タツエンペラー（2004年生、母ダンジグウィズウルヴス）

タツエンペラー（2004年2月15日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋皇帝」。毛色は栗毛。種牡馬のフレンチデピュティ（当時12歳）と交配したダンジグウィズウルヴスが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）パカパカファーム。戦績は、中央平地16戦0勝、地方27戦8勝2着5回。主な勝ち鞍は2007年のサンシャインフラワー賞(C1以下)。

経歴

デビュー前

当歳のとき、パカパカファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場されたが主取りとなった。

加賀武見厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2007年）

1月8日、デビュー戦は中舘英二騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山ダート1800m 晴/重）に出走。馬体重は518kg。15頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では全く伸びず13着に終わった。

4月21日、約3か月半の休み明けで迎えた2戦目は、小林淳一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。18頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では脚が上がってしまい17着に終わった。

5月20日、中3週で迎えた3戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では賦性の闘志でゴールまで落伍することなく走り切ったがが、5着に終わった。

6月24日、中4週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（福島ダート1150m 晴/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず14着に敗れた。

7月7日、中1週で迎えた5戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（福島ダート1150m 晴/稍重）に出走。16頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず7着に終わった。

8月8日、中4週で迎えた6戦目は、3歳戦のサンシャインフラワー賞（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のファンシーショップをクビ差振り切って初勝利を挙げた。

9月16日、中5週で迎えた7戦目は、3歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は小野次郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず12着に終わった。

10月6日、中2週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（2戦1勝）。16頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず6着に終わった。

11月7日、中4週で迎えた9戦目は、ノベンバースター賞（川崎ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（3戦1勝）。13頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では切れる脚を使えず5着に敗れた。

4歳（2008年）

2月23日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から13kg増やして迎えた10戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚を伸ばせず8着に終わった。

3月22日、中3週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた11戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（4戦1勝）。16頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では伸びあぐねて13着に終わった。

5月3日、中5週で迎えた12戦目は、田中博康騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は脚を失くしてしまい12着に終わった。

10月12日、約5か月半の休養明けで迎えた13戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京ダート1300m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では今一つ伸び切れず10着に終わった。

11月2日、中2週で迎えた14戦目は、宮崎北斗騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島芝1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。15頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず7着に終わった。

5歳（2009年）

3月7日、約4か月の休み明けで迎えた15戦目は、大庭和弥騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山芝1600m 外回り晴/重）に出走。16頭立ての15番人気で13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず14着に終わった。

4月12日、中4週で迎えた16戦目は、中谷雄太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の飯盛山特別（福島芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての15番人気で大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では最後まで息が続かず15着に終わった。

5月10日、中3週で迎えた17戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の五泉特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く12着に終わった。

6月15日、中4週で迎えた18戦目は、張田京騎手を鞍上に迎えて、ジューンスター賞（川崎ダート1600m 曇/稍重）に出走。13頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で追い上げたが、抜け出したエスプリクリスにクビ差届かず2着となった。

7月26日、中5週で迎えた19戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟ダート1800m 曇/重）に出走。15頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では鋭い脚を使えず14着に終わった。

11月1日、約3か月半の休み明けで迎えた20戦目は、西山裕貴騎手を鞍上に迎えて、一般D5（高知ダート1300m 雨/不良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では鋭い脚を使えず5着に敗れた。

11月6日、連闘で馬体重を前走から10kg減らして迎えた21戦目は、一般Dホ（高知ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で西山裕貴騎手（1戦0勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、でレースを牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったプルーフオブキングに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

12月6日、中3週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた22戦目は、一般D6（高知ダート1300m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で西山裕貴騎手（2戦0勝）。9頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。主導権を奪い、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では詰めが甘くなり、3着に終わった。

12月12日、連闘で迎えた23戦目は、一般Dニ（高知ダート1300m 晴/不良）に出走。鞍上は4戦連続で西山裕貴騎手（3戦0勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。先手を取る形となり、で馬群を先導。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線ではものすごい伸び脚で猛進したが、ブルーパフュームに半馬身交わされて2着に敗北した。

