ロンシャンボーイ（1989年生、母フアーストヒダカ）

ロンシャンボーイ（1989年5月21日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のホリスキー（当時10歳）と交配したフアーストヒダカが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）ヒダカファーム。戦績は、中央平地23戦6勝、地方5戦0勝。1993年の高松宮杯(G2)に勝利した他、1993年の京阪杯(ハンデG3)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

小原伊佐美厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1992年）

5月3日、デビュー戦は清山宏明騎手を鞍上に据えて、4歳未勝利（京都芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は454kg。13頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず10着に終わった。

10月10日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた2戦目は、小原義之騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（福島ダート1700m 晴/重）に54kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線ではいい脚を見せられず10着に終わった。

10月31日、中2週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた3戦目は、4歳未勝利（福島ダート1700m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で小原義之騎手（1戦0勝）。12頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見せ場なく5着に終わった。

11月21日、中2週で迎えた4戦目は、上野清章騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（福島ダート1700m 曇/重）に出走。12頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。端を取り切り、タフなペースでレースを引っ張る。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のメイショウオニワカに7馬身の差をつけて初白星を挙げた。

12月13日、中2週で迎えた5戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は小原義之騎手（2戦0勝）。7頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。逃げを打ち、リードを2馬身以上確保して、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り続けて先頭を奪い、最後は2着のエムジービクトリアに1馬身3/4の差をつけて1着ゴールを果たした。

4歳（1993年）

1月10日、中3週で迎えた6戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で小原義之騎手（3戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では末脚が振るわず12着に敗れた。

1月24日、中1週で迎えた7戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で小原義之騎手（4戦1勝）。13頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、ミドルペースでレースを牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい8着に敗れた。

2月7日、中1週で迎えた8戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は清山宏明騎手（1戦0勝）。8頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。端をきり、リードを2馬身以上キープして、非常に緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では渾身の力で末脚を持続させて、最後は2着のダイタクミストラルを半馬身振り切って勝利を手中に収めた。

2月28日、中2週で迎えた9戦目は、ハンデ戦の甲南ステークス（阪神芝2500m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で清山宏明騎手（2戦1勝）。15頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が残っておらず7着に終わった。

3月21日、中2週で迎えた10戦目は、ハンデ戦の御堂筋ステークス（阪神芝2200m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で清山宏明騎手（3戦1勝）。16頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では不屈のガッツで渋太く末脚を持続させて先頭をうかがい、最後は2着のメジロクロヒメをクビ差振り切って1着ゴールを果たした。

4月10日、中2週で迎えた11戦目は、ハンデ戦でオープンの大阪城ステークス（阪神芝2500m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で清山宏明騎手（4戦2勝）。16頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着を確保した。

5月15日、中4週で迎えた12戦目は、ハンデG3の京阪杯（京都芝2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で清山宏明騎手（5戦2勝）。14頭立ての8番人気で大外14番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、ユッタリとしたペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグングンと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のムッシュシェクルに1馬身半の差をつけて重賞初挑戦初制覇を果たした。

6月13日、中3週で迎えた13戦目は、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 雨/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で清山宏明騎手（6戦3勝）。11頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり11着に終わった。

7月11日、中3週で迎えた14戦目は、G2の高松宮杯（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で清山宏明騎手（7戦3勝）。14頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、リードを2馬身以上保って、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では自慢の末脚を爆発させて、最後は2着のナリタタイシンに1馬身半の差をつけて2つ目の重賞タイトルを手に入れた。

10月10日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた15戦目は、G2の京都大賞典（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で清山宏明騎手（8戦4勝）。10頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では伸びが劣勢になり7着に敗れた。

10月31日、中2週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた16戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は9戦連続で清山宏明騎手（9戦4勝）。17頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後はタレてしまい14着に終わった。

11月20日、中2週で迎えた17戦目は、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 雨/良）に出走。鞍上は10戦連続で清山宏明騎手（10戦4勝）。17頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は一杯になって12着に敗れた。

5歳（1994年）

4月3日、約4か月半の休養明けで迎えた18戦目は、G2の産經大阪杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で清山宏明騎手（11戦4勝）。14頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず14着に終わった。

6歳（1995年）

4月16日、約12か月半の休養明けで迎えた19戦目は、陽春ステークス（京都芝1600m 外回り小雨/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は12戦連続で清山宏明騎手（12戦4勝）。14頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず13着に終わった。

8月13日、約4か月の休養明けで迎えた20戦目は、G3の小倉記念（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は小原義之騎手（5戦1勝）。15頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず15着に終わった。

9月10日、中3週で迎えた21戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、G3の朝日チャレンジカップ（京都芝2000m 曇/良）に出走。12頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では目立つような脚を使えず11着に終わった。

10月22日、中5週で迎えた22戦目は、ハンデG3のカブトヤマ記念（新潟芝1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は小原義之騎手（6戦1勝）。15頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず15着に終わった。

11月5日、中1週で迎えた23戦目は、ハンデ戦でオープンの大原ステークス（京都芝2400m 外回り晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は清山宏明騎手（13戦4勝）。8頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい8着に終わった。

12月17日、中5週で迎えた24戦目は、千田知幸騎手を鞍上に迎えて、一般（水沢ダート1800m 曇/不良）に出走。8頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。7着に敗れた。

7歳（1996年）

4月14日、約4か月の休み明けで迎えた25戦目は、桂樹杯（盛岡ダート1800m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で千田知幸騎手（1戦0勝）。12頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。12着に終わった。

4月28日、中1週で迎えた26戦目は、一般A（盛岡ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で千田知幸騎手（2戦0勝）。9頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。9着に終わった。

10月27日、約6か月の休み明けで迎えた27戦目は、岡田康志騎手を鞍上に迎えて、二荒賞（宇都宮ダート1900m 晴/良）に出走。8頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。8着に終わった。

11月21日、中3週で迎えた28戦目は、オールスターカップ（足利ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡田康志騎手（1戦0勝）。9頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。9着に終わった。