フサイチウィッシュ（2004年生、母サンデーウィッシュ）

フサイチウィッシュ（2004年3月20日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。馬名の意味は「冠名＋母名の一部。勝利の願いを込めて」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のFusaichi Pegasus（当時7歳）と交配したサンデーウィッシュが9歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地2戦0勝、地方22戦7勝2着4回。主な勝ち鞍は2008年の一般C7。

経歴

デビュー前

戸田博文厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2007年）

7月1日、デビュー戦は勝浦正樹騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（福島ダート1700m 晴/良）に出走。馬体重は528kg。14頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず13着に終わった。

7月21日、中2週で迎えた2戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟ダート1800m 小雨/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では目立つような脚を使えず11着に終わった。

11月2日、約3か月半の休み明けで迎えた3戦目は、岡部誠騎手を鞍上に迎えて、3歳（名古屋ダート1400m 曇/稍重）に出走。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天性の勝負根性でゴールまで力闘したが、3着に終わった。

11月14日、中1週で迎えた4戦目は、天駿記念（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部誠騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

11月22日、連闘で迎えた5戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、一般C28（笠松ダート800m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず6着に敗れた。

12月18日、中3週で迎えた6戦目は、一般C23（名古屋ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は岡部誠騎手（2戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではパワフルな末脚を繰り出したが、3着に終わった。

12月31日、中1週で迎えた7戦目は、角田調教師チャリティー賞（名古屋ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で岡部誠騎手（3戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったオペラアンドワルツに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

4歳（2008年）

1月27日、中3週で迎えた8戦目は、一般C31（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡部誠騎手（4戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るスズカジェムを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

2月4日、連闘で迎えた9戦目は、一般C28（名古屋ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は4戦連続で岡部誠騎手（5戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたデルマウィリアム決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

2月18日、中1週で迎えた10戦目は、渕井三津雄還暦祝記念（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で岡部誠騎手（6戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず4着に敗れた。

3月4日、中1週で迎えた11戦目は、一般C24（名古屋ダート800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で岡部誠騎手（7戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るマルブツタキオンを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて2勝目を挙げた。

3月19日、中1週で迎えた12戦目は、一般C19（名古屋ダート1300m 雨/重）に出走。鞍上は7戦連続で岡部誠騎手（8戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では途轍もない末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のユキノロマンスをアタマ差振り切って単勝一倍台の支持に応えた。

3月26日、連闘で迎えた13戦目は、一般C15（名古屋ダート800m 晴/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で岡部誠騎手（9戦3勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るエプソムチャームを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

4月10日、中1週で迎えた14戦目は、一般C12（名古屋ダート800m 曇/不良）に出走。鞍上は9戦連続で岡部誠騎手（10戦4勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出したが、3着に終わった。

5月1日、中2週で迎えた15戦目は、一般C11（名古屋ダート800m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で岡部誠騎手（11戦4勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るサンマルマドンナを自慢の末脚で3/4馬身差し切って圧倒的支持に応えた。

5月8日、連闘で迎えた16戦目は、一般C7（名古屋ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で岡部誠騎手（12戦5勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のスリーバブルボーイをハナ差振り切って単勝一倍台の期待に応えた。

5月23日、中1週で迎えた17戦目は、しらゆり特別（名古屋ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で岡部誠騎手（13戦6勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では脚を伸ばせず5着に敗れた。

6月6日、中1週で迎えた18戦目は、C級セレクトカップ（名古屋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は13戦連続で岡部誠騎手（14戦6勝）。10頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには加われず4着に敗れた。

6月20日、中1週で迎えた19戦目は、一般C6（名古屋ダート800m 曇/良）に出走。鞍上は14戦連続で岡部誠騎手（15戦6勝）。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では見事な伸び脚で猛追したが、抜け出したロイバールーターにアタマ差届かず2着に惜敗した。

7月3日、中1週で迎えた20戦目は、宇都英樹騎手を鞍上に迎えて、一般C5（名古屋ダート800m 小雨/重）に出走。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るセトノホープを途轍もない末脚で3/4馬身差し切って先頭ゴールを果たした。

7月18日、中1週で迎えた21戦目は、ひまわり特別（名古屋ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は岡部誠騎手（16戦6勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では末脚がパッとせず7着に敗れた。

8月8日、中2週で迎えた22戦目は、一般C2（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部誠騎手（17戦6勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったロージーマイコに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

8月22日、中1週で迎えた23戦目は、サルスベリ特別（名古屋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡部誠騎手（18戦6勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではいい脚を見せられず4着に敗れた。

9月19日、中3週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた24戦目は、倉地学騎手を鞍上に迎えて、なでしこ特別（名古屋ダート1600m 雨/不良）に出走。10頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びを欠き6着に敗れた。