ペイシャルアス（2015年生、母ルアス）

ペイシャルアス（2015年3月25日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋母名」。毛色は栗毛。種牡馬のストロングリターン（当時9歳）と交配したルアスが8歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は杵臼斉藤牧場。戦績は、中央平地14戦2勝2着1回。2017年のカンナステークス(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

坂口正則厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2017年）

7月8日、デビュー戦は高倉稜騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中京芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は470kg。8頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が残っておらず5着に終わった。

8月6日、中3週で迎えた2戦目は、富田暁騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のガゼボをアタマ差振り切って1位に入線したが、その後2着に降着となった。

8月26日、中2週で迎えた3戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（小倉芝1200m 曇/稍重）に出走。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて楽々と抜け出し、最後は2着のヤマニンルネッタに3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

9月3日、連闘で迎えた4戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の小倉2歳ステークス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。18頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出したが、6着に終わった。

9月30日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた5戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのカンナステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るリンシャンカイホウを上がり3位タイの末脚で半馬身差し切って先頭ゴールを果たした。

11月3日、中4週で馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた6戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳G3のファンタジーステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では決め手に欠いて6着に敗れた。

12月24日、中6週で馬体重を前走から16kg絞って迎えた7戦目は、2歳オープンのクリスマスローズステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚が冴えず6着に敗れた。

3歳（2018年）

4月7日、約3か月半の休養明けで迎えた8戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のニュージーランドトロフィー（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。15頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では末脚を伸ばせず14着に終わった。

5月6日、中3週で迎えた9戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの橘ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。7頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では決め手が足りず4着に終わった。

5月26日、中2週で迎えた10戦目は、3歳重賞の葵ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で国分恭介騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい8着に終わった。

9月22日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から16kg減らして迎えた11戦目は、武藤雅騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のセプテンバーステークス（中山芝1200m 外回り晴/稍重）に出走。16頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では末脚を伸ばせず14着に終わった。

10月14日、中2週で馬体重を前走から14kg戻して迎えた12戦目は、3歳以上1600万下の藤森ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は国分恭介騎手（2戦0勝）。15頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず8着に終わった。

10月27日、中1週で迎えた13戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の神無月ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚が止まってしまい10着に終わった。

11月24日、中3週で迎えた14戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の銀嶺ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず9着に終わった。

4歳（2019年）

1月5日、中5週で迎えた15戦目は、4歳以上1600万下の門松ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は国分恭介騎手（3戦0勝）。12頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず8着に終わった。

1月12日、連闘で迎えた16戦目は、川又賢治騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の羅生門ステークス（京都ダート1400m 曇/良）に出走。13頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず9着に終わった。

2月16日、中4週で迎えた17戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の河原町ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。12頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では脚を伸ばせず11着に終わった。

6月29日、約4か月半の休養明けで迎えた18戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのTVh杯（函館芝1200m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての15番人気で3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず16着に終わった。

7月20日、中2週で迎えた19戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの函館日刊スポーツ杯（函館芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では脚が上がってしまい15着に終わった。

5歳（2020年）

2月9日、約7か月の休養明けで迎えた20戦目は、国分優作騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの山城ステークス（京都芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では伸びを欠き16着に終わった。

3月1日、中2週で迎えた21戦目は、武士沢友治騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスのブラッドストーンステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で13番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず12着に終わった。

2020年8月13日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。