エーシンファステム（2006年生、母モーニングタイド）

エーシンファステム（2006年5月30日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋一番＋母名のイニシャル」。毛色は栗毛。種牡馬のフレンチデピュティ（当時14歳）と交配したモーニングタイドが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（株）松浦牧場。戦績は、中央平地5戦0勝、地方34戦6勝2着8回。主な勝ち鞍は2009年の3歳。

経歴

デビュー前

1歳のとき、松浦牧場から「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場され、平井豊光によって2,100万円で落札された。

坂口正則厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2009年）

1月24日、デビュー戦は浜中俊騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都ダート1800m 晴/重）に出走。馬体重は482kg。14頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では末脚にキレが無く12着に終わった。

2月8日、中1週で迎えた2戦目は、田村太雅騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず8着に終わった。

2月28日、中2週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/稍重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で田村太雅騎手（1戦0勝）。13頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では伸びあぐねて10着に終わった。

3月14日、中1週で迎えた4戦目は、荻野琢真騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京ダート1700m 小雨/不良）に出走。16頭立ての16番人気で9番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず15着に終わった。

4月22日、中5週で迎えた5戦目は、岡部誠騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の名古屋チャレンジカップパパイヤ賞（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではパワフルな末脚を披露したが、3着に終わった。

6月10日、中6週で迎えた6戦目は、尾島徹騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のあやめ賞（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。10頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

7月23日、中5週で迎えた7戦目は、3歳（笠松ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で尾島徹騎手（1戦0勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では別次元の末脚を弾けさせて悠々と抜け出し、最後は2着のドリームカントリーに3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

8月7日、中1週で迎えた8戦目は、浜口楠彦騎手を鞍上に迎えて、3歳（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には割り込めず7着に敗れた。

9月24日、中6週で迎えた9戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、3歳（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で猛追したが、抜け出したスプリングユノーに3/4馬身届かず2着に敗北した。

10月7日、中1週で迎えた10戦目は、3歳（笠松ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は岡部誠騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったヤマノカントリーに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

10月26日、中2週で迎えた11戦目は、東川公則騎手を鞍上に迎えて、3歳（笠松ダート1400m 雨/不良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず4着に敗れた。

11月10日、中1週で迎えた12戦目は、一般C23（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で東川公則騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で猛追したが、勝ったインディアンサマーに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

11月24日、中1週で迎えた13戦目は、一般C22（笠松ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は尾島徹騎手（2戦1勝）。9頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では鋭い脚を使えず6着に敗れた。

12月16日、中2週で迎えた14戦目は、一般C23（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は岡部誠騎手（2戦0勝）。10頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では脚が残っておらず8着に敗れた。

12月29日、中1週で迎えた15戦目は、一般C23（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部誠騎手（3戦0勝）。8頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天資の闘志でゴールまで力戦したが、3着に終わった。

4歳（2010年）

1月6日、連闘で迎えた16戦目は、一般C20（笠松ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で岡部誠騎手（4戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、シルクマイヒメに半馬身交わされて2着に敗北した。

1月18日、中1週で迎えた17戦目は、量栄様婚活記念（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は尾島徹騎手（3戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では終いが甘くなり、3着に終わった。

2月8日、中2週で迎えた18戦目は、梅酒のぱかぱか杯（笠松ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は岡部誠騎手（5戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったザバトルメイトルに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

2月22日、中1週で迎えた19戦目は、一般C27（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部誠騎手（6戦0勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のトキノグラディウスに1馬身半の差をつけて断然の支持に応えた。

3月27日、中4週で馬体重を前走から30kg減らして迎えた20戦目は、高倉稜騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい16着に終わった。

10月25日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から45kg戻して迎えた21戦目は、森島貴之騎手を鞍上に迎えて、日本ベンダーネット杯栗毛賞（笠松ダート1400m 雨/不良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るニッシンライアンを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて休み明けの一戦を制した。

11月11日、中1週で迎えた22戦目は、養老特別（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で森島貴之騎手（1戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では逸出した伸び脚で猛追したが、勝ったケイアイアスノカミを半馬身捉え切れず2着に敗北した。

11月23日、中1週で迎えた23戦目は、篠田実退職記念（笠松ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で森島貴之騎手（2戦1勝）。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見所を作れず4着に敗れた。

12月15日、中2週で迎えた24戦目は、花本正三騎手を鞍上に迎えて、一般C23（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。9頭立ての5番人気で大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚にキレが無く4着に敗れた。

12月30日、中1週で迎えた25戦目は、一般C21（笠松ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は森島貴之騎手（3戦1勝）。9頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

5歳（2011年）

1月10日、中1週で迎えた26戦目は、一般C20（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で森島貴之騎手（4戦1勝）。9頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では天性の闘志でゴールまで力闘したが、3着に終わった。

2月1日、中2週で迎えた27戦目は、一般C23（笠松ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で森島貴之騎手（5戦1勝）。8頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦したが、3着に終わった。

2月15日、中1週で迎えた28戦目は、一般C24（笠松ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で森島貴之騎手（6戦1勝）。9頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

3月3日、中1週で迎えた29戦目は、一般C19（笠松ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で森島貴之騎手（7戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では異次元の末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のオトコナカセに3馬身の差をつけてファンの高評価に応えた。

3月18日、中1週で迎えた30戦目は、橘特別（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で森島貴之騎手（8戦2勝）。10頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

4月7日、中2週で迎えた31戦目は、一般C17（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で森島貴之騎手（9戦2勝）。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、3着に終わった。

4月27日、中2週で迎えた32戦目は、一般C17（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で森島貴之騎手（10戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るスプリングトップを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて5勝目をつかんだ。

5月13日、中1週で迎えた33戦目は、屋形船特別（笠松ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は9戦連続で森島貴之騎手（11戦3勝）。9頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず4着に敗れた。

5月27日、中1週で迎えた34戦目は、一般C14（笠松ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は10戦連続で森島貴之騎手（12戦3勝）。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

6月17日、中2週で迎えた35戦目は、一般C12（笠松ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は11戦連続で森島貴之騎手（13戦3勝）。9頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

7月1日、中1週で迎えた36戦目は、一般C13（笠松ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は12戦連続で森島貴之騎手（14戦3勝）。8頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見事な伸び脚で急追したが、抜け出したプリティエンジェルにクビ差届かず2着となった。

7月18日、中1週で迎えた37戦目は、リニューアル水素水36杯（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は尾島徹騎手（4戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして、最後は2着のアヴォカートを半馬身振り切って優勝

8月2日、中1週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた38戦目は、金沢城石川門カップ（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は花本正三騎手（1戦0勝）。12頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず6着に終わった。

8月17日、中1週で馬体重を前走から7kg戻して迎えた39戦目は、一般C7（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は森島貴之騎手（15戦3勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で猛追したが、勝ったスプリングベリーに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。