ドクターグリム（2002年生、母ドクターベローナ）

ドクターグリム（2002年4月9日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋厳格な、不撓不屈の」。毛色は鹿毛。種牡馬のスターオブコジーン（当時14歳）と交配したドクターベローナが7歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）庄野牧場。戦績は、中央平地32戦3勝2着3回、中央障害9戦2勝。2009年の福島ジャンプステークス(障害3歳以上オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

根本康広厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2004年）

11月21日、デビュー戦は柴田善臣騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は466kg。14頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線に入ると、前で粘るドリーミーオペラを次元の違う末脚でハナ差だけ差し切って初勝利を挙げた。

12月18日、中3週で迎えた2戦目は、2歳500万下のひいらぎ賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦1勝）。15頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず8着に敗れた。

3歳（2005年）

2月20日、中8週で迎えた3戦目は、3歳500万下（東京芝1600m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（2戦1勝）。16頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら6番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

3月20日、中3週で迎えた4戦目は、3歳500万下（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴田善臣騎手（3戦1勝）。15頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張り、3着に入った。

4月10日、中2週で迎えた5戦目は、小林淳一騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の山藤賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では堅実な伸びを見せたが、伸びてきたスイートアリッサム決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

4月30日、中2週で迎えた6戦目は、3歳500万下の八重桜賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（4戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、5着に終わった。

8月14日、約3か月半の休み明けで迎えた7戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の小樽特別（札幌芝1500m 曇/良）に出走。14頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

9月3日、中2週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下の石狩特別（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦0勝）。14頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では見せ場なく6着に敗れた。

10月16日、中5週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1600m 曇/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は小林淳一騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚に勢いがなく11着に敗れた。

12月4日、中6週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下（中山ダート1800m 小雨/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（5戦1勝）。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では上がり4位の末脚を見せたが上位争いには絡めず6着に敗れた。

4歳（2006年）

1月29日、中7週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（6戦1勝）。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではいい脚を見せられず8着に敗れた。

3月26日、中7週で迎えた12戦目は、4歳以上500万下（中京芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（7戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

4月22日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた13戦目は、4歳以上500万下（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴田善臣騎手（8戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で猛追したが、勝ったフォルテベリーニに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

5月7日、中1週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた14戦目は、4歳以上500万下（東京芝1600m 雨/良）に出走。鞍上は5戦連続で柴田善臣騎手（9戦1勝）。17頭立ての5番人気で16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出し、3着に入った。

6月3日、中3週で迎えた15戦目は、4歳以上500万下（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で柴田善臣騎手（10戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

8月5日、中8週で迎えた16戦目は、3歳以上500万下の村上特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で柴田善臣騎手（11戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では切れ味のいい末脚を繰り出したが、4着に終わった。

9月17日、中5週で迎えた17戦目は、3歳以上500万下（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で柴田善臣騎手（12戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では目を引く伸び脚で猛追したが、抜け出したドラゴンキャプテンにクビ差届かず2着に甘んじた。

10月14日、中3週で迎えた18戦目は、3歳以上500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で柴田善臣騎手（13戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

11月11日、中3週で迎えた19戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島芝2000m 雨/稍重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線に入ると、前で粘るシルクメガヒットを豪脚でクビ差だけ差し切って久方ぶりに勝利を挙げた。

12月24日、中5週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のグッドラックハンデキャップ（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（14戦1勝）。15頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり7着に敗れた。

5歳（2007年）

1月20日、中3週で迎えた21戦目は、4歳以上1000万下の東雲賞（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（15戦1勝）。15頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず8着に敗れた。

2月11日、中2週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の調布特別（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は津村明秀騎手（1戦1勝）。13頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり7着に敗れた。

3月11日、中3週で迎えた23戦目は、4歳以上1000万下の館山特別（中山芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（16戦1勝）。11頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では強靭な末脚を繰り出したが、3着に終わった。

4月22日、中5週で迎えた24戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の金峰山特別（東京芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず6着に終わった。

5月6日、中1週で迎えた25戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の陣馬特別（東京芝2400m 雨/稍重）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（17戦1勝）。8頭立ての4番人気で大外8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のモンブランカフェを3/4馬身振り切って勝利を手に入れた。

10月6日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた26戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のオクトーバーステークス（東京芝2400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は小林淳一騎手（2戦0勝）。13頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では鋭い脚を使えず11着に終わった。

10月27日、中2週で迎えた27戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の秋嶺ステークス（東京芝1800m 雨/不良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は柴田善臣騎手（18戦2勝）。18頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず14着に終わった。

11月25日、中3週で迎えた28戦目は、3歳以上1600万下のウェルカムステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（19戦2勝）。16頭立ての16番人気で大外16番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では伸びが鈍く13着に終わった。

12月8日、中1週で迎えた29戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の冬至ステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では末脚に勢いがなく9着に終わった。

12月22日、中1週で迎えた30戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のクリスマスカップ（中山芝2200m 外回り曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は柴田善臣騎手（20戦2勝）。16頭立ての15番人気で12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では余力が残っておらず9着に終わった。

6歳（2008年）

2月24日、中8週で迎えた31戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のアメジストステークス（東京芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（21戦2勝）。14頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではいい脚を見せられず8着に終わった。

5月4日、中9週で迎えた32戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の府中ステークス（東京芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（22戦2勝）。18頭立ての16番人気で11番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では余力が残っておらず17着に終わった。

11月1日、約6か月の休み明けで迎えた33戦目は、横山義行騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3000m 晴）に出走。14頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。3着に終わった。

11月23日、中2週で迎えた34戦目は、障害3歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で横山義行騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。3着に終わった。

12月14日、中2週で迎えた35戦目は、障害3歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2880m 雨）に出走。鞍上は3戦連続で横山義行騎手（2戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。3着に終わった。

7歳（2009年）

1月10日、中3週で迎えた36戦目は、障害4歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2880m 晴）に出走。鞍上は4戦連続で横山義行騎手（3戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。4着に終わった。

2月8日、中3週で迎えた37戦目は、障害4歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は5戦連続で横山義行騎手（4戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。3着に終わった。

2月21日、中1週で迎えた38戦目は、穂苅寿彦騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3000m 晴）に出走。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。最後は、2着のバシケーンに1馬身3/4の差をつけて久方ぶりに勝ち星を挙げた。

5月23日、約3か月の休養明けで迎えた39戦目は、障害3歳以上オープン（東京障害芝→ダート3285m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で穂苅寿彦騎手（1戦1勝）。14頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。9着に敗れた。

7月11日、中6週で迎えた40戦目は、福島ジャンプステークス（福島障害芝3380m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で穂苅寿彦騎手（2戦1勝）。13頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。最後は、2着のゴールドヘラクレスに3馬身半の差をつけて優勝

8月22日、中5週で迎えた41戦目は、J・G3の新潟ジャンプステークス（新潟障害芝3250m 外→内晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は横山義行騎手（5戦0勝）。14頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。11着に敗れた。