コスモドリーム（1985年生、母スイートドリーム）

コスモドリーム（1985年6月13日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のブゼンダイオー（当時11歳）と交配したスイートドリームが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道白老郡白老町、生産者は（有）上田牧場。戦績は、中央平地13戦4勝2着3回。1988年のオークス（優駿牝馬）(牝G1)に勝利した他、1988年の京都大賞典(G2)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

松田博資厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1988年）

1月10日、デビュー戦は熊沢重文騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の4歳新馬（京都ダート1200m 曇/良）に出走。馬体重は470kg。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮したが、3着に終わった。

1月23日、中1週で迎えた2戦目は、牝馬限定の4歳新馬（京都ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のロングイチヒメに約10馬身の大差をつけて初勝利を挙げた。

2月13日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた3戦目は、4歳400万下の梅花賞（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で熊沢重文騎手（2戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では決め手が足りず、3着に終わった。

3月13日、中3週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳オープンのチューリップ賞（阪神芝1600m 晴/稍重）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は4戦連続で熊沢重文騎手（3戦1勝）。11頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。競走中止となった。

3月27日、中1週で迎えた5戦目は、岡潤一郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳400万下（阪神芝2000m 晴/不良）に50kgの軽斤量で出走。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では卓出した伸び脚で急追したが、勝ったミントビガーに詰め切れず、3馬身半差の2着に敗北した。

4月16日、中2週で迎えた6戦目は、4歳400万下のはなみずき賞（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡潤一郎騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では驚異的な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のミントビガーをクビ差振り切って勝利を手中に収めた。

5月22日、中4週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 雨/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は熊沢重文騎手（4戦1勝）。22頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のマルシゲアトラスに1馬身半の差をつけて4歳女王の座を手中に収めた。

7月10日、中6週で迎えた8戦目は、G2の高松宮杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（5戦2勝）。8頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走したが、3着に終わった。

8月28日、中6週で迎えた9戦目は、ハンデG3の小倉記念（小倉芝2000m 晴/良）に牝馬ながら55kgの斤量を背負って出走。鞍上は3戦連続で熊沢重文騎手（6戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では素晴らしい伸び脚で急追したが、抜け出したプレジデントシチーを捕まえ切れず、ハナ差の2着に甘んじた。

10月9日、中5週で迎えた10戦目は、G2の京都大賞典（京都芝2400m 外回り晴/良）に牝馬ながら55kgの斤量を背負って出走。鞍上は岡潤一郎騎手（2戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったメイショウエイカンに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

4歳（1989年）

4月30日、約7か月の休み明けで迎えた11戦目は、オーストラリアトロフィー（京都芝2200m 外回り曇/良）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。鞍上は熊沢重文騎手（7戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るスカイジャイアントを上がり1位の末脚でハナ差だけ差し切って休み明けの一戦を制した。

6月11日、中5週で迎えた12戦目は、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（8戦3勝）。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを16番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず14着に敗れた。

7月9日、中3週で迎えた13戦目は、G2の高松宮杯（中京芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で熊沢重文騎手（9戦3勝）。14頭立ての5番人気で大外14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では末脚がパッとせず9着に敗れた。