エイシンヒカリ（2011年生、母キャタリナ）

エイシンヒカリ（2011年5月3日）は、日本の競走馬、種牡馬。馬名の意味は「冠名＋超特急の名称より」。毛色は芦毛。種牡馬のディープインパクト（当時9歳）と交配したキャタリナが18歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は（有）木田牧場。戦績は、中央平地11戦8勝、海外4戦2勝。2016年のイスパーン賞(仏・G1)に勝利した他、2015年の香港カップ(香・G1)を制するなど、G1級競走2勝を含む重賞4勝を挙げた。

経歴

デビュー前

坂口正則厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2014年）

4月26日、デビュー戦は岩田康誠騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は492kg。18頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のカレンヴィットリアに5馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

5月18日、中2週で迎えた2戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。先手を奪い、遅いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快に末脚を伸ばしてすんなりと抜け出し、最後は2着のコウエイワンマンに3馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

6月7日、中2週で迎えた3戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の三木特別（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。先手を取る形となり、後続との差を2馬身以上保って、スローペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では強烈な末脚を爆発させてすんなりと抜け出し、最後は2着のマルタカシクレノンに3馬身半の差をつけて負け無しの3連勝を決めた。

9月28日、約4か月の休み明けで迎えた4戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のムーンライトハンデキャップ（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（2戦2勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま精一杯の粘りで持ち堪えて、最後は2着のスミデロキャニオンに2馬身の差をつけて負け知らずの4連勝を決めた。

10月19日、中2週で迎えた5戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、アイルランドトロフィー（東京芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。先手を取る形となり、後続との差を5馬身以上保って、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈の闘志でバテることなく粘り続けて、最後は2着のエックスマークに3馬身半の差をつけて土付かずの5連勝を決めた。

12月13日、中7週で迎えた6戦目は、ハンデG3のチャレンジカップ（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は岩田康誠騎手（3戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はタレてしまい9着に敗れた。

4歳（2015年）

5月16日、約5か月の休養明けで迎えた7戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、都大路ステークス（京都芝1800m 外回り曇/稍重）に出走。13頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、後続との差を2馬身以上保って、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では不撓のスロトングスピリットで渋太く粘り続けて、最後は2着のグランデッツァに1馬身1/4の差をつけて休み明け初戦を物にした。

6月14日、中3週で迎えた8戦目は、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のサトノアラジンをクビ差振り切って重賞ウィナーの称号を手に入れた。

10月11日、約4か月の休養明けで迎えた9戦目は、G2の毎日王冠（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では生得の持久力で渋太く末脚を持続させて、最後は2着のディサイファに1馬身1/4の差をつけて3連勝で2つ目の重賞タイトルを手にした。

11月1日、中2週で迎えた10戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で武豊騎手（3戦3勝）。18頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後はタレてしまい9着に敗れた。

12月13日、G1の香港カップ（香港・シャティン芝2000m）に出走。鞍上は5戦連続で武豊騎手（4戦3勝）。13頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。最後は、2着のヌーヴォレコルトに1馬身の差をつけてG1ホースの称号を掴み取った。

5歳（2016年）

5月24日、G1のイスパーン賞（フランス・シャンティイ芝1800m）に出走。鞍上は6戦連続で武豊騎手（5戦4勝）。9頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。最後は、2着のDariyanに約10馬身の大差をつけて2つ目のG1タイトルを手にした。

6月15日、G1のプリンスオブウェールズステークス（イギリス・アスコット芝2004m）に出走。鞍上は7戦連続で武豊騎手（6戦5勝）。6頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。6着に敗れた。

10月30日、約4か月半の休養明けで迎えた14戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で武豊騎手（7戦5勝）。15頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、スローペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は失速してしまい12着に敗れた。

12月11日、G1の香港カップ（香港・シャティン芝2000m）に出走。鞍上は9戦連続で武豊騎手（8戦5勝）。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。10着に敗れた。