イカルガ（2000年生、母サンエイジュエル）

イカルガ（2000年5月20日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のエルハーブ（当時9歳）と交配したサンエイジュエルが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）三榮牧場。戦績は、地方39戦13勝2着6回。2006年の吉野ヶ里記念(地方重賞)に勝利した他、2005年、2006年と黒髪山特別を連覇するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

倉内賢厩舎（大井）へ入厩。

3歳（2003年）

1月17日、デビュー戦は的場直之騎手を鞍上に据えて、3歳（大井ダート1000m 晴/良）に出走。馬体重は455kg。13頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では決め手が足りず6着に敗れた。

2月4日、中2週で迎えた2戦目は、3歳（大井ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で的場直之騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、緩やかなペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のミツルスキャンに4馬身の差をつけて初白星を挙げた。

3月4日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた3戦目は、3歳（大井ダート1390m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で的場直之騎手（2戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のジュナークに約13馬身の大差をつけて2勝目をマークした。

4月21日、中6週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた4戦目は、3歳（大井ダート1590m 内回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で的場直之騎手（3戦2勝）。13頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では脚色がやや鈍り、4着に終わった。

10月20日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から17kg増やして迎えた5戦目は、納谷和玖騎手を鞍上に迎えて、3歳（大井ダート1590m 内回り晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びあぐねて6着に敗れた。

11月1日、中1週で迎えた6戦目は、3歳（大井ダート1590m 内回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で納谷和玖騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るマルチマドンナを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて3勝目を挙げた。

11月28日、中3週で迎えた7戦目は、3歳戦のさざんか特別（大井ダート1590m 内回り曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で納谷和玖騎手（2戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず5着に敗れた。

12月28日、中3週で迎えた8戦目は、一般C1七八（大井ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で納谷和玖騎手（3戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のプラセンタに4馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

4歳（2004年）

1月19日、中2週で迎えた9戦目は、一般C1七八（大井ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で納谷和玖騎手（4戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のオールオアラヴに6馬身の差をつけて5勝目を手に入れた。

2月17日、中3週で迎えた10戦目は、東風特別（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で納谷和玖騎手（5戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、猛烈な末脚を爆発させて、最後は2着のスピードレインボーに1馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

3月4日、中1週で迎えた11戦目は、陽春賞（大井ダート1200m 雨/良）に出走。鞍上は7戦連続で納谷和玖騎手（6戦4勝）。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では鮮やかな末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のネジェムに1馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

4月7日、中4週で迎えた12戦目は、レグルス賞（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で納谷和玖騎手（7戦5勝）。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線に入ると、前で粘るカネショウシラネをクビ差だけ差し切って怒涛の5連勝を決めた。

4月19日、中1週で迎えた13戦目は、プレアデス賞（大井ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で納谷和玖騎手（8戦6勝）。13頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では矢のような伸び脚で猛追したが、抜け出したシーサーハーンにクビ差届かず2着に甘んじた。

8月7日、約3か月半の休養明けで迎えた14戦目は、涼風賞（大井ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は10戦連続で納谷和玖騎手（9戦6勝）。13頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では強烈な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のインダウをクビ差振り切って9勝目を手中に収めた。

9月13日、中4週で迎えた15戦目は、アルビレオ賞（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で納谷和玖騎手（10戦7勝）。12頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では見所を作れず7着に敗れた。

9月28日、中1週で迎えた16戦目は、ハンデ戦のアルゲニブ賞（大井ダート1600m 内回り曇/不良）に出走。鞍上は12戦連続で納谷和玖騎手（11戦7勝）。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮したが、3着に終わった。

10月16日、中2週で迎えた17戦目は、ハンデ戦のドリーミーナイト賞（大井ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は13戦連続で納谷和玖騎手（12戦7勝）。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では末脚を持続できず、3着に終わった。

10月29日、中1週で迎えた18戦目は、ベテルギュース賞（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は14戦連続で納谷和玖騎手（13戦7勝）。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

11月12日、中1週で迎えた19戦目は、ノベンバー賞（大井ダート1600m 内回り曇/不良）に出走。鞍上は15戦連続で納谷和玖騎手（14戦7勝）。14頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず7着に敗れた。

