ハッシュ（2011年生、母サイレント）

ハッシュ（2011年3月30日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「静寂」。毛色は芦毛。種牡馬のコマンズ（当時15歳）と交配したサイレントが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者はダーレー・ジャパン・ファーム（有）。戦績は、中央平地24戦4勝2着6回。主な勝ち鞍は2016年の邁進特別(1000万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

高橋義忠厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2013年）

7月6日、デビュー戦は藤岡康太騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中京ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は450kg。11頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走し、4着を確保した。

7月27日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（1戦0勝）。15頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではしっかりと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のシゲルカワチに1馬身半の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

9月1日、中4週で迎えた3戦目は、2歳G3の小倉2歳ステークス（小倉芝1200m 曇/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で藤岡康太騎手（2戦1勝）。15頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が衰えて9着に終わった。

12月23日、約4か月の休み明けで迎えた4戦目は、M.バルザローナ騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下の万両賞（阪神芝1400m 晴/良）に出走。11頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい11着に終わった。

3歳（2014年）

2月9日、中6週で迎えた5戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のかささぎ賞（小倉芝1200m 曇/良）に出走。14頭立ての6番人気で大外14番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は力尽きて11着に敗れた。

8月2日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた6戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉芝1200m 小雨/良）に出走。18頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天授の敢闘精神でゴールまで頑張り、3着に入った。

8月17日、中1週で迎えた7戦目は、3歳以上500万下（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて5着に沈んだ。

9月6日、中2週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下（小倉ダート1000m 曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で藤岡佑介騎手（2戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では見所を作れず7着に敗れた。

10月26日、中6週で迎えた9戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下の秋元湖特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のタフネスで最後まで奮闘したが、タイセイララバイにアタマ差交わされて2着に惜敗した。

11月16日、中2週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下の相馬特別（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で川須栄彦騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈の敢闘精神で渋太く粘り込んで、最後は2着のグレンデールに1馬身1/4の差をつけて2勝目をつかんだ。

4歳（2015年）

2月22日、約3か月半の休み明けで迎えた11戦目は、D.バルジュー騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下の紫川特別（小倉芝1200m 小雨/重）に出走。18頭立ての6番人気で大外18番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は力尽きて13着に敗れた。

4月11日、中6週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の吾妻小富士賞（福島芝1200m 曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は川須栄彦騎手（2戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。果敢に端をきり、若干速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では伸びが続かず、5着に終わった。

6月21日、中9週で迎えた13戦目は、3歳以上500万下（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川須栄彦騎手（3戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。端に立ち、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では闘争心が光る走りを見せたが、マイネルエスパスに半馬身交わされて2着に敗北した。

6月27日、連闘で迎えた14戦目は、3歳以上500万下の長万部特別（函館芝1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（3戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が悪くなり6着に敗れた。

8月1日、中4週で迎えた15戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（4戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のファイティングスピリットで最後まで敢闘したが、シンフォニアに交わされて1馬身1/4差の2着に敗北した。

8月9日、連闘で迎えた16戦目は、3歳以上500万下（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤岡康太騎手（5戦1勝）。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では切れる脚を使えず7着に敗れた。

11月1日、約3か月の間隔を開けて迎えた17戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は川須栄彦騎手（4戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のタフさで最後まで奮闘したが、ハッピーノリチャンに半馬身交わされて2着に敗北した。

5歳（2016年）

2月14日、約3か月半の休養明けで迎えた18戦目は、4歳以上500万下（小倉芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（6戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ7着に沈んだ。

4月9日、中7週で迎えた19戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（福島芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では僅かずつ前との差を詰めて、最後は2着のコスモイノセントを半馬身振り切って久方ぶりに勝利を挙げた。

4月30日、中2週で迎えた20戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の邁進特別（新潟芝1000m 小雨/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。最後は、2着のグランシェリーをクビ差制して雨下の大激戦を制した。

7月2日、中8週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた21戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のテレビユー福島賞（福島芝1200m 曇/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。逃げを打ち、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の心肺能力で最後まで敢闘したが、ジャストドゥイングに交わされて1馬身1/4差の2着に敗北した。

7月31日、中3週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた22戦目は、3歳以上1600万下の佐世保ステークス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（7戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、平均ペースで集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はタレてしまい7着に敗れた。

8月27日、中3週で迎えた23戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の稲妻ステークス（新潟芝1000m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、勝ったレッドラウダからクビ差の2着に惜敗した。

11月6日、中9週で迎えた24戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のみちのくステークス（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひとつ伸びを欠き、3着に終わった。