ヴァンランディ（2016年生、母ハッピーパス）

ヴァンランディ（2016年4月30日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「北欧神話に登場する王の名前」。毛色は鹿毛。種牡馬のキングカメハメハ（当時15歳）と交配したハッピーパスが19歳のときに産んだ10番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2021年のディセンバーステークス(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

サンデーサラブレッドクラブにて総額5,000万円（125万×40口）で一口馬主が募集された。

藤沢和雄厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2018年）

11月4日、デビュー戦はC.オドノヒュー騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1800m 曇/良）に出走。馬体重は444kg。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

11月25日、中2週で迎えた2戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京芝2000m 晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のセントレオナードを3/4馬身振り切って未勝利戦を制した。

3歳（2019年）

3月10日、約3か月半の休養明けで迎えた3戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中山芝2000m 曇/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では切れ味光る末脚を繰り出したが、3着に終わった。

5月11日、中8週で迎えた4戦目は、D.レーン騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の夏木立賞（東京芝2000m 晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のサトノエルドールをアタマ差振り切って2勝目を獲得した。

10月27日、約5か月半の休養明けで迎えた5戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの精進湖特別（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（1戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず5着に敗れた。

4歳（2020年）

1月6日、中9週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた6戦目は、O.マーフィー騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（中山芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

3月21日、約2か月半の間隔を開けて迎えた7戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの館山特別（中山芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

4月19日、中3週で迎えた8戦目は、ハンデ戦で4歳以上2勝クラスの鹿野山特別（中山芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（2戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったゴールドスミスにねじ伏せられてクビ差の2着に甘んじた。

6月7日、中6週で迎えた9戦目は、3歳以上2勝クラスのホンコンジョッキークラブトロフィー（東京芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（3戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには参加できず4着に敗れた。

8月9日、中8週で迎えた10戦目は、3歳以上2勝クラスのライラック賞（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続でC.ルメール騎手（4戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したレースガーデンを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

9月21日、中5週で迎えた11戦目は、3歳以上2勝クラスの2000メモリアルテイエムオペラオーカップ（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続でC.ルメール騎手（5戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のモクレレを半馬身振り切って久方ぶりに美酒を浴びた。

11月7日、中6週で迎えた12戦目は、3歳以上3勝クラスのノベンバーステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は丸山元気騎手（1戦0勝）。15頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

12月26日、中6週で迎えた13戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの元町ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では驚異的な末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のムジカをクビ差振り切って勝利を手中に収めた。

5歳（2021年）

2月21日、中7週で迎えた14戦目は、杉原誠人騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の小倉大賞典（小倉芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では余力が残っておらず12着に終わった。

5月22日、約3か月の休養明けで迎えた15戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのメイステークス（東京芝1800m 雨/良）に出走。14頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず7着に敗れた。

12月19日、約7か月の休養明けで迎えた16戦目は、ディセンバーステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は杉原誠人騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で猛追したが、抜け出したローザノワールを差し切れず、1馬身半差の2着となった。

6歳（2022年）

7月30日、約7か月半の休み明けで迎えた17戦目は、関越ステークス（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で杉原誠人騎手（2戦0勝）。18頭立ての14番人気で大外18番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず14着に終わった。

10月16日、約2か月半の間隔を開けて迎えた18戦目は、柴田大知騎手を鞍上に迎えて、オクトーバーステークス（東京芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では末脚に勢いがなく10着に終わった。

12月18日、中8週で迎えた19戦目は、H.H.ドイル騎手を鞍上に迎えて、ディセンバーステークス（中山芝1800m 晴/稍重）に出走。16頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず14着に終わった。

7歳（2023年）

2月5日、中6週で迎えた20戦目は、団野大成騎手を鞍上に迎えて、関門橋ステークス（小倉芝2000m 晴/良）に出走。15頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では見せ場を作れず13着に終わった。

2023年2月16日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。