トランキリテ（2019年生、母シャルール）

トランキリテ（2019年3月29日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冷静(仏)。母名より連想」。毛色は鹿毛。種牡馬のルーラーシップ（当時12歳）と交配したシャルールが8歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道白老郡白老町、生産者は(有)社台コーポレーション白老ファーム。2024年の洛陽ステークス(オープンハンデ)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

キャロットクラブにて総額3,000万円（7.5万×400口）で一口馬主が募集された。

松永幹夫厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2022年）

2月27日、デビュー戦は岩田望来騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は452kg。13頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では強靭な末脚を繰り出したが、4着に終わった。

3月21日、中2週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（中京ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で岩田望来騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後はガス欠状態になり15着に敗れた。

5月29日、中9週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線に入ると、前で粘るココシルフィードを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

7月10日、中5週で迎えた4戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では末脚を伸ばせず13着に敗れた。

8月27日、中6週で迎えた5戦目は、3歳以上1勝クラス（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島克駿騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では伸びが鈍く10着に敗れた。

9月19日、中2週で迎えた6戦目は、3歳以上1勝クラス（中京ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で鮫島克駿騎手（2戦0勝）。15頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では物凄い伸び脚で急追したが、抜け出したキュートヴィランを差し切れず、2馬身半差の2着となった。

10月1日、中1週で迎えた7戦目は、3歳以上1勝クラス（中京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で鮫島克駿騎手（3戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では出色の末脚を発揮したが、4着に終わった。

12月3日、中8週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた8戦目は、3歳以上1勝クラス（中京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で鮫島克駿騎手（4戦0勝）。15頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、伸びてきたメイショウキッド決め手に屈してハナ差の2着に惜敗した。

12月18日、中1週で迎えた9戦目は、団野大成騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（中京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、次元の違う末脚を爆発させて、最後は2着のニシノスピカに1馬身1/4の差をつけて2勝目を奪取した。

4歳（2023年）

2月4日、中6週で迎えた10戦目は、4歳以上2勝クラス（中京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で団野大成騎手（1戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では脚を伸ばせず14着に敗れた。

2月18日、中1週で迎えた11戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（東京芝1800m 晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず5着に終わった。

4月9日、中6週で迎えた12戦目は、4歳以上2勝クラス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は鮫島克駿騎手（5戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では豪脚を爆発させて悠々と抜け出し、最後は2着のメイショウベッピンに3馬身半の差をつけて3勝目を奪取した。

5月7日、中3週で迎えた13戦目は、4歳以上3勝クラスの湘南ステークス（東京芝1600m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島克駿騎手（6戦1勝）。13頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

7月1日、中7週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた14戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの白川郷ステークス（中京芝1600m 曇/重）に出走。13頭立ての5番人気で大外13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

8月26日、中7週で迎えた15戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの長岡ステークス（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天稟の闘志でゴールまで力走し、4着に入った。

9月17日、中2週で迎えた16戦目は、J.モレイラ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの仲秋ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず7着に敗れた。

10月28日、中5週で迎えた17戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの紅葉ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。10頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず4着に終わった。

12月28日、中8週で迎えた18戦目は、3歳以上3勝クラスの2023ファイナルステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では全く伸びず10着に敗れた。

5歳（2024年）

1月20日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた19戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの石清水ステークス（京都芝1600m 外回り曇/重）に出走。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線に入ると、前で粘るセオを上がり2位タイの末脚でクビ差だけ差し切って4勝目を獲得した。

2月10日、中2週で迎えた20戦目は、ハンデ戦でオープンの洛陽ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。18頭立ての5番人気で大外18番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では印象的な伸び脚で急追したが、抜け出したドゥアイズに半馬身届かず2着となった。

4月21日、中9週で迎えた21戦目は、G2のマイラーズカップ（京都芝1600m 外回り小雨/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦1勝）。17頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず7着に敗れた。