シンワコウジ（2006年生、母ビーマイプリンセス）

シンワコウジ（2006年3月23日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のミラクルアドマイヤ（当時11歳）と交配したビーマイプリンセスが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道勇払郡鵡川町、生産者は安田幸子。戦績は、地方36戦20勝2着5回。2010年の名港盃オープン(地方重賞)に勝利した他、2010年のムーンストーンオープン(一般A1)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、田原安田牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、若尾昭一によって315万円で落札された。

川西毅厩舎（名古屋）へ入厩。

2歳（2008年）

10月9日、デビュー戦は戸部尚実騎手を鞍上に据えて、2歳戦のフレッシュゴールド（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は473kg。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のイッチョウイッタンに9馬身の差をつけて初白星を挙げた。

3歳（2009年）

3月24日、約5か月半の休み明けで迎えた2戦目は、3歳戦の駒鳥特別（名古屋ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で戸部尚実騎手（1戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。前に出て、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて4着に沈んだ。

4月14日、中2週で迎えた3戦目は、3歳戦のうぐいす特別（名古屋ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で戸部尚実騎手（2戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では末脚がパッとせず5着に敗れた。

5月5日、中2週で迎えた4戦目は、3歳戦のキング（名古屋ダート1600m 雨/重）に出走。鞍上は4戦連続で戸部尚実騎手（3戦1勝）。7頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではものすごい伸び脚で追い上げたが、勝ったターニングストーンに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

6月16日、中5週で迎えた5戦目は、3歳戦のかるがも特別（名古屋ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で戸部尚実騎手（4戦1勝）。10頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では異次元の末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のメモリーチェンバーに1馬身半の差をつけて2勝目を手に入れた。

7月1日、中1週で迎えた6戦目は、3歳戦のフラミンゴ特別（名古屋ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は6戦連続で戸部尚実騎手（5戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のホウライエイブルに4馬身の差をつけて3勝目を収める

8月12日、中5週で迎えた7戦目は、3歳戦の孔雀特別（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で戸部尚実騎手（6戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。端に立つ形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のホウライエイブルに5馬身の差をつけて単勝一倍台の期待に応えた。

9月4日、中2週で迎えた8戦目は、ロバーツ創立20周年記念（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で戸部尚実騎手（7戦4勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のアタリヤに9馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

9月23日、中2週で迎えた9戦目は、萩特別（笠松ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で戸部尚実騎手（8戦5勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のトミノペガサスに3馬身の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

10月29日、中4週で迎えた10戦目は、3歳地方重賞の岐阜金賞（笠松ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で戸部尚実騎手（9戦6勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。端に立ち、で一団を牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを4番手で通過。直線では脚が上がってしまい8着に敗れた。

11月17日、中2週で迎えた11戦目は、一般B5（名古屋ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は11戦連続で戸部尚実騎手（10戦6勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のウイニングスコアーに6馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

12月8日、中2週で迎えた12戦目は、一般B4（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で戸部尚実騎手（11戦7勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のスマートパラダイスに2馬身半の差をつけて断トツ人気に応えた。

4歳（2010年）

2月2日、中7週で迎えた13戦目は、岡部誠騎手を鞍上に迎えて、一般B3（名古屋ダート1600m 曇/不良）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のアナザースターに3馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

2月15日、中1週で迎えた14戦目は、こいぬ座特別（名古屋ダート1800m 小雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部誠騎手（1戦1勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のキスリングバーに2馬身半の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

2月28日、中1週で迎えた15戦目は、澤田俊明叙勲受賞記念（名古屋ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は戸部尚実騎手（12戦8勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のメイショウガラシャに5馬身の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

3月17日、中1週で迎えた16戦目は、ブラッドストーンオープン（名古屋ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で戸部尚実騎手（13戦9勝）。5頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、ヤマタケゴールデンに交わされて1馬身差の2着に敗れた。

4月14日、中3週で迎えた17戦目は、クレマチス特別（名古屋ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で戸部尚実騎手（14戦9勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線に入ると、前で粘るハンティングデールを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

