ビクトリアバローズ（2018年生、母ミスティークⅡ）

ビクトリアバローズ（2018年4月26日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「人名より+冠名」。毛色は鹿毛。種牡馬のロードカナロア（当時10歳）と交配したミスティークⅡが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。主な勝ち鞍は2021年の3歳未勝利(牝)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、ノーザンレーシングから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、石川達絵によって7,128万円で落札された。

中内田充正厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2020年）

9月12日、デビュー戦は川田将雅騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中京芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は436kg。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚が振るわず8着に敗れた。

10月10日、中3週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（京都芝1400m 小雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では詰めが甘くなり、4着に終わった。

3歳（2021年）

1月30日、約3か月半の休養明けで迎えた3戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての3番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。直線では終いが甘くなり、6着に終わった。

2月28日、中3週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（小倉芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦0勝）。18頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では天性の敢闘精神でゴールまで力闘し、4着に入った。

3月14日、中1週で迎えた5戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中京ダート1400m 晴/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず16着に敗れた。

6月5日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中京ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は川田将雅騎手（2戦0勝）。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。ハナに立ち、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばしてすんなりと抜け出し、最後は2着のゴールドフィンガーに3馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

9月12日、約3か月半の休養明けで迎えた7戦目は、角田大和騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（中京芝1400m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。18頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバテてしまい9着に終わった。

10月9日、中3週で迎えた8戦目は、3歳以上1勝クラス（阪神ダート1400m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で角田大和騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、5着に終わった。

12月4日、中7週で迎えた9戦目は、中井裕二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（中京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。先頭に立ち、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚勢がやや鈍り、3着に終わった。

12月19日、中1週で迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（中京ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で中井裕二騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと伸びが足りず、3着に終わった。

4歳（2022年）

3月19日、約3か月の休み明けで迎えた11戦目は、牝馬限定の4歳以上1勝クラス（中京ダート1400m 晴/重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は角田大和騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、落ち着いたペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、ナンヨーアイボリーに交わされて3馬身半差の2着に敗北した。

4月16日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた12戦目は、角田大河騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1勝クラス（阪神ダート1200m 晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く7着に敗れた。

7月23日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から8kg絞って迎えた13戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（小倉ダート1700m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で角田大河騎手（1戦0勝）。14頭立ての5番人気で大外14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線ではあとひと押しが足りず、5着に終わった。

11月13日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた14戦目は、佐々木大輔騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（福島ダート1700m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。15頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。前に出て、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味の豊富なスタミナで最後まで奮闘したが、ドロームに交わされて1馬身差の2着に敗北した。

2023年2月17日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。