ワンダーテイオー（1985年生、母センゾクチカラ）

ワンダーテイオー（1985年4月10日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のサンシヤインボーイ（当時11歳）と交配したセンゾクチカラが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は八木明広。戦績は、中央平地19戦6勝2着2回。1990年のフェブラリーハンデキャップ(ハンデG3)で2着に入った他、1990年のタイムス杯(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

白井寿昭厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1988年）

1月10日、デビュー戦は増井裕騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（京都ダート1400m 曇/良）に出走。馬体重は472kg。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナに立ち、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のアグネスターフに8馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

2月13日、中4週で迎えた2戦目は、4歳400万下の梅花賞（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で増井裕騎手（1戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。果敢に端をきり、非常に緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩確実に末脚を伸ばして、最後は2着のグレートユーティーを半馬身振り切ってファンの高評価に応えた。

3月6日、中2週で迎えた3戦目は、3歳G3のペガサスステークス（阪神芝1600m 曇/良）に出走。芝レース及び重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で増井裕騎手（2戦2勝）。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く5着に敗れた。

11月6日、約8か月の休養明けで迎えた4戦目は、村本善之騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。13頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず13着に敗れた。

12月11日、中4週で迎えた5戦目は、4歳以上900万下（阪神ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で村本善之騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走したが、3着に終わった。

12月24日、中1週で迎えた6戦目は、4歳以上900万下（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は増井裕騎手（3戦2勝）。15頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして、最後は2着のノスタルジアに1馬身1/4の差をつけて勝利を手に入れた。

4歳（1989年）

1月13日、中2週で迎えた7戦目は、5歳以上1400万下の門松ステークス（京都ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で増井裕騎手（4戦3勝）。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のタニノセブンツーをクビ差振り切って4勝目を収める

2月19日、中4週で迎えた8戦目は、ハンデG3の小倉大賞典（小倉芝1800m 曇/重）に52kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で増井裕騎手（5戦4勝）。16頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では伸びが鈍く13着に敗れた。

3月5日、中1週で迎えた9戦目は、G3の中日新聞杯（中京芝1800m 曇/重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で増井裕騎手（6戦4勝）。12頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びあぐねて7着に敗れた。

3月26日、中2週で迎えた10戦目は、コーラルステークス（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で増井裕騎手（7戦4勝）。11頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚がパッとせず10着に敗れた。

5歳（1990年）

1月6日、約9か月半の休み明けで迎えた11戦目は、田島良保騎手を鞍上に迎えて、門松ステークス（京都ダート1400m 曇/良）に出走。15頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では目覚ましい伸び脚で驀進したが、勝ったディープグローリーにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

1月15日、連闘で迎えた12戦目は、平安ステークス（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田島良保騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が衰えて11着に敗れた。

1月27日、中1週で迎えた13戦目は、播州ステークス（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で田島良保騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るサツキタローを豪快な末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

2月17日、中2週で迎えた14戦目は、大崎昭一騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のフェブラリーハンデキャップ（東京ダート1600m 晴/不良）に54kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一際目立つ伸びを見せたが、勝ったカリブソングにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

3月18日、中3週で迎えた15戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、G3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。11頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず7着に敗れた。

4月21日、中4週で迎えた16戦目は、栗東ステークス（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は田島良保騎手（3戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

5月5日、中1週で迎えた17戦目は、シルクロードステークス（京都芝1200m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で田島良保騎手（4戦1勝）。16頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では伸びあぐねて16着に終わった。

5月20日、中1週で迎えた18戦目は、小屋敷昭騎手を鞍上に迎えて、摩耶ステークス（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。12頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではいい脚を見せられず6着に終わった。

7月28日、中9週で迎えた19戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、タイムス杯（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のオサイチブレベストを3/4馬身振り切って6勝目を手にした。