5月4日、中2週で迎えた18戦目は、地方重賞の尾張名古屋杯（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で戸部尚実騎手（15戦10勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では自慢の末脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のヒシピラルクーに4馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

5月21日、中1週で迎えた19戦目は、エメラルドオープン（名古屋ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で戸部尚実騎手（16戦11勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のホウライエイブルに8馬身の差をつけて断然人気に応えた。

6月3日、中1週で迎えた20戦目は、ムーンライトオープン（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で戸部尚実騎手（17戦12勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では末脚を伸ばせず4着に敗れた。

7月2日、中3週で迎えた21戦目は、ムーンストーンオープン（名古屋ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で戸部尚実騎手（18戦12勝）。8頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。端に立ち、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のワイティタッチに7馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

7月30日、中3週で迎えた22戦目は、地方重賞の名港盃オープン（名古屋ダート1900m 曇/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で戸部尚実騎手（19戦13勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナを取り切り、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のホウライエイブルに6馬身の差をつけて断然人気に応えた。

11月3日、約3か月の休養明けで迎えた23戦目は、今井貴大騎手を鞍上に迎えて、トパーズオープン（名古屋ダート1800m 晴/稍重）に出走。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、で馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では伸びを欠き5着に敗れた。

11月19日、中1週で迎えた24戦目は、尾島徹騎手を鞍上に迎えて、地方重賞の東海菊花賞（名古屋ダート1900m 晴/良）に出走。11頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びが甘くなり、4着に終わった。

12月15日、中3週で迎えた25戦目は、師走特別（笠松ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は岡部誠騎手（2戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のエーシンアクセランに5馬身の差をつけてファンの期待に応えた。

5歳（2011年）

1月4日、中2週で迎えた26戦目は、ハンデ地方重賞の名古屋記念（名古屋ダート1600m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で岡部誠騎手（3戦3勝）。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したキングスゾーンにアタマ差届かず2着に甘んじた。

1月28日、中2週で迎えた27戦目は、クリスタルオープン（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡部誠騎手（4戦3勝）。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが劣勢になり6着に敗れた。

2月16日、中2週で迎えた28戦目は、東海クラウン（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は戸部尚実騎手（20戦14勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のエーシンアクセランに1馬身半の差をつけてファンの支持に応えた。

3月11日、中2週で迎えた29戦目は、ブラッドストーンオープン（名古屋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸部尚実騎手（21戦15勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。端を取り切り、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、マイネルトラヴェルに交わされて2馬身半差の2着に敗北した。

3月29日、中2週で迎えた30戦目は、アクアマリンオープン（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で戸部尚実騎手（22戦15勝）。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びあぐねて4着に敗れた。

4月14日、中1週で迎えた31戦目は、地方重賞の東海桜花賞（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で戸部尚実騎手（23戦15勝）。10頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では決め手に欠いて9着に敗れた。

11月3日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた32戦目は、キリンビールカップ（名古屋ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で戸部尚実騎手（24戦15勝）。11頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。主導権を握り、で一団を牽引。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線では鋭い脚を使えず6着に敗れた。

11月16日、中1週で迎えた33戦目は、アカシア特別（名古屋ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で戸部尚実騎手（25戦15勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のハートオブストーンをクビ差振り切って下馬評通りの実力を証明した。

12月1日、中1週で迎えた34戦目は、ターコイズオープン（名古屋ダート1900m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で戸部尚実騎手（26戦16勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。先頭に立ち、でレースを引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったホウライエイブルに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

12月16日、中1週で迎えた35戦目は、師走特別（笠松ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で戸部尚実騎手（27戦16勝）。9頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では凄まじい末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のマルヨシロワインに2馬身半の差をつけて勝利数を20に伸ばす

12月31日、中1週で迎えた36戦目は、ハンデ地方重賞の東海ゴールドカップ（笠松ダート1900m 晴/稍重）に出走。鞍上は9戦連続で戸部尚実騎手（28戦17勝）。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。