サイレントアスク（2001年生、母フサイチエイブル）

サイレントアスク（2001年3月28日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「父名の一部より＋冠名」。毛色は栗毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時15歳）と交配したフサイチエイブルが6歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地36戦4勝2着8回。主な勝ち鞍は2005年の3歳以上1000万下(牝)。

経歴

デビュー前

伊藤正徳厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2004年）

3月7日、デビュー戦は吉田稔騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。馬体重は458kg。10頭立ての4番人気で大外10番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したアップルマティーニを差し切れず、2馬身半差の2着となった。

3月27日、中2週で迎えた2戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中京芝2000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての4番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

4月11日、中1週で迎えた3戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、超スローペースで馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で猛進したが、勝ったホワイトピクシイにねじ伏せられて3/4馬身差の2着に敗北した。

5月1日、中2週で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（1戦0勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、息長く末脚を伸ばして、最後は2着のレイナブランカに1馬身3/4の差をつけて初勝利を挙げた。

5月23日、中2週で迎えた5戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳500万下のカーネーションカップ（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。13頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のヒシシンエイをクビ差振り切って勝利を手に入れた。

6月13日、中2週で迎えた6戦目は、3歳1000万下のエーデルワイスステークス（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（1戦1勝）。18頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい8着に敗れた。

9月11日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた7戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンの紫苑ステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。13頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら8番手で通過。直線では末脚が冴えず7着に終わった。

9月26日、中1週で迎えた8戦目は、3歳以上1000万下の習志野市制施行50周年記念（中山芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（2戦1勝）。7頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では見せ場なく6着に終わった。

10月17日、中2週で迎えた9戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての17番人気で1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい7着に終わった。

11月7日、中2週で迎えた10戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1600万下のユートピアステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。9頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見所を作れず5着に終わった。

11月14日、連闘で迎えた11戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下（東京芝1800m 曇/良）に出走。10頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したプリモピアットを差し切れず、1馬身3/4差の2着となった。

4歳（2005年）

2月6日、約3か月の間隔を開けて迎えた12戦目は、武士沢友治騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下のテレビ山梨杯（東京芝1600m 晴/良）に出走。15頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びが鈍く9着に終わった。

3月13日、中4週で迎えた13戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武士沢友治騎手（1戦0勝）。13頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るプリモピアットを上がり2位の末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて3勝目をマークした。

4月24日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた14戦目は、牝馬限定G3の福島牝馬ステークス（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武士沢友治騎手（2戦1勝）。16頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では脚を伸ばせず11着に終わった。

5月7日、中1週で迎えた15戦目は、4歳以上1600万下の府中ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（3戦1勝）。9頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、3着に入り込んだ。

6月11日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた16戦目は、4歳以上1600万下の湘南ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（1戦0勝）。18頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず12着に敗れた。

11月13日、約5か月の休養明けで馬体重を前走からさらに18kg増やして迎えた17戦目は、D.ボニヤ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。10頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のキープクワイエットを3/4馬身振り切って久々の実戦を物にした。

11月27日、中1週で迎えた18戦目は、塚田祥雄騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい6着に敗れた。

12月4日、連闘で迎えた19戦目は、牝馬限定のハンデ戦でオープンのターコイズステークス（中山芝1800m 雨/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は武士沢友治騎手（3戦1勝）。16頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、5着を確保した。

12月17日、中1週で迎えた20戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では堅実な伸びを見せたが、抜け出したピサノグラフにハナ差届かず2着に惜敗した。

5歳（2006年）

1月8日、中2週で迎えた21戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたギミーシェルター決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

3月19日、中9週で迎えた22戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（2戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では上々の伸びを見せたが、伸びてきたコアレスパティオ決め手に屈してハナ差の2着に甘んじた。

4月1日、中1週で迎えた23戦目は、4歳以上1000万下の浅草特別（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（3戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、3着に終わった。

4月15日、中1週で迎えた24戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（4戦0勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したプリモスターを捕まえ切れず、ハナ差の2着に甘んじた。

5月7日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた25戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（京都芝1800m 外回り雨/重）に出走。13頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

6月10日、中4週で迎えた26戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の江の島特別（東京芝1800m 曇/良）に出走。11頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚を伸ばせず7着に敗れた。

9月9日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた27戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の白井特別（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦0勝）。10頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では伸びが劣勢になり9着に終わった。

9月17日、連闘で迎えた28戦目は、3歳以上1000万下の上総特別（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（5戦0勝）。14頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず9着に敗れた。

10月1日、中1週で迎えた29戦目は、3歳以上1000万下の外房特別（中山芝1600m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（2戦0勝）。11頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では決め手が足りず7着に終わった。

10月8日、連闘で迎えた30戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の鷹巣山特別（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（3戦0勝）。18頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では強靭な末脚を披露し、5着に入り込んだ。

12月17日、中9週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた31戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では伸びを欠き10着に敗れた。

6歳（2007年）

1月6日、中2週で迎えた32戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（中山芝1600m 外回り雨/不良）に出走。鞍上は武士沢友治騎手（4戦1勝）。16頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では速い脚を使えず12着に終わった。

2月3日、中3週で迎えた33戦目は、4歳以上1000万下の立春賞（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武士沢友治騎手（5戦1勝）。14頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では見所を作れず8着に終わった。

2月25日、中2週で迎えた34戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武士沢友治騎手（6戦1勝）。16頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では迫力十分の伸びを見せたが、勝ったセイングレンドにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着となった。

3月18日、中2週で迎えた35戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で武士沢友治騎手（7戦1勝）。15頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

3月31日、中1週で迎えた36戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の隅田川特別（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。12頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず6着に敗れた。