ナカヤマナイト（2008年生、母フィジーガール）

ナカヤマナイト（2008年3月24日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋騎士」。毛色は栗毛。種牡馬のステイゴールド（当時14歳）と交配したフィジーガールが13歳のときに産んだ8番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）沖田牧場。戦績は、中央平地35戦6勝2着5回、海外2戦0勝。2013年の中山記念(G2)に勝利した他、2012年のオールカマー(G2)を制するなど、重賞3勝を挙げた。

経歴

デビュー前

1歳のとき、沖田牧場から「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、和泉信一によって1,050万円で落札された。

二ノ宮敬宇厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2010年）

8月8日、デビュー戦は柴田善臣騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は466kg。18頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では超凡な末脚を発揮したが、3着に終わった。

8月28日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、2歳未勝利（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。17頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではものすごい伸び脚で驀進したが、伸びてきたカフェラピード決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

9月26日、中3週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（中山芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（2戦0勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るアントウェルペンを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

11月6日、中5週で迎えた4戦目は、2歳500万下の百日草特別（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴田善臣騎手（3戦1勝）。10頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で追い上げたが、勝ったディープサウンドに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

11月28日、中2週で迎えた5戦目は、2歳500万下のベゴニア賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で柴田善臣騎手（4戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして、最後は2着のコティリオンに1馬身3/4の差をつけて1着ゴールを果たした。

12月26日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた6戦目は、2歳オープンのホープフルステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で柴田善臣騎手（5戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではビュッと切れる脚で追い上げたが、抜け出したベルシャザールにハナ差届かず2着に甘んじた。

3歳（2011年）

2月13日、中6週で迎えた7戦目は、3歳G3の共同通信杯（東京芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は7戦連続で柴田善臣騎手（6戦2勝）。13頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のユニバーサルバンクをクビ差振り切って重賞初挑戦初制覇を成し遂げた。

4月24日、中9週で迎えた8戦目は、3歳G1の皐月賞（東京芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は8戦連続で柴田善臣騎手（7戦3勝）。18頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走したが、5着に終わった。

5月29日、中4週で迎えた9戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 雨/不良）に出走。鞍上は9戦連続で柴田善臣騎手（8戦3勝）。18頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを12番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

9月11日、3歳G2のニエル賞（フランス・ロンシャン芝2400m）に出走。鞍上は10戦連続で柴田善臣騎手（9戦3勝）。6頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。6着に終わった。

10月1日、G2のドラール賞（フランス・ロンシャン芝1950m）に出走。鞍上は11戦連続で柴田善臣騎手（10戦3勝）。11頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。10着に終わった。

12月17日、約2か月半の間隔を開けて迎えた12戦目は、ディセンバーステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で柴田善臣騎手（11戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では異次元の末脚を炸裂させて前にいた11頭をごぼう抜きし、最後は2着のスマートステージに2馬身半の差をつけて4勝目を手中に収めた。

4歳（2012年）

1月22日、中4週で迎えた13戦目は、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り曇/不良）に出走。鞍上は13戦連続で柴田善臣騎手（12戦4勝）。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら4番手で通過。直線では物凄い伸び脚を見せたが、勝ったルーラーシップにねじ伏せられて3馬身差の2着に敗北した。

4月1日、中9週で迎えた14戦目は、G2の産経大阪杯（阪神芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は14戦連続で柴田善臣騎手（13戦4勝）。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では目立つような脚を使えず5着に敗れた。

6月2日、中8週で迎えた15戦目は、G3の鳴尾記念（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は15戦連続で柴田善臣騎手（14戦4勝）。10頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず4着に敗れた。

6月24日、中2週で迎えた16戦目は、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は16戦連続で柴田善臣騎手（15戦4勝）。16頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず8着に終わった。

9月23日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた17戦目は、G2のオールカマー（中山芝2200m 外回り雨/重）に出走。鞍上は17戦連続で柴田善臣騎手（16戦4勝）。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るダイワファルコンを目の覚めるような末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて2つ目の重賞タイトルをゲットした。

10月28日、中4週で迎えた18戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は18戦連続で柴田善臣騎手（17戦5勝）。18頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを17番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位争いには加われず9着に敗れた。

12月23日、中7週で迎えた19戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は19戦連続で柴田善臣騎手（18戦5勝）。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい7着に敗れた。

5歳（2013年）

2月24日、中8週で迎えた20戦目は、G2の中山記念（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は20戦連続で柴田善臣騎手（19戦5勝）。15頭立ての2番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のダイワファルコンをクビ差振り切って重賞3勝目をマークした。

5月5日、中9週で迎えた21戦目は、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は21戦連続で柴田善臣騎手（20戦6勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、5着に終わった。

6月2日、中3週で迎えた22戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は22戦連続で柴田善臣騎手（21戦6勝）。18頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず12着に終わった。

6月23日、中2週で迎えた23戦目は、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 曇/良）に出走。鞍上は23戦連続で柴田善臣騎手（22戦6勝）。11頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず6着に終わった。

10月27日、約4か月の休養明けで迎えた24戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は24戦連続で柴田善臣騎手（23戦6勝）。17頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、6着に入り込んだ。

11月24日、中3週で迎えた25戦目は、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は25戦連続で柴田善臣騎手（24戦6勝）。17頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では鋭い脚を使えず9着に終わった。

12月22日、中3週で迎えた26戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は26戦連続で柴田善臣騎手（25戦6勝）。16頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はバタバタになってしまい13着に終わった。

6歳（2014年）

3月2日、中9週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた27戦目は、G2の中山記念（中山芝1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は27戦連続で柴田善臣騎手（26戦6勝）。15頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では全く伸びず13着に敗れた。

3月30日、中3週で迎えた28戦目は、ハンデG3のマーチステークス（中山ダート1800m 小雨/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は28戦連続で柴田善臣騎手（27戦6勝）。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい10着に敗れた。

7月20日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた29戦目は、ハンデG3の函館記念（函館芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は29戦連続で柴田善臣騎手（28戦6勝）。16頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず7着に終わった。

8月24日、中4週で馬体重を前走から16kg戻して迎えた30戦目は、G2の札幌記念（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は30戦連続で柴田善臣騎手（29戦6勝）。14頭立ての8番人気で大外14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず9着に終わった。

9月28日、中4週で迎えた31戦目は、G2のオールカマー（新潟芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は31戦連続で柴田善臣騎手（30戦6勝）。18頭立ての16番人気で大外18番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では鋭い脚を使えず8着に終わった。

11月16日、中6週で迎えた32戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではキレのある末脚を発揮したが、5着に終わった。

7歳（2015年）

1月4日、中6週で迎えた33戦目は、ハンデG3の中山金杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（31戦6勝）。17頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず9着に敗れた。

3月1日、中7週で迎えた34戦目は、G2の中山記念（中山芝1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（32戦6勝）。11頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では見所を作れず8着に終わった。

5月10日、中9週で迎えた35戦目は、L.オールプレス騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったダコールにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

8歳（2016年）

6月12日、約13か月半の休み明けで迎えた36戦目は、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 曇/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は柴田善臣騎手（33戦6勝）。18頭立ての16番人気で14番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が衰えて17着に終わった。

7月10日、中3週で迎えた37戦目は、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（34戦6勝）。16頭立ての15番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では切れる脚を使えず16着に終わった。