12月20日、連闘で迎えた24戦目は、一般D7（高知ダート1300m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で西山裕貴騎手（4戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、アタゴビッグマンに交わされて2馬身半差の2着に敗北した。

6歳（2010年）

1月2日、中1週で迎えた25戦目は、一般D5（高知ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で西山裕貴騎手（5戦0勝）。9頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり4着に敗れた。

1月12日、中0週で迎えた26戦目は、伊藤千尋騎手を鞍上に迎えて、一般Dハ（高知ダート1300m 曇/重）に出走。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のアタゴコマンダーに1馬身半の差をつけて久しぶりに白星を挙げた。

1月17日、連闘で迎えた27戦目は、一般D6（高知ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は西山裕貴騎手（6戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、で馬群を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったスプリングアームに詰め切れず、1馬身差の2着に敗北した。

2月26日、中5週で迎えた28戦目は、西森将司騎手を鞍上に迎えて、四国八十八カ所特別（高知ダート1400m 雨/不良）に出走。9頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚が冴えず7着に敗れた。

3月13日、中1週で迎えた29戦目は、西川敏弘騎手を鞍上に迎えて、きゃんち誕生日特別（高知ダート1300m 曇/重）に出走。7頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るカシマアチーブを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて3勝目を獲得した。

3月27日、中1週で迎えた30戦目は、一般C6（高知ダート1300m 晴/不良）に出走。鞍上は西山裕貴騎手（7戦0勝）。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では途轍もない末脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のタビーに3馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

4月10日、中1週で迎えた31戦目は、土佐の山菜特別（高知ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で西山裕貴騎手（8戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。先手を取る形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では異次元の末脚を炸裂させて、最後は2着のスプリングターシャをクビ差振り切って単勝一倍台の支持に応えた。

4月24日、中1週で迎えた32戦目は、一般C1-4（高知ダート1300m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で西山裕貴騎手（9戦2勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。果敢に端をきり、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では別次元の末脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のラッキーパズルに5馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

5月2日、連闘で迎えた33戦目は、土佐一條公家行列特別（高知ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で西山裕貴騎手（10戦3勝）。8頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚がパッとせず5着に敗れた。

5月16日、中1週で迎えた34戦目は、ウツボのタタキ特別（高知ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で西山裕貴騎手（11戦3勝）。9頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には食い込めず4着に敗れた。

5月22日、連闘で迎えた35戦目は、一般C1イ（高知ダート1300m 曇/重）に出走。鞍上は6戦連続で西山裕貴騎手（12戦3勝）。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。逃げを打ち、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のヒトリューブンに1馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

6月5日、中1週で迎えた36戦目は、一般B3（高知ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で西山裕貴騎手（13戦4勝）。6頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず4着に敗れた。

6月19日、中1週で迎えた37戦目は、中西達也騎手を鞍上に迎えて、一般B5（高知ダート1300m 小雨/不良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では息長く終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のベイビーワンカフェに1馬身半の差をつけて8勝目をゲットした。

7月3日、中1週で迎えた38戦目は、琴吹紬誕生日記念特別（高知ダート1300m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で中西達也騎手（1戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では末脚が振るわず6着に敗れた。

7月17日、中1週で迎えた39戦目は、森林セラピー特別（高知ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で中西達也騎手（2戦1勝）。8頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず5着に敗れた。

7月31日、中1週で迎えた40戦目は、赤岡修次騎手を鞍上に迎えて、裕美ありがとう記念特別（高知ダート1400m 晴/稍重）に出走。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、で一団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では末脚を持続できず、3着に終わった。

8月21日、中2週で迎えた41戦目は、中屋・澤田復活祝特別（高知ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は西山裕貴騎手（14戦4勝）。11頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚勢がやや衰え、3着に終わった。

9月4日、中1週で迎えた42戦目は、ファイナルレース（高知ダート800m 晴/良）に出走。鞍上は中西達也騎手（3戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい9着に敗れた。

10月3日、中3週で迎えた43戦目は、ファイナルレース（高知ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は西山裕貴騎手（15戦4勝）。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず9着に敗れた。