チャンストウライ（2003年生、母ダイタクプルクラ）

チャンストウライ（2003年3月11日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「チャンス到来」。毛色は鹿毛。種牡馬のブラックタキシード（当時7歳）と交配したダイタクプルクラが7歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡平取町、生産者は協栄組合。戦績は、中央平地4戦0勝、地方24戦12勝2着2回。2008年の佐賀記念(Jpn3)に勝利した他、2007年の名古屋グランプリ(Jpn2)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

2歳のとき、協栄組合から「北海道トレーニングセールサラブレッド2歳」に上場されたが主取りとなった。

寺嶋正勝厩舎（西脇）へ入厩。

2歳（2005年）

8月16日、デビュー戦は谷川真生騎手を鞍上に据えて、2歳戦のファーストトライ（園田ダート820m 晴/良）に出走。馬体重は492kg。8頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るステップシンエイを上がり0位の末脚で半馬身差し切って初勝利を挙げた。

9月18日、中4週で迎えた2戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンの野路菊ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。11頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず8着に終わった。

10月29日、中5週で迎えた3戦目は、下原理騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンの萩ステークス（京都芝1800m 外回り曇/重）に出走。8頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は勢いを失って8着に終わった。

11月24日、中3週で迎えた4戦目は、2歳T1（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のオリエンテーリングに5馬身の差をつけて勝利をモノにする

3歳（2006年）

5月18日、約6か月の休養明けで迎えた5戦目は、3歳T1（園田ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は下原理騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のビビットプラムに5馬身の差をつけて休み明け初戦をモノにした。

6月8日、中2週で迎えた6戦目は、3歳地方重賞の兵庫ダービー（園田ダート1870m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で下原理騎手（2戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のジョイーレを3/4馬身振り切って4勝目を手にした。

7月19日、中5週で迎えた7戦目は、3歳地方重賞の菊水賞（園田ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で下原理騎手（3戦2勝）。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るジョイーレを上がり0位の末脚でアタマ差だけ差し切って破竹の4連勝を決めた。

4歳（2007年）

1月25日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から29kg増やして迎えた8戦目は、ハッピー241賞（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で下原理騎手（4戦3勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るベストタイザンを上がり0位の末脚で半馬身差し切って怒涛の5連勝を決めた。

2月23日、中3週で迎えた9戦目は、大山真吾騎手を鞍上に迎えて、地方重賞の梅見月杯（名古屋ダート1800m 曇/稍重）に出走。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したムーンバレイを捕まえ切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

3月28日、中4週で迎えた10戦目は、Jpn3の名古屋大賞典（名古屋ダート1900m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は下原理騎手（5戦4勝）。12頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず5着に終わった。

5月3日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、地方重賞の兵庫大賞典（園田ダート2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で下原理騎手（6戦4勝）。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のタガノインディーをアタマ差振り切って7勝目を手にした。

6月27日、中7週で馬体重を前走から15kg絞って迎えた12戦目は、Jpn1の帝王賞（大井ダート2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で下原理騎手（7戦5勝）。15頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

10月4日、約3か月半の休養明けで迎えた13戦目は、地方重賞の姫山菊花賞（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で下原理騎手（8戦5勝）。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では逸出した伸び脚で追い上げたが、勝ったウイニングウインドに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

11月15日、中5週で迎えた14戦目は、地方重賞の東海菊花賞（名古屋ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で下原理騎手（9戦5勝）。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のマルヨフェニックスを半馬身振り切って優勝

12月24日、中5週で迎えた15戦目は、Jpn2の名古屋グランプリ（名古屋ダート2500m 晴/不良）に出走。鞍上は6戦連続で下原理騎手（10戦6勝）。12頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を披露し、3着に入った。

5歳（2008年）

2月11日、中6週で迎えた16戦目は、Jpn3の佐賀記念（佐賀ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で下原理騎手（11戦6勝）。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のクーリンガーに4馬身の差をつけて重賞ウィナーの称号を掴み取った。

3月23日、中5週で迎えた17戦目は、G2の阪神大賞典（阪神芝3000m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で下原理騎手（12戦7勝）。13頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず10着に終わった。

4月27日、中4週で迎えた18戦目は、G3のアンタレスステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で下原理騎手（13戦7勝）。16頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

6月25日、中7週で迎えた19戦目は、Jpn1の帝王賞（大井ダート2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は10戦連続で下原理騎手（14戦7勝）。13頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では速い脚を使えず6着に敗れた。

11月3日、約4か月半の休み明けで迎えた20戦目は、Jpn1のJBCクラシック（園田ダート1870m 曇/良）に出走。鞍上は11戦連続で下原理騎手（15戦7勝）。12頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では切れる脚を使えず10着に終わった。

12月23日、中6週で迎えた21戦目は、Jpn2の名古屋グランプリ（名古屋ダート2500m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で下原理騎手（16戦7勝）。11頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚にキレが無く5着に敗れた。

6歳（2009年）

2月11日、中6週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた22戦目は、Jpn3の佐賀記念（佐賀ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は13戦連続で下原理騎手（17戦7勝）。12頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では上がり0位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず5着に敗れた。

3月25日、中5週で馬体重を前走から19kg戻して迎えた23戦目は、Jpn3の名古屋大賞典（名古屋ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は大山真吾騎手（1戦0勝）。11頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず6着に終わった。

5月5日、中5週で迎えた24戦目は、地方重賞の兵庫大賞典（園田ダート2400m 雨/良）に出走。鞍上は下原理騎手（18戦7勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のベストタイザンに2馬身の差をつけて10勝目を達成した。

6月17日、中5週で迎えた25戦目は、神姫バス杯（姫路ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で下原理騎手（19戦8勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るマイシスドリームを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

7月16日、中3週で迎えた26戦目は、板野央騎手を鞍上に迎えて、地方重賞のオッズパークグランプリ2009（園田ダート1400m 曇/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず6着に敗れた。

11月4日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた27戦目は、地方重賞の楠賞（園田ダート1870m 晴/稍重）に出走。鞍上は下原理騎手（20戦9勝）。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端に立つ形となり、で馬群を牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るキヨミラクルを上がり2位タイの末脚でハナ差だけ差し切って単勝一倍台の期待に応えた。

7歳（2010年）

3月4日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から14kg戻して迎えた28戦目は、地方重賞の六甲盃（園田ダート2400m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で下原理騎手（21戦10勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。競走中止となった。