アリオンカイザー（2000年生、母スタードール）

アリオンカイザー（2000年5月2日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「ヘラクレスの愛馬＋ドイツ皇帝の称号」。毛色は鹿毛。種牡馬のアジュディケーティング（当時13歳）と交配したスタードールが17歳のときに産んだ9番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）カタオカステーブル。戦績は、中央平地1戦0勝、地方26戦4勝2着5回。主な勝ち鞍は2003年のエイプリルフラワー賞。

経歴

デビュー前

1歳のとき、カタオカステーブルから「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。

内田勝義厩舎（川崎）へ入厩。

2歳（2002年）

12月26日、デビュー戦は的場文男騎手を鞍上に据えて、2歳（川崎ダート900m 晴/重）に出走。馬体重は476kg。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではスパッとキレる脚で猛追したが、勝ったフラワースコールに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

3歳（2003年）

1月8日、中1週で迎えた2戦目は、3歳（川崎ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で的場文男騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のイソエイクネスに1馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

1月30日、中2週で迎えた3戦目は、石崎隆之騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のガーネットフラワー賞（川崎ダート1500m 晴/稍重）に出走。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。端をきる形となり、極端なスローペースで馬群を牽引。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、4着に終わった。

2月27日、中3週で迎えた4戦目は、3歳戦のフェブラリーフラワー賞（川崎ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は的場文男騎手（2戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では詰めが甘くなり、4着に終わった。

3月11日、中1週で迎えた5戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のツインエース特別（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしぶとく伸び続けたが、ドリームコーナーに半馬身交わされて2着に敗北した。

3月31日、中2週で迎えた6戦目は、3歳戦のマーチフラワー賞（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は的場文男騎手（3戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったサンデーマイレディにねじ伏せられて1馬身差の2着に敗北した。

4月15日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた7戦目は、3歳戦のエイプリルフラワー賞（川崎ダート1500m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で的場文男騎手（4戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のリュウフブキをクビ差振り切って勝利を手中に収めた。

5月14日、中3週で馬体重を前走から7kg戻して迎えた8戦目は、堀千亜樹騎手を鞍上に迎えて、3歳地方重賞の羽田盃（大井ダート1790m 雨/良）に出走。16頭立ての15番人気で7番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず15着に終わった。

6月1日、中2週で迎えた9戦目は、3歳500万下（東京ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は的場文男騎手（5戦2勝）。15頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚勢が衰えて14着に終わった。

6月16日、中1週で迎えた10戦目は、3歳戦のあじさい特別（川崎ダート1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で的場文男騎手（6戦2勝）。8頭立ての3番人気で大外8番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚が振るわず6着に敗れた。

12月11日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から29kg増やして迎えた11戦目は、銀河特別（船橋ダート1600m 小雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で的場文男騎手（7戦2勝）。14頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では逸出した伸び脚で驀進したが、勝ったハウンドフォンテンにねじ伏せられて4馬身差の2着となった。

12月24日、中1週で迎えた12戦目は、冬菊特別（浦和ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で的場文男騎手（8戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のローランジニーに1馬身の差をつけて勝利をモノにする

4歳（2004年）

1月16日、中2週で迎えた13戦目は、睦月特別（船橋ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で的場文男騎手（9戦3勝）。14頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや衰え、4着に終わった。

2月11日、中3週で迎えた14戦目は、ハンデ戦の駿麗特別（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で的場文男騎手（10戦3勝）。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いが甘くなり、5着に終わった。

6月24日、約4か月半の休養明けで迎えた15戦目は、吉田晃浩騎手を鞍上に迎えて、一般B3二（浦和ダート1400m 曇/良）に出走。10頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚を伸ばせず6着に敗れた。

7月13日、中2週で迎えた16戦目は、夏雲特別（浦和ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は的場文男騎手（11戦3勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るダンツアラジを次元の違う末脚でクビ差だけ差し切って制した。

7月27日、中1週で迎えた17戦目は、見沢譲治騎手を鞍上に迎えて、ベイサイドスター賞（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では伸びが続かず、3着に終わった。

8月25日、中3週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた18戦目は、マルチサンド特別（浦和ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は的場文男騎手（12戦4勝）。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや衰え、3着に終わった。

5歳（2005年）

5月5日、約8か月半の休み明けで迎えた19戦目は、脇田創騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦のメイスプリント（船橋ダート1000m 晴/良）に出走。8頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

5月18日、中1週で迎えた20戦目は、一般B3二（浦和ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で脇田創騎手（1戦0勝）。9頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。端を奪い、緩やかなペースで一団を引っ張る。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、3着に終わった。

6月2日、中1週で迎えた21戦目は、桑島孝春騎手を鞍上に迎えて、麻綿原特別（船橋ダート1600m 曇/重）に出走。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではやや伸びを欠き、3着に終わった。

11月30日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から19kg減らして迎えた22戦目は、吉田隆二騎手を鞍上に迎えて、火の国賞（荒尾ダート2000m 曇/良）に出走。8頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。3着を確保した。

6歳（2006年）

1月1日、中4週で迎えた23戦目は、後藤孝鎮騎手を鞍上に迎えて、荒尾金盃（荒尾ダート1900m 晴/良）に出走。7頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、勝ったクラシカルマウントから3/4馬身差の2着に敗北した。

1月25日、中2週で迎えた24戦目は、草地保隆騎手を鞍上に迎えて、M&Kジョッキーズカップ（第4戦）（荒尾ダート1900m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。4着に終わった。

2月22日、中3週で迎えた25戦目は、河野直人騎手を鞍上に迎えて、新冠特別（荒尾ダート1500m 雨/重）に出走。9頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。3着を確保した。

3月22日、中3週で迎えた26戦目は、はなみづき特別（荒尾ダート1900m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で河野直人騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。5着に敗れた。

4月9日、中2週で迎えた27戦目は、大阿蘇賞（荒尾ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は吉田隆二騎手（1戦0勝）。9頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。6着に終わった。