アントウェルペン（2008年生、母サンディシフター）

アントウェルペン（2008年4月30日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「世界一のダイヤモンドの市場名」。毛色は鹿毛。種牡馬のゼンノロブロイ（当時8歳）と交配したサンディシフターが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）グランド牧場。戦績は、中央平地23戦3勝2着4回。主な勝ち鞍は2012年の4歳以上1000万下。

経歴

デビュー前

久保田貴士厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2010年）

9月5日、デビュー戦は蛯名正義騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は492kg。13頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではいい脚を見せられず5着に敗れた。

9月26日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、2歳未勝利（中山芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。先手を取り、緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では卓出した伸び脚を見せたが、ナカヤマナイトに交わされて1馬身1/4差の2着に敗北した。

11月1日、中4週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた3戦目は、2歳未勝利（東京芝1800m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（2戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ミドルペースでレースを牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚勢が鈍り9着に敗れた。

12月5日、中4週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で蛯名正義騎手（3戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では最後まで息が続かず18着に敗れた。

3歳（2011年）

3月20日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた5戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉ダート1700m 小雨/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、やや遅いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のサワヤカユウタを半馬身振り切って未勝利勝ちを決めた。

4月3日、中1週で迎えた6戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では迫力のある伸びを見せたが、勝ったビービーアックスにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着に敗北した。

4月24日、中2週で迎えた7戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のこけもも賞（新潟ダート1800m 晴/不良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では末脚が続かず、4着に終わった。

5月8日、中1週で迎えた8戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず9着に敗れた。

7月31日、約3か月の間隔を開けて迎えた9戦目は、3歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は中舘英二騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では闘争心が光る走りを見せたが、レッドアンバーに交わされて2馬身差の2着に敗北した。

8月21日、中2週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（4戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びあぐねて6着に敗れた。

9月17日、中3週で迎えた11戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では不屈のスロトングスピリットでしぶとく粘り込んで、最後は2着のスリーアルテミスをクビ差振り切って2勝目をつかんだ。

10月2日、中1週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のライラック賞（札幌芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦1勝）。16頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。最後は脚勢が悪くなり16着に敗れた。

4歳（2012年）

3月3日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた13戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（5戦0勝）。14頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。逃げを打ち、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のジャンナをクビ差振り切って休み明け初戦を制した。

3月18日、中1週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の下総ステークス（中山ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦1勝）。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚を失くしてしまい12着に敗れた。

7月1日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた15戦目は、3歳以上1000万下の猪苗代特別（福島ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（6戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。果敢に端をきり、リードを2馬身以上キープして、ミドルペースで一団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はガス欠状態になり14着に敗れた。

8月12日、中5週で馬体重を前走から16kg絞って迎えた16戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の瀬波温泉特別（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（7戦1勝）。15頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、少し緩いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって7着に敗れた。

9月23日、中5週で迎えた17戦目は、3歳以上1000万下の市原特別（中山ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、グレイレジェンドに交わされて3馬身差の2着となった。

12月15日、約3か月の間隔を開けて迎えた18戦目は、3歳以上1000万下の香取特別（中山ダート1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（2戦0勝）。15頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では余力が残っておらず14着に敗れた。

5歳（2013年）

1月5日、中2週で迎えた19戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で田辺裕信騎手（3戦0勝）。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天性の負けん気を発揮してゴールまで力闘し、最後はカフェコンセールと並んで4着同着となった。

1月27日、中2週で迎えた20戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（2戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。端をきる形となり、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はバテてしまい9着に敗れた。

3月2日、中4週で迎えた21戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（4戦0勝）。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて8着に敗れた。

4月13日、中5週で迎えた22戦目は、4歳以上1000万下の鹿島特別（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（5戦0勝）。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が悪くなり9着に敗れた。

7月7日、約3か月の間隔を開けて迎えた23戦目は、3歳以上1000万下の彦星賞（福島ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（8戦1勝）。13頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では末脚がパッとせず13着に終わった。