬身半の差をつけて断トツの支持に応えた。

4歳（2010年）

1月11日、中1週で迎えた20戦目は、山羊座特別（名古屋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で岡部誠騎手（8戦3勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、伸びてきたステルススキャン決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

2月2日、中2週で迎えた21戦目は、フェブラリー特別（大井ダート1600m 内回り晴/不良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を発揮し、3着に入った。

2月18日、中1週で迎えた22戦目は、一般C1二三（船橋ダート1200m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（3戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では末脚が振るわず9着に敗れた。

3月4日、中1週で迎えた23戦目は、春風特別（大井ダート1600m 内回り雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（4戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では見せ場を作れず9着に敗れた。

3月19日、中1週で迎えた24戦目は、繁田健一騎手を鞍上に迎えて、杉並区特別（大井ダート1600m 内回り晴/重）に出走。14頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚色が悪くなり11着に敗れた。

4月9日、中2週で迎えた25戦目は、川島正太郎騎手を鞍上に迎えて、こぐま座特別（大井ダート1800m 曇/稍重）に出走。11頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では伸びが劣勢になり9着に終わった。