トートエスカペード（2000年生、母トウシヨウソルジヤ）

トートエスカペード（2000年4月23日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のホワイトマズル（当時10歳）と交配したトウシヨウソルジヤが20歳のときに産んだ11番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は（有）設楽牧場。戦績は、地方23戦3勝2着6回。2003年の若潮盃(地方重賞)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、設楽牧場から「北海道8月市場サラブレッド1歳」に上場され、東都輸送によって472.5万円で落札された。

石川忠良厩舎（船橋）へ入厩。

2歳（2002年）

9月20日、デビュー戦は野口正宏騎手を鞍上に据えて、2歳（船橋ダート1000m 晴/良）に出走。馬体重は515kg。9頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったハートレイクマエダに詰め切れず、1馬身半差の2着となった。

9月30日、中0週で迎えた2戦目は、2歳（船橋ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で野口正宏騎手（1戦0勝）。11頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では切れる脚を使えず8着に終わった。

10月29日、中3週で迎えた3戦目は、山田信大騎手を鞍上に迎えて、2歳（大井ダート1390m 晴/良）に出走。12頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一際目立つ伸びを見せたが、カネショウシラネに半馬身交わされて2着となった。

11月5日、連闘で迎えた4戦目は、2歳（船橋ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で山田信大騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで止まることなく走り抜いたが、フジケンルビーに交わされて3馬身差の2着に敗北した。

3歳（2003年）

1月2日、中7週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた5戦目は、3歳（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で山田信大騎手（2戦0勝）。11頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では強靭な末脚を繰り出したが、3着に終わった。

1月22日、中2週で迎えた6戦目は、3歳戦のベストレイン特別（船橋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で山田信大騎手（3戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のブライアンズアイに2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

1月28日、連闘で迎えた7戦目は、3歳（川崎ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で山田信大騎手（4戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で猛進したが、勝ったデビューノオドリコにねじ伏せられて1馬身差の2着に敗北した。

2月28日、中3週で迎えた8戦目は、3歳戦のうぐいす特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で山田信大騎手（5戦1勝）。14頭立ての9番人気で大外14番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では余力が残っておらず10着に終わった。

3月11日、中1週で迎えた9戦目は、3歳（浦和ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で山田信大騎手（6戦1勝）。7頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず3着に敗れた。

5月13日、中8週で迎えた10戦目は、3歳戦のキンポウゲ特別（大井ダート1690m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で山田信大騎手（7戦1勝）。12頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では速い脚を使えず11着に終わった。

6月3日、中2週で迎えた11戦目は、3歳戦の紫陽花特別（船橋ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は9戦連続で山田信大騎手（8戦1勝）。9頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず4着に終わった。

7月2日、中3週で迎えた12戦目は、見沢譲治騎手を鞍上に迎えて、3歳地方重賞の若潮盃（船橋ダート1600m 晴/稍重）に出走。12頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

7月16日、中1週で迎えた13戦目は、3歳戦の朝顔特別（船橋ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で見沢譲治騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天賦の闘争心でゴールまで勇戦したが、4着に終わった。

4歳（2004年）

12月9日、約17か月の休み明けで迎えた14戦目は、一般C1三四（大井ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は山田信大騎手（9戦1勝）。14頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では切れる脚を使えず14着に終わった。

5歳（2005年）

1月7日、中3週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた15戦目は、一般C1六（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で山田信大騎手（10戦1勝）。12頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では末脚が振るわず9着に終わった。

1月18日、中1週で迎えた16戦目は、駒沢特別（大井ダート1600m 内回り晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で山田信大騎手（11戦1勝）。13頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

1月31日、中1週で迎えた17戦目は、桑島孝春騎手を鞍上に迎えて、渋谷区特別（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では堅実な伸びを見せたが、伸びてきたナースメイド決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

3月21日、中6週で迎えた18戦目は、ハンデ戦の一般C1八 C2三（大井ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は山田信大騎手（12戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

4月2日、中1週で迎えた19戦目は、一般C1六（大井ダート1500m 内回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で山田信大騎手（13戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るタイキレガートを猛烈な末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて久方ぶりに白星を挙げた。

5月12日、中5週で馬体重を前走から15kg増やして迎えた20戦目は、一般C1五（大井ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で山田信大騎手（14戦2勝）。13頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では圧巻の末脚を披露したが、3着に終わった。

5月28日、中1週で迎えた21戦目は、初夏特別（大井ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で山田信大騎手（15戦2勝）。11頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、抜け出したナースメイドを捕まえ切れず、半馬身差の2着となった。

6月9日、中1週で迎えた22戦目は、さそり座特別（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で山田信大騎手（16戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のニューサイエンスに2馬身の差をつけて3勝目を奪取した。

6月27日、中2週で迎えた23戦目は、パール賞（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で山田信大騎手（17戦3勝）。13頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。