シルブロン（2018年生、母グレイシアブルー）

シルブロン（2018年4月28日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「白いまつ毛(仏)。本馬の特徴より連想」。毛色は鹿毛。種牡馬のトーセンジョーダン（当時12歳）と交配したグレイシアブルーが17歳のときに産んだ9番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡平取町、生産者は坂東牧場。2023年のダイヤモンドステークス(ハンデG3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

シルクホースクラブにて総額1,500万円（3万×500口）で一口馬主が募集された。

稲垣幸雄厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2020年）

11月22日、デビュー戦は横山武史騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は470kg。11頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮したが、3着に終わった。

12月20日、中3週で迎えた2戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。競走中止となった。

3歳（2021年）

2月27日、中9週で迎えた3戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では稟性の敢闘精神でゴールまでタレずに走り切り、4着に入った。

5月2日、中8週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（1戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で猛追したが、勝ったヤマニンデンファレに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

5月29日、中3週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で北村宏司騎手（2戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では驚異的な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のウインチェレステを半馬身振り切って初白星を挙げた。

8月14日、約2か月半の間隔を開けて迎えた6戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラスの湯沢特別（新潟芝1800m 外回り雨/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。9頭立ての3番人気で大外9番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず4着に敗れた。

10月24日、中9週で迎えた7戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（東京芝1800m 晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では切れる脚を使えず4着に敗れた。

11月13日、中2週で迎えた8戦目は、3歳以上1勝クラス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。13頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず8着に敗れた。

4歳（2022年）

1月29日、約2か月半の間隔を開けて迎えた9戦目は、4歳以上1勝クラス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（3戦1勝）。15頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線ではキレのある末脚を繰り出したが、4着に終わった。

3月21日、中6週で迎えた10戦目は、4歳以上1勝クラス（中山芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（4戦1勝）。14頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではいい脚を見せられず11着に敗れた。

4月30日、中5週で迎えた11戦目は、D.レーン騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（東京芝2400m 晴/稍重）に出走。6頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では鋭く末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のヒシシュシュをハナ差振り切って2勝目を挙げた。

8月21日、約4か月の休養明けで迎えた12戦目は、3歳以上2勝クラスの阿賀野川特別（新潟芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は津村明秀騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったセレシオンに詰め切れず、3馬身半差の2着となった。

10月30日、中9週で迎えた13戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの本栖湖特別（東京芝2400m 晴/良）に出走。11頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では強烈な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のエイカイマッケンロを半馬身振り切って3勝目を手にした。

12月24日、中7週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのグレイトフルステークス（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では別次元の末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のヴェローナシチーを3/4馬身振り切って4勝目をマークした。

5歳（2023年）

2月18日、中7週で迎えた15戦目は、ハンデG3のダイヤモンドステークス（東京芝3400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続でC.ルメール騎手（2戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線ではキレのいい末脚を繰り出したが、3着に終わった。

5月7日、約2か月半の間隔を開けて迎えた16戦目は、メトロポリタンステークス（東京芝2400m 雨/稍重）に出走。鞍上はD.レーン騎手（1戦1勝）。17頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい8着に敗れた。

8月5日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた17戦目は、札幌日経オープン（札幌芝2600m 曇/稍重）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（3戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

12月2日、約4か月の休み明けで迎えた18戦目は、T.マーカンド騎手を鞍上に迎えて、G2のステイヤーズステークス（中山芝3600m 内2周晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず7着に敗れた。

6歳（2024年）

1月21日、中6週で迎えた19戦目は、R.R.ピーヒュレク騎手を鞍上に迎えて、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り曇/不良）に出走。12頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず6着に終わった。

9月1日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg減らして迎えた20戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのタイランドカップ（札幌芝2600m 晴/稍重）に出走。14頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず11着に敗れた。