12月6日、中2週で迎えた20戦目は、ディセンバー賞（大井ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は16戦連続で納谷和玖騎手（15戦7勝）。14頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で追い上げたが、勝ったグローリアスイモンに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

12月27日、中2週で迎えた21戦目は、グッドラック賞（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は17戦連続で納谷和玖騎手（16戦7勝）。13頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では目を引く伸び脚で追い上げたが、勝ったアイノペンタイアに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

5歳（2005年）

1月20日、中2週で迎えた22戦目は、ハンデ戦のガーネット賞（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は18戦連続で納谷和玖騎手（17戦7勝）。14頭立ての4番人気で大外14番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走したが、5着に終わった。

2月1日、中1週で迎えた23戦目は、ハンデ戦のダイヤモンドダスト賞（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は19戦連続で納谷和玖騎手（18戦7勝）。11頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず9着に敗れた。

5月5日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた24戦目は、山口勲騎手を鞍上に迎えて、祖母山特別（佐賀ダート2000m 晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では上がり0位の伸び脚を披露したが上位には届かず5着に敗れた。

5月29日、中2週で馬体重を前走から15kg戻して迎えた25戦目は、国見岳特別（佐賀ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で山口勲騎手（1戦0勝）。7頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では上がり0位の末脚を見せたが上位争いには参加できず5着に終わった。

6月19日、中2週で迎えた26戦目は、新原健伸騎手を鞍上に迎えて、黒髪山特別（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のモダンナシャインに3馬身の差をつけて10勝目を達成した。

7月10日、中2週で迎えた27戦目は、地方重賞の吉野ヶ里記念（佐賀ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は山口勲騎手（2戦0勝）。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したオーミヤボレロを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着となった。

8月16日、中4週で迎えた28戦目は、G3のサマーチャンピオン（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で山口勲騎手（3戦0勝）。12頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着を確保した。

9月25日、中5週で迎えた29戦目は、阿蘇山特別（佐賀ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で山口勲騎手（4戦0勝）。8頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

10月23日、中3週で迎えた30戦目は、宝満山特別（佐賀ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で山口勲騎手（5戦0勝）。9頭立ての4番人気で大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では上がり0位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず8着に敗れた。

6歳（2006年）

2月12日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた31戦目は、吉田順治騎手を鞍上に迎えて、天山特別（佐賀ダート2000m 晴/良）に出走。11頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るインターレジェンダを上がり0位の末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて勝利数を11に伸ばす

3月5日、中2週で迎えた32戦目は、雲仙岳特別（佐賀ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田順治騎手（1戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したタイキシリウスを捕まえ切れず、1馬身差の2着に敗北した。

3月26日、中2週で迎えた33戦目は、地方重賞のはがくれ大賞典（佐賀ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田順治騎手（2戦1勝）。11頭立ての4番人気で大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したオンユアマークを捕まえ切れず、1馬身差の2着となった。

6月25日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた34戦目は、黒髪山特別（佐賀ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で吉田順治騎手（3戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のタイキシリウスを半馬身振り切って制した。

7月16日、中2週で馬体重を前走から7kg絞って迎えた35戦目は、地方重賞の吉野ヶ里記念（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で吉田順治騎手（4戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のタイキシリウスを半馬身振り切って勝利数を13に伸ばす

8月15日、中3週で迎えた36戦目は、G3のサマーチャンピオン（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で吉田順治騎手（5戦3勝）。11頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では伸びが劣勢になり10着に敗れた。

7歳（2007年）

1月28日、約5か月半の休養明けで迎えた37戦目は、由布岳特別（佐賀ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は新原健伸騎手（1戦1勝）。12頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では伸びを欠き11着に終わった。

2月11日、中1週で迎えた38戦目は、天山特別（佐賀ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は吉田順治騎手（6戦3勝）。10頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり0位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず6着に敗れた。

3月4日、中2週で迎えた39戦目は、雲仙岳特別（佐賀ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は新原健伸騎手（2戦1勝）。10頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では上がり0位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず5着に終わった。