ヒシピラルクー（2006年生、母ヒシピナクル）

ヒシピラルクー（2006年5月19日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋アマゾン川に生息する淡水魚」。毛色は青鹿毛。種牡馬のスペシャルウィーク（当時11歳）と交配したヒシピナクルが11歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は中村雅明。戦績は、中央平地8戦0勝、地方28戦18勝2着4回。2010年の尾張名古屋杯(地方重賞)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

佐山優厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2008年）

12月14日、デビュー戦は武幸四郎騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は492kg。18頭立ての12番人気で17番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい16着に終わった。

3歳（2009年）

1月5日、中2週で迎えた2戦目は、生野賢一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。13頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には食い込めず5着に終わった。

1月17日、中1週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で生野賢一騎手（1戦0勝）。13頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではいい脚を見せられず11着に終わった。

2月28日、中5週で迎えた4戦目は、田中克典騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。16頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず6着に終わった。

7月12日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた5戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中克典騎手（1戦0勝）。13頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら8番手で通過。直線では今一つ伸び切れず6着に終わった。

8月2日、中2週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（小倉芝2000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で田中克典騎手（2戦0勝）。18頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、17番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい11着に終わった。

8月23日、中2週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で田中克典騎手（3戦0勝）。16頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず7着に敗れた。

9月6日、中1週で迎えた8戦目は、3歳未勝利（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で田中克典騎手（4戦0勝）。18頭立ての13番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、17番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを12番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず10着に終わった。

10月16日、中5週で迎えた9戦目は、倉地学騎手を鞍上に迎えて、3歳（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るセトノペガサスを次元の違う末脚で3/4馬身差し切って待望の初勝利を挙げた。

10月21日、連闘で迎えた10戦目は、3歳（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で倉地学騎手（1戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るスペースモアを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

11月4日、中1週で迎えた11戦目は、一般C17（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で倉地学騎手（2戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のメモリーデージーに5馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

11月19日、中1週で迎えた12戦目は、横井将人騎手を鞍上に迎えて、しょうき君2歳おめでとう記念（名古屋ダート1400m 曇/稍重）に出走。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハナを取り切り、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のアマンディーヌに7馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

12月9日、中2週で迎えた13戦目は、一般C12（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は倉地学騎手（3戦3勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るニポーティを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

12月24日、中1週で迎えた14戦目は、一般C9（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で倉地学騎手（4戦4勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では弾けるような伸び脚で追い上げたが、勝ったアトミックガールに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

4歳（2010年）

2月3日、中5週で迎えた15戦目は、一般C12（名古屋ダート1300m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で倉地学騎手（5戦4勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るユリカチャンを次元の違う末脚で3/4馬身差し切って圧倒的支持に応えた。

3月5日、中3週で迎えた16戦目は、沈丁花特別（名古屋ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で倉地学騎手（6戦5勝）。8頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい5着に敗れた。

3月19日、中1週で迎えた17戦目は、量太&静加ご結婚おめでとう記念（名古屋ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で倉地学騎手（7戦5勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出したが、3着に終わった。

4月15日、中3週で迎えた18戦目は、一般C6（名古屋ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で倉地学騎手（8戦5勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、前で粘るスズカアリュールを次元の違う末脚で3/4馬身差し切って7勝目をマークした。

4月22日、連闘で迎えた19戦目は、一般C5（名古屋ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は7戦連続で倉地学騎手（9戦6勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のルミノゴールドに4馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

5月4日、中1週で迎えた20戦目は、地方重賞の尾張名古屋杯（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で倉地学騎手（10戦7勝）。12頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前のスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったシンワコウジに詰め切れず、4馬身差の2着となった。

5月21日、中1週で迎えた21戦目は、一般B12（名古屋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は9戦連続で倉地学騎手（11戦7勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るカツヨグラッチェを次元の違う末脚で3/4馬身差し切って圧倒的人気に応えた。

6月1日、中1週で迎えた22戦目は、双子座特別（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で倉地学騎手（12戦8勝）。12頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では卓抜な伸び脚で猛追したが、勝ったニポーティに詰め切れず、4馬身差の2着となった。

6月17日、中1週で迎えた23戦目は、一般B9（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で倉地学騎手（13戦8勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて楽々と抜け出し、最後は2着のドクタークリスに3馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

6月29日、中1週で迎えた24戦目は、琴座特別（名古屋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は12戦連続で倉地学騎手（14戦9勝）。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず5着に敗れた。

7月14日、中1週で迎えた25戦目は、一般B4（名古屋ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は13戦連続で倉地学騎手（15戦9勝）。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では印象的な伸び脚で急追したが、勝ったベルモントエックスをクビ差捉え切れず2着に惜敗した。

8月11日、中3週で迎えた26戦目は、一般B5（名古屋ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は14戦連続で倉地学騎手（16戦9勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではやや伸びを欠き、3着に終わった。

9月15日、中4週で迎えた27戦目は、一般B5（名古屋ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は15戦連続で倉地学騎手（17戦9勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るカツヨグラッチェを目の覚めるような末脚でアタマ差だけ差し切って勝利数を11に伸ばす

11月1日、中6週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた28戦目は、左海誠二騎手を鞍上に迎えて、一般C1五六（船橋ダート1600m 晴/不良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のワンダフルガールに7馬身の差をつけて勝利数を12に伸ばす

11月18日、中1週で迎えた29戦目は、一般C1三四（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で左海誠二騎手（1戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のイクノタキシードに9馬身の差をつけてファンの支持に応えた。

12月10日、中2週で迎えた30戦目は、張田京騎手を鞍上に迎えて、船橋ファイナル2010（船橋ダート1600m 晴/重）に出走。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るマルマツパワフルを目の覚めるような末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

5歳（2011年）

1月7日、中3週で迎えた31戦目は、末広特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は左海誠二騎手（2戦2勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のレオアヴァロンに2馬身の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

5月20日、約4か月半の休養明けで迎えた32戦目は、小田原十郎梅特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で左海誠二騎手（3戦3勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では驚異的な末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のツクバフージンに2馬身半の差をつけて獅子奮迅の6連勝を決めた。

6月14日、中3週で迎えた33戦目は、緑風特別（川崎ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で左海誠二騎手（4戦4勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のコッツウォルズに4馬身の差をつけて圧巻の7連勝を決めた。

7月21日、中4週で迎えた34戦目は、海ほたる特別（船橋ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で左海誠二騎手（5戦5勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では猛烈な末脚を弾けさせて楽々と抜け出し、最後は2着のトーセンエッセンスに4馬身の差をつけて貫禄の8連勝を決めた。

6歳（2012年）

12月5日、約17か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた35戦目は、柊特別（船橋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で左海誠二騎手（6戦6勝）。14頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見せ場なく7着に敗れた。

7歳（2013年）

1月9日、中4週で迎えた36戦目は、山口達弥騎手を鞍上に迎えて、七草特別（船橋ダート1600m 曇/良）に出走。14頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が鈍り9着に敗れた。