マイネルアラバンサ（2003年生、母タイランツフェイム）

マイネルアラバンサ（2003年4月24日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋称賛、賛辞（西）」。毛色は鹿毛。種牡馬のスペシャルウィーク（当時8歳）と交配したタイランツフェイムが11歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）静内白井牧場。戦績は、中央平地18戦2勝2着2回、地方16戦8勝2着3回。2006年の青葉賞(G2)で2着に入った他、2006年の毎日杯(G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、静内白井牧場から「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場されたが主取りとなった。

ラフィアンターフマンクラブにて総額2,500万円（25万×100口）で一口馬主が募集された。

佐々木晶三厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2006年）

2月5日、デビュー戦は佐藤哲三騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は508kg。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一歩一歩確実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のヨドノテイオーに1馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

2月26日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた2戦目は、3歳オープンのすみれステークス（阪神芝2200m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤哲三騎手（1戦1勝）。9頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、伸びてきたナイアガラ決め手に屈してクビ差の2着となった。

3月25日、中3週で迎えた3戦目は、3歳G3の毎日杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で佐藤哲三騎手（2戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

4月29日、中4週で迎えた4戦目は、3歳G2の青葉賞（東京芝2400m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で佐藤哲三騎手（3戦1勝）。17頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったアドマイヤメインに詰め切れず、4馬身差の2着となった。

4歳（2007年）

3月31日、約11か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた5戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の難波ステークス（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず8着に敗れた。

4月21日、中2週で迎えた6戦目は、4歳以上1600万下のメルボルントロフィー（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は佐藤哲三騎手（4戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は垂れてしまい9着に敗れた。

9月9日、約4か月半の休養明けで迎えた7戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の野分特別（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。9頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が衰えて7着に敗れた。

9月30日、中2週で迎えた8戦目は、3歳以上1000万下の兵庫特別（阪神芝2400m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は佐藤哲三騎手（5戦1勝）。11頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、粘り切れず5着に沈んだ。

10月21日、中2週で迎えた9戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の北野特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では伸びを欠き7着に敗れた。

11月4日、中1週で迎えた10戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の衣笠特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての8番人気で大外11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が上がってしまい7着に終わった。

5歳（2008年）

3月8日、約4か月の休み明けで迎えた11戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の中京スポーツ杯（中京芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての6番人気で大外14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚が止まってしまい12着に敗れた。

4月6日、中3週で迎えた12戦目は、4歳以上1000万下の明石特別（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は佐藤哲三騎手（6戦1勝）。14頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず11着に終わった。

8月23日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた13戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の阿賀野川特別（新潟芝2200m 曇/良）に出走。12頭立ての6番人気で大外12番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では伸びが甘くなり、4着に終わった。

9月6日、中1週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の弥彦特別（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴山雄一騎手（1戦0勝）。13頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のスーパープライドをクビ差振り切って久々に勝利を挙げた。

10月12日、中4週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のオクトーバーステークス（東京芝2400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で柴山雄一騎手（2戦1勝）。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚が上がってしまい9着に敗れた。

6歳（2009年）

9月21日、約11か月半の休み明けで迎えた16戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の西宮ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。18頭立ての17番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では脚が残っておらず15着に終わった。

10月11日、中2週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のオクトーバーステークス（東京芝2400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は柴山雄一騎手（3戦1勝）。15頭立ての15番人気で9番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はタレてしまい15着に終わった。

10月25日、中1週で迎えた18戦目は、中谷雄太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のテレビ静岡賞（東京芝1800m 曇/稍重）に53kgの軽斤量で出走。18頭立ての17番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は勢いを失って10着に終わった。

11月18日、中2週で迎えた19戦目は、丸野勝虎騎手を鞍上に迎えて、地方重賞の東海菊花賞（名古屋ダート1900m 晴/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では稟性の闘争本能でゴールまでタレずに走り切ったが、3着に終わった。

12月11日、中2週で迎えた20戦目は、岡部誠騎手を鞍上に迎えて、ターコイズオープン（名古屋ダート1600m 雨/不良）に出走。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るサンキンスピーチを半馬身差し切って雨下の一戦を制した。

7歳（2010年）

1月3日、中2週で迎えた21戦目は、地方重賞の名古屋記念（名古屋ダート1900m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で岡部誠騎手（1戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のゴールドネオに8馬身の差をつけてファンの高評価に応えた。

1月22日、中2週で迎えた22戦目は、地方重賞のウインター争覇（笠松ダート1900m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で岡部誠騎手（2戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のエイシンヴァイデンに2馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

2月19日、中3週で迎えた23戦目は、地方重賞の梅見月杯（名古屋ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で岡部誠騎手（3戦3勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るキングスゾーンを次元の違う末脚でクビ差だけ差し切って破竹の4連勝を決めた。

3月17日、中3週で迎えた24戦目は、Jpn3の名古屋大賞典（名古屋ダート1900m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で岡部誠騎手（4戦4勝）。12頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず5着に敗れた。

10月21日、約7か月半の休養明けで迎えた25戦目は、トルマリンオープン（名古屋ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で岡部誠騎手（5戦4勝）。5頭立ての2番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るマルカハンニバルをクビ差だけ差し切って久方ぶりの一戦を物にした。

11月19日、中3週で迎えた26戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、地方重賞の東海菊花賞（名古屋ダート1900m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではキレのある末脚を繰り出したが、3着に終わった。

12月31日、中5週で迎えた27戦目は、ハンデ地方重賞の東海ゴールドカップ（笠松ダート1900m 曇/不良）に出走。鞍上は丸野勝虎騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったヒシウォーシイに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

8歳（2011年）

1月28日、中3週で迎えた28戦目は、高松亮騎手を鞍上に迎えて、クリスタルオープン（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で猛追したが、抜け出したマルカハンニバルを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

2月24日、中3週で迎えた29戦目は、地方重賞の梅見月杯（名古屋ダート1900m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で高松亮騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚が振るわず5着に敗れた。

3月18日、中2週で迎えた30戦目は、地方重賞のマーチカップ（笠松ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は岡部誠騎手（6戦5勝）。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のエーシンエヴァンに4馬身の差をつけて人気に違わぬ実力を証明した。

4月29日、中5週で迎えた31戦目は、地方重賞のオグリキャップ記念（笠松ダート2500m 晴/良）に出走。鞍上は丸野勝虎騎手（2戦0勝）。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では上々の伸びを見せたが、勝ったヒシウォーシイに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

5月20日、中2週で迎えた32戦目は、エメラルドオープン（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は岡部誠騎手（7戦6勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るロードグリンを鮮やかな末脚で3/4馬身差し切って断然の支持に応えた。

6月20日、中3週で迎えた33戦目は、菅原勲騎手を鞍上に迎えて、一般A一（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。5頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のオシャベリコパに2馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

7月17日、中3週で迎えた34戦目は、南郷家全騎手を鞍上に迎えて、地方重賞のせきれい賞（盛岡芝2400m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが劣勢になり5着に敗れた。