ネーハイコインド（1985年生、母ネーハイサーブ）

ネーハイコインド（1985年5月8日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のコインドシルバー（当時11歳）と交配したネーハイサーブが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は中島俊明。戦績は、中央平地21戦3勝2着2回、中央障害4戦1勝。1988年のエルフィンステークス(オープン牝)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

布施正厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1987年）

7月19日、デビュー戦は岩元市三騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（小倉芝1200m 雨/不良）に出走。馬体重は440kg。8頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったマルシゲサンスーシに詰め切れず、5馬身差の2着となった。

8月1日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（小倉芝1000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩元市三騎手（1戦0勝）。8頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は失速してしまい5着に敗れた。

8月23日、中2週で迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（小倉芝1200m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で岩元市三騎手（2戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のマッシュポテトに1馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

9月20日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた4戦目は、2歳オープンのききょう特別（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で岩元市三騎手（3戦1勝）。10頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では末脚がパッとせず9着に終わった。

10月10日、中2週で迎えた5戦目は、3歳400万下の黄菊賞（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で岩元市三騎手（4戦1勝）。10頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で追い上げたが、抜け出したマイネシャイネを捕まえ切れず、1馬身差の2着となった。

10月24日、中1週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳400万下のりんどう賞（京都芝1400m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で岩元市三騎手（5戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

11月22日、中3週で迎えた7戦目は、3歳400万下のかえで賞（京都ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は7戦連続で岩元市三騎手（6戦1勝）。13頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では目立つような脚を使えず7着に敗れた。

12月6日、中1週で迎えた8戦目は、3歳400万下（阪神芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で岩元市三騎手（7戦1勝）。9頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るマツチカラを豪脚で3/4馬身差し切って2勝目を奪取した。

12月20日、中1週で迎えた9戦目は、2歳G1の阪神3歳ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は9戦連続で岩元市三騎手（8戦2勝）。10頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり4着に終わった。

3歳（1988年）

1月10日、中2週で迎えた10戦目は、3歳G3のシンザン記念（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は10戦連続で岩元市三騎手（9戦2勝）。16頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず6着に終わった。

2月6日、中3週で迎えた11戦目は、牝馬限定3歳オープンのエルフィンステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で岩元市三騎手（10戦2勝）。10頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。前に出て、落ち着いたペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしっかりと末脚を伸ばして、最後は2着のセンターシュアを3/4馬身振り切って制した。

3月13日、中4週で迎えた12戦目は、牝馬限定3歳オープンのチューリップ賞（阪神芝1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は12戦連続で岩元市三騎手（11戦3勝）。11頭立ての5番人気で大外11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では決め手が足りず、4着に終わった。

4月10日、中3週で迎えた13戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で岩元市三騎手（12戦3勝）。18頭立ての15番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では決め手に欠いて9着に終わった。

5月1日、中2週で迎えた14戦目は、牝馬限定3歳G2のサンケイスポーツ賞4歳牝馬特別（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は14戦連続で岩元市三騎手（13戦3勝）。16頭立ての15番人気で6番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では余力が残っておらず12着に終わった。

5月22日、中2週で迎えた15戦目は、田原成貴騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 雨/良）に出走。22頭立ての18番人気で15番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線ではいいところがなく12着に終わった。

9月11日、約3か月半の休み明けで迎えた16戦目は、G3のセントウルステークス（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は岩元市三騎手（14戦3勝）。14頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く8着に終わった。

10月2日、中2週で迎えた17戦目は、牝馬限定3歳G3のサファイヤステークス（阪神芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩元市三騎手（15戦3勝）。13頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず10着に終わった。

11月5日、中4週で迎えた18戦目は、北村卓士騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート3000m 曇）に出走。10頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。最後は、2着のサイコーホークに1馬身の差をつけて4勝目をマークした。

12月11日、中4週で迎えた19戦目は、障害4歳以上400万下（阪神障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で北村卓士騎手（1戦1勝）。11頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。競走中止となった。

12月25日、中1週で迎えた20戦目は、東田幸男騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上400万下（阪神障害芝→ダート3200m 晴）に出走。8頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。8着に敗れた。

4歳（1989年）

1月15日、中2週で迎えた21戦目は、障害5歳以上400万下（京都障害芝→ダート3290m 曇）に出走。鞍上は2戦連続で東田幸男騎手（1戦0勝）。8頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。7着に終わった。

1月29日、中1週で迎えた22戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬特別（京都芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は岩元市三騎手（16戦3勝）。11頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では今一つ伸び切れず11着に終わった。

2月11日、中1週で迎えた23戦目は、すばるステークス（京都芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で岩元市三騎手（17戦3勝）。9頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、かなりのスローペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて5着に終わった。

3月19日、中4週で迎えた24戦目は、丸山勝秀騎手を鞍上に迎えて、仁川ステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。10頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では決め手が足りず10着に終わった。

4月9日、中2週で迎えた25戦目は、ハンデ戦でオープンの大阪城ステークス（阪神芝2500m 晴/稍重）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で丸山勝秀騎手（1戦0勝）。12頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、馬場の大外を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では見せ場なく10着に終わった。