メモリーキアヌ（2000年生、母バラワキ）

メモリーキアヌ（2000年6月12日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋山を渡る風（ハワイ語）」。毛色は鹿毛。種牡馬のトニービン（当時17歳）と交配したバラワキが16歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）谷川牧場。戦績は、中央平地33戦3勝2着2回。2004年の愛知杯(牝ハンデG3)に勝利した他、2004年の福島牝馬ステークス(牝G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

渡辺栄厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2002年）

9月8日、デビュー戦は角田晃一騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（阪神芝1400m 曇/良）に出走。馬体重は464kg。17頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では賦性の勝負根性でゴールまで頑張り、6着を確保した。

9月28日、中2週で迎えた2戦目は、2歳新馬（阪神芝1600m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では別次元の末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のシツレンに1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

11月9日、中5週で迎えた3戦目は、2歳500万下の黄菊賞（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で角田晃一騎手（2戦1勝）。12頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は失速してしまい9着に終わった。

12月1日、中2週で迎えた4戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下の千両賞（阪神芝1600m 曇/良）に出走。12頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天性の勝負根性でゴールまで力闘し、3着を確保した。

12月22日、中2週で迎えた5戦目は、2歳500万下（阪神芝1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。ハナに立ち、忙しいペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では決め手が足りず、4着に終わった。

3歳（2003年）

1月19日、中3週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳オープンの紅梅ステークス（京都芝1400m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は角田晃一騎手（3戦1勝）。15頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が上がってしまい8着に終わった。

2月8日、中2週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳オープンのエルフィンステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（4戦1勝）。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、4着に入った。

3月22日、中5週で迎えた8戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のフリージア賞（中京芝2000m 小雨/良）に出走。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではビュッと切れる脚を見せたが、勝ったクラフトワークにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着となった。

4月13日、中2週で迎えた9戦目は、牝馬限定3歳オープンの忘れな草賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は角田晃一騎手（5戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で猛追したが、勝ったマイネサマンサに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

5月4日、中2週で迎えた10戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのスイートピーステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら15番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた14頭をごぼう抜きし、最後は2着のポップコーンジャズに2馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

5月25日、中2週で迎えた11戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は角田晃一騎手（6戦1勝）。17頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では伸びが鈍く8着に敗れた。

9月13日、約3か月半の休み明けで迎えた12戦目は、牝馬限定3歳オープンの紫苑ステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（7戦1勝）。14頭立ての6番人気で大外14番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを11番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず8着に敗れた。

10月19日、中4週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた13戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で角田晃一騎手（8戦1勝）。18頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、17番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず8着に終わった。

11月9日、中2週で迎えた14戦目は、牝馬限定の3歳以上1600万下のユートピアステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい5着に敗れた。

12月6日、中3週で迎えた15戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の2003ゴールデンホイップトロフィー（阪神芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり6着に敗れた。

12月27日、中2週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のオリオンステークス（阪神芝2200m 曇/良）に出走。鞍上は角田晃一騎手（9戦1勝）。9頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず5着に終わった。

4歳（2004年）

1月25日、中3週で迎えた17戦目は、4歳以上1600万下の関門橋ステークス（小倉芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（1戦0勝）。10頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線ではキレのある末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

2月14日、中2週で迎えた18戦目は、4歳以上1600万下の飛鳥ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は角田晃一騎手（10戦1勝）。9頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では余力が残っておらず8着に終わった。

4月3日、中6週で迎えた19戦目は、4歳以上1600万下の道頓堀ステークス（阪神芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（11戦1勝）。15頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり8着に敗れた。

4月25日、中2週で迎えた20戦目は、川島信二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の福島牝馬ステークス（福島芝1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、最後はエリモピクシーと並んで3着同着となった。

5月15日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた21戦目は、4歳以上1600万下の朱雀ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では今一つ伸び切れず6着に敗れた。

6月6日、中2週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた22戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。18頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では勢いよく末脚を伸ばして、最後は2着のチアズメッセージをクビ差振り切って重賞ウィナーの称号をつかんだ。

7月11日、中4週で迎えた23戦目は、牝馬限定G3のマーメイドステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（1戦1勝）。10頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず6着に敗れた。

10月23日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた24戦目は、ハンデ戦でオープンのオパールステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で秋山真一郎騎手（2戦1勝）。11頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではいいところがなく5着に終わった。

11月14日、中2週で迎えた25戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で秋山真一郎騎手（3戦1勝）。18頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はタレてしまい10着に終わった。

12月19日、中4週で迎えた26戦目は、小牧毅騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G2の阪神牝馬ステークス（阪神芝1600m 曇/良）に出走。16頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では末脚を伸ばせず16着に終わった。

5歳（2005年）

5月8日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた27戦目は、渡辺薫彦騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの都大路ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に52kgの軽斤量で出走。14頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では切れる脚を使えず9着に終わった。

6月5日、中3週で迎えた28戦目は、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（4戦1勝）。18頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。最後はバタバタになってしまい11着に終わった。

7月10日、中4週で迎えた29戦目は、牝馬限定G3のマーメイドステークス（阪神芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は角田晃一騎手（12戦1勝）。9頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが劣勢になり6着に終わった。

8月14日、中4週で迎えた30戦目は、ハンデG3の小倉記念（小倉芝2000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は渡辺薫彦騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は脚色が鈍り12着に終わった。

8月27日、中1週で迎えた31戦目は、ハンデ戦でオープンの阿蘇ステークス（小倉ダート1700m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で渡辺薫彦騎手（2戦0勝）。13頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず12着に終わった。

10月16日、中6週で迎えた32戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。17頭立ての15番人気で11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では末脚が冴えず11着に終わった。

11月13日、中3週で迎えた33戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は角田晃一騎手（13戦1勝）。18頭立ての18番人気で6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい13着に終わった。