デルフォイ（2006年生、母デインスカヤ）

デルフォイ（2006年5月4日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「古代ギリシャの聖地」。毛色は鹿毛。種牡馬のスペシャルウィーク（当時11歳）と交配したデインスカヤが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は追分ファーム。戦績は、中央平地19戦4勝2着2回。2009年の京都新聞杯(G2)で2着に入った他、2010年の中山金杯(ハンデG3)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額4,000万円（100万×40口）で一口馬主が募集された。

長浜博之厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2009年）

1月18日、デビュー戦は藤岡佑介騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝2000m 曇/良）に出走。馬体重は460kg。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るアドマイヤメジャーを豪快な末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

2月21日、中4週で迎えた2戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のあすなろ賞（小倉芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は一杯になって11着に敗れた。

3月14日、中2週で迎えた3戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のゆきやなぎ賞（阪神芝2400m 外回り晴/重）に出走。11頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では末脚がパッとせず5着に敗れた。

4月11日、中3週で迎えた4戦目は、3歳500万下のアザレア賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（1戦1勝）。9頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では目を引く伸び脚で猛追したが、抜け出したトップカミングにハナ差届かず2着となった。

4月25日、中1週で迎えた5戦目は、3歳500万下のムーニーバレーレーシングクラブ賞（京都芝2400m 外回り小雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（2戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のマイネルシュトルムに4馬身の差をつけて制した。

5月9日、中1週で迎えた6戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の京都新聞杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したベストメンバーに半馬身届かず2着に敗北した。

5月30日、中2週で迎えた7戦目は、3歳オープンの白百合ステークス（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（3戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず6着に敗れた。

4歳（2010年）

1月5日、約7か月半の休養明けで迎えた8戦目は、ハンデG3の中山金杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（4戦2勝）。16頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天賦の負けじ魂を発揮してゴールまで勇戦し、4着に入った。

1月24日、中2週で迎えた9戦目は、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤岡佑介騎手（5戦2勝）。13頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい6着に敗れた。

9月4日、約7か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた10戦目は、3歳以上1000万下の日高特別（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で藤岡佑介騎手（6戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい7着に敗れた。

9月26日、中2週で迎えた11戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のHTB賞（札幌芝2000m 晴/良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は一杯になって8着に敗れた。

5歳（2011年）

4月2日、約6か月半の休養明けで迎えた12戦目は、4歳以上1000万下の明石特別（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（7戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のエイシンサクセスを3/4馬身振り切って久方ぶりの一戦を物にした。

4月24日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上1600万下のウインズ八代開設記念（京都芝2000m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（8戦3勝）。15頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

9月25日、約5か月の休み明けで迎えた14戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のムーンライトハンデキャップ（阪神芝2000m 晴/良）に出走。13頭立ての7番人気で大外13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では天稟の闘志でゴールまで力走し、3着に入った。

6歳（2012年）

10月28日、約13か月半の休養明けで迎えた15戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の魚沼ステークス（新潟芝2000m 外回り小雨/良）に出走。12頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではきちんと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のツルミプラチナムに2馬身半の差をつけて休み明けの一戦をモノにした。

11月18日、中2週で迎えた16戦目は、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（1戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず6着に敗れた。

12月8日、中2週で迎えた17戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の朝日チャレンジカップ（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚が止まってしまい10着に敗れた。

7歳（2013年）

4月7日、約4か月の休み明けで迎えた18戦目は、福島民報杯（福島芝2000m 雨/不良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。最後は脚勢が衰えて12着に敗れた。

5月18日、中5週で迎えた19戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのメイステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。18頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚を伸ばせず12着に終わった。