ウェンブリー（2004年生、母クラウンアスリート）

ウェンブリー（2004年3月21日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「イングランドサッカーの聖地と呼ばれるスタジアム名」。毛色は栗毛。種牡馬のサッカーボーイ（当時19歳）と交配したクラウンアスリートが5歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道苫小牧市、生産者は藤澤昭勝。戦績は、中央平地21戦2勝2着6回。主な勝ち鞍は2008年の3歳以上500万下。

経歴

デビュー前

小笠倫弘厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2006年）

11月25日、デビュー戦は安藤勝己騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は430kg。18頭立ての7番人気で16番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では瞬発力に優れた末脚を繰り出し、4着に入った。

12月10日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

3歳（2007年）

1月7日、中3週で迎えた3戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山芝1600m 外回り晴/重）に出走。15頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、4着に終わった。

3月11日、中8週で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中山芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

3月25日、中1週で迎えた5戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中山芝2000m 雨/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、3着に終わった。

4月15日、中2週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（2戦0勝）。14頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では決め手が足りず、5着に終わった。

4月29日、中1週で迎えた7戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝2000m 晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひとつ伸びを欠き、3着に終わった。

5月27日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（3戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では強靭な末脚を披露したが、4着に終わった。

7月7日、中5週で迎えた9戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（福島芝2000m 曇/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではしぶとく伸び続けたが、抜け出したショウナンライジンを捕まえ切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

7月21日、中1週で迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（新潟芝2000m 雨/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は柴田善臣騎手（4戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚を失くしてしまい18着に敗れた。

10月6日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg減らして迎えた11戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。18頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、驚異的な末脚を弾けさせて、最後は2着のダークフラッシュに1馬身1/4の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

11月17日、中5週で迎えた12戦目は、3歳以上500万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦1勝）。18頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で追い上げたが、抜け出したフェニコーンにクビ差届かず2着に惜敗した。

4歳（2008年）

1月19日、中8週で迎えた13戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の背振山特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、3着に終わった。

2月9日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上500万下（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では伸びあぐねて8着に敗れた。

3月29日、中6週で迎えた15戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の渥美特別（中京芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では闘争心が光る走りを見せたが、抜け出したクリティカルライトに3/4馬身届かず2着に敗北した。

4月19日、中2週で迎えた16戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（福島芝1800m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で菊沢隆徳騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったノーザンシャトルに詰め切れず、6馬身差の2着に敗北した。

5月11日、中2週で迎えた17戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で菊沢隆徳騎手（2戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では強靭な末脚を繰り出したが、4着に終わった。

5月31日、中2週で迎えた18戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京芝1800m 小雨/不良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で急追したが、勝ったハリーアップに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

7月20日、中6週で迎えた19戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、6着に終わった。

9月21日、中8週で迎えた20戦目は、3歳以上500万下（中山芝1800m 雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で内田博幸騎手（2戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではビュッとキレる脚を見せたが、伸びてきたアマミスウィフト決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

10月5日、中1週で迎えた21戦目は、3歳以上500万下（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で内田博幸騎手（3戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のタニオブゴールドをクビ差振り切って制した。