ブランディーグラス（1999年生、母Mist of Time）

ブランディーグラス（1999年2月28日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のヘネシー（当時6歳）と交配したMist of Timeが7歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地32戦2勝2着1回、地方3戦1勝2着1回。2002年のセプテンバー特別で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

和田正道厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2002年）

1月26日、デビュー戦は穂苅寿彦騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京ダート1200m 曇/良）に出走。馬体重は510kg。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では出色の末脚を発揮したが、4着に終わった。

2月23日、中3週で迎えた2戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では弾けるような伸びを見せたが、伸びてきたロクスリー決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

3月27日、中4週で迎えた3戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のベストホイップ特別（船橋ダート1600m 雨/不良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のフェアリースワンに3馬身の差をつけて初白星を挙げた。

7月13日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から11kg増やして迎えた4戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1000m 曇/稍重）に出走。鞍上は穂苅寿彦騎手（1戦0勝）。12頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚勢が衰えて12着に終わった。

9月8日、中7週で迎えた5戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚を失くしてしまい11着に終わった。

9月24日、中1週で迎えた6戦目は、セプテンバー特別（高崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は穂苅寿彦騎手（2戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、勝ったジーナから1馬身半差の2着に敗北した。

10月13日、中2週で迎えた7戦目は、3歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で穂苅寿彦騎手（3戦0勝）。13頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線に入ると、前で粘るオトコノユウジョウを上がり3位タイの末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて先頭ゴールを果たした。

11月10日、中3週で迎えた8戦目は、3歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で穂苅寿彦騎手（4戦1勝）。12頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず5着に敗れた。

4歳（2003年）

2月9日、約3か月の休み明けで迎えた9戦目は、4歳以上1000万下の稲毛特別（中山ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で穂苅寿彦騎手（5戦1勝）。15頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず6着に敗れた。

3月2日、中2週で迎えた10戦目は、4歳以上1000万下の御宿特別（中山ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で穂苅寿彦騎手（6戦1勝）。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず6着に敗れた。

3月22日、中2週で迎えた11戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の伊丹特別（阪神ダート1400m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。直線ではあとひと押しが足りず、5着に終わった。

6月7日、約2か月半の間隔を開けて迎えた12戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の葉山特別（東京芝1600m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は穂苅寿彦騎手（7戦1勝）。18頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では見所を作れず10着に終わった。

10月12日、約4か月の休み明けで迎えた13戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で穂苅寿彦騎手（8戦1勝）。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚にキレが無く6着に敗れた。

12月20日、中9週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた14戦目は、3歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で穂苅寿彦騎手（9戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではもうワンパンチ足りず、4着に終わった。

5歳（2004年）

1月18日、中3週で迎えた15戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で穂苅寿彦騎手（10戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では豪脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のジオストラに1馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

3月6日、中6週で迎えた16戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で穂苅寿彦騎手（11戦2勝）。16頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では末脚が冴えず6着に終わった。

3月14日、連闘で馬体重を前走から10kg減らして迎えた17戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず10着に敗れた。

4月18日、中4週で迎えた18戦目は、4歳以上1000万下の鹿島特別（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は穂苅寿彦騎手（12戦2勝）。16頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。最後は脚勢が衰えて13着に終わった。

5月2日、中1週で迎えた19戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下のテレビ埼玉杯（東京ダート1300m 曇/良）に出走。16頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず7着に終わった。

5月22日、中2週で迎えた20戦目は、4歳以上1000万下の日吉特別（東京ダート1600m 小雨/稍重）に出走。鞍上は穂苅寿彦騎手（13戦2勝）。16頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。最後は脚勢が衰えて12着に終わった。

6歳（2005年）

1月23日、約8か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた21戦目は、4歳以上1000万下の初茜賞（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で穂苅寿彦騎手（14戦2勝）。16頭立ての15番人気で4番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では末脚が冴えず9着に終わった。

5月28日、約4か月の休養明けで迎えた22戦目は、4歳以上1000万下の鎌倉特別（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で穂苅寿彦騎手（15戦2勝）。16頭立ての14番人気で14番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では見所を作れず13着に終わった。

6月9日、中1週で迎えた23戦目は、’05メトロポリタンジューンカップ（大井ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で穂苅寿彦騎手（16戦2勝）。15頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら8番手で通過。直線ではいいところがなく12着に終わった。

9月10日、約3か月の休み明けで迎えた24戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の夙川特別（阪神ダート1200m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は佐藤哲三騎手（1戦0勝）。16頭立ての16番人気で5番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では決め手が足りず15着に終わった。

10月15日、中4週で迎えた25戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（京都ダート1200m 雨/重）に出走。13頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く11着に終わった。

11月19日、中4週で迎えた26戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（東京ダート1300m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では決め手に欠いて最後はファントムマスクと並んで10着同着となった。

12月10日、中2週で迎えた27戦目は、田中剛騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。13頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は一杯になって12着に終わった。

7歳（2006年）

1月28日、中6週で迎えた28戦目は、南田雅昭騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京ダート1400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての15番人気で大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では伸びを欠き16着に終わった。

2月25日、中3週で迎えた29戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 曇/重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で南田雅昭騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で15番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では目立つような脚を使えず14着に終わった。

4月23日、中7週で迎えた30戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下のテレビ埼玉杯（東京ダート1600m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての16番人気で10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はバタバタになってしまい13着に終わった。

5月21日、中3週で迎えた31戦目は、小林淳一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の富嶽賞（東京芝1600m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。13頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

6月11日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた32戦目は、4歳以上1000万下（東京芝1400m 雨/重）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（1戦0勝）。15頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では天稟の負けじ心を発揮してゴールまで力走し、5着に入り込んだ。

7月15日、中4週で迎えた33戦目は、3歳以上1000万下の豊栄特別（新潟芝1600m 外回り雨/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は穂苅寿彦騎手（17戦2勝）。15頭立ての15番人気で13番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では全く伸びず12着に終わった。

12月23日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた34戦目は、菅原勲騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のノエル賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず7着に終わった。

8歳（2007年）

1月27日、中4週で迎えた35戦目は、小林徹弥騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の木津川特別（京都芝1600m 外回り曇/良）に51kgの軽斤量で出走。15頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚を伸ばせず11着に終わった。