プレジデントシチー（1983年生、母ニシノアイゲツ）

プレジデントシチー（1983年4月3日）は、日本の競走馬、種牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のダイコーター（当時21歳）と交配したニシノアイゲツが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡鵡川町、生産者は（株）西山牧場。戦績は、中央平地41戦6勝2着7回、地方3戦1勝。1987年の朝日チャレンジカップ(G3)に勝利した他、1988年の小倉記念(ハンデG3)を制するなどの活躍をした。

経歴

1歳（1985年）

11月30日、13頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。4着を確保した。

12月21日、15頭立ての8番人気で大外15番ゲートからスタート。最後は、勝ったインターカオルから1馬身半差の2着となった。

3歳（1986年）

8月10日、4歳未勝利（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は藤原哲朗騎手。13頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のウイナーシチーをクビ差振り切ってトップでゴールに飛び込んだ。

8月31日、4歳以上400万下の由布院特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤原哲朗騎手。9頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るチャレンジレイコを上がり1位の末脚で半馬身差し切ってトップでゴールに入った。

11月16日、ハンデ戦で4歳以上900万下の比良特別（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤原哲朗騎手。8頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では途轍もない末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のヒダカシュートをハナ差振り切ってトップでゴールを走り抜けた。

11月30日、ハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は本田優騎手。13頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を見せたが、勝ったピーターホーラーにねじ伏せられてクビ差の2着に惜敗した。

12月20日、セントウルステークス（阪神芝2200m 曇/重）に出走。鞍上は藤原哲朗騎手。11頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で猛進したが、伸びてきたスピードヒーロー決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

4歳（1987年）

2月22日、ハンデG2の京都記念（京都芝2400m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で藤原哲朗騎手。12頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では末脚がパッとせず6着に敗れた。

3月8日、G3の中日新聞杯（中京芝1800m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で藤原哲朗騎手。15頭立ての2番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では全く伸びず11着に敗れた。

7月18日、4歳以上900万下の西日本スポーツ杯（小倉芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で藤原哲朗騎手。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

8月9日、G3の北九州記念（小倉芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で藤原哲朗騎手。11頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい6着に敗れた。

8月30日、ハンデG3の小倉記念（小倉芝2000m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は河内洋騎手。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、ゴルデンビューチに交わされて2馬身半差の2着に敗北した。

9月20日、G3の朝日チャレンジカップ（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は南井克巳騎手。8頭立ての3番人気で大外8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のゴルデンビューチを半馬身振り切ってトップでゴールへと飛び込んだ。

10月11日、G2の京都大賞典（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

11月7日、ハンデ戦でオープンの大原ステークス（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は岩元市三騎手。8頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたハシケンエルド決め手に屈してアタマ差の2着に惜敗した。

5歳（1988年）

6月12日、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 晴/稍重）に出走。鞍上は田島信行騎手。13頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚を伸ばせず6着に終わった。

6月26日、ハンデG3の金鯱賞（中京芝1800m 曇/重）に出走。鞍上は南井克巳騎手。13頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、勝ったパッシングパワーに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

7月10日、G2の高松宮杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は田島信行騎手。8頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではいいところがなく5着に敗れた。

8月28日、ハンデG3の小倉記念（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は岩元市三騎手。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では自慢の末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のコスモドリームをハナ差振り切って勝利を手にした。

6歳（1989年）

4月2日、G2の産經大阪杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は南井克巳騎手。13頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では末脚を伸ばせず6着に終わった。

4月29日、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は村本善之騎手。18頭立ての14番人気で14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して6番手で通過。直線では伸びを欠き10着に終わった。

5月28日、グリーンステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で村本善之騎手。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のティエッチスーパーに1馬身1/4の差をつけてトップでゴールインした。

6月11日、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は田島信行騎手。16頭立ての16番人気で9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では末脚が振るわず13着に終わった。

6月25日、ハンデG3の金鯱賞（中京芝1800m 晴/重）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は武豊騎手。15頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

8月6日、G3の北九州記念（小倉芝1800m 曇/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は村本善之騎手。15頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では一際目立つ伸びを見せたが、勝ったタニノスイセイにねじ伏せられて2馬身差の2着に敗北した。

9月17日、G3の朝日チャレンジカップ（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で村本善之騎手。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では末脚にキレが無く8着に敗れた。

10月10日、市制100周年記念（中京(地)芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で村本善之騎手。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。5着に敗れた。

10月22日、ハンデG3のカブトヤマ記念（福島芝1800m 晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は原田聖二騎手。11頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

11月19日、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で原田聖二騎手。14頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず11着に敗れた。

12月10日、ハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は菊沢隆徳騎手。11頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい9着に終わった。

7歳（1990年）

7月28日、タイムス杯（札幌ダート1700m 晴/良）に60kgの斤量を背負って出走。鞍上は岡潤一郎騎手。10頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

8月26日、ハンデG3の小倉記念（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は村本善之騎手。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では末脚にキレが無く11着に敗れた。

9月24日、ブリーダーズゴールドカップ（札幌(地)ダート2400m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で村本善之騎手。10頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。最後は、2着のタキノニシキに1馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

10月28日、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は蛯沢誠治騎手。18頭立ての16番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり11着に終わった。

11月18日、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は小島太騎手。15頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は勢いを失って14着に終わった。

12月2日、ハンデG2の鳴尾記念（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は田原成貴騎手。14頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚が止まってしまい13着に終わった。

8歳（1991年）

6月23日、白樺賞（札幌ダート1000m 晴/良）に60kgの斤量を背負って出走。鞍上は南井克巳騎手。12頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず10着に終わった。

7月14日、ハンデ戦でオープンの札幌日刊スポーツ杯（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手。11頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では決め手に欠いて5着に終わった。

7月27日、タイムス杯（札幌ダート1700m 小雨/不良）に60kgの斤量を背負って出走。鞍上は本田優騎手。12頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず6着に終わった。

8月25日、ハンデ戦でオープンのシーサイドステークス（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で本田優騎手。12頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では見せ場なく8着に終わった。

10月10日、ブリーダーズゴールドカップ（札幌(地)ダート2400m 曇/良）に出走。鞍上は村本善之騎手。12頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。5着に終わった。

10月27日、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 小雨/不良）に出走。鞍上は本田優騎手。18頭立ての18番人気で8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり17着に終わった。

9歳（1992年）

6月14日、札幌日経賞（札幌芝1800m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で本田優騎手。13頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は力尽きて10着に終わった。

7月5日、ハンデG3の札幌記念（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で本田優騎手。13頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず6着に終わった。