フィレンツェ（2001年生、母フラワーパーク）

フィレンツェ（2001年2月21日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「花の都と呼ばれるイタリアの都市」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時15歳）と交配したフラワーパークが10歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道白老郡白老町、生産者は（有）社台コーポレーション白老ファーム。戦績は、中央平地35戦5勝2着2回。2004年のすみれステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

サンデーサラブレッドクラブにて総額1億円（250万×40口）で一口馬主が募集された。

松元省一厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2003年）

12月20日、デビュー戦は幸英明騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は474kg。13頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず7着に敗れた。

3歳（2004年）

1月18日、中3週で馬体重を前走から18kg減らして迎えた2戦目は、村山明騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線に入ると、前で粘るトーホウファイターを猛烈な末脚でクビ差だけ差し切って未勝利勝ちを決めた。

2月1日、中1週で迎えた3戦目は、3歳500万下のあすなろ賞（小倉芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で村山明騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のピエナオンリーワンを3/4馬身振り切って優勝

2月29日、中3週で迎えた4戦目は、3歳オープンのすみれステークス（阪神芝2200m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で村山明騎手（2戦2勝）。7頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず3着に敗れた。

3月27日、中3週で迎えた5戦目は、3歳G3の毎日杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は幸英明騎手（1戦0勝）。8頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では決め手が足りず4着に敗れた。

5月8日、中5週で迎えた6戦目は、3歳G2の京都新聞杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（2戦0勝）。11頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず7着に敗れた。

11月21日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた7戦目は、3歳以上1000万下のオグリキャップメモリアル（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で幸英明騎手（3戦0勝）。15頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘し、5着を確保した。

12月5日、中1週で迎えた8戦目は、E.プラード騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の2004ゴールデンブーツトロフィー（阪神芝2000m 晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の忍耐力で最後まで敢闘したが、勝ったブライアンズレターにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

4歳（2005年）

1月16日、中5週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた9戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の花見小路特別（京都芝1800m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は幸英明騎手（4戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが劣勢になり7着に敗れた。

2月5日、中2週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた10戦目は、4歳以上1000万下の許波多特別（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（5戦0勝）。10頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

3月13日、中4週で迎えた11戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の須磨特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のムーンシャインをアタマ差振り切って3勝目を獲得した。

4月17日、中4週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた12戦目は、4歳以上1600万下の卯月ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。12頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず5着に敗れた。

12月11日、約8か月の休み明けで馬体重を前走から30kg戻して迎えた13戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の摂津特別（阪神芝1600m 曇/良）に出走。12頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天性の勝負根性でゴールまで力闘し、3着に入った。

12月24日、中1週で迎えた14戦目は、3歳以上1000万下のクリスマスキャロル賞（阪神芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（2戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では豪快に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のナスノストロークを3/4馬身振り切って優勝

5歳（2006年）

2月18日、中7週で迎えた15戦目は、4歳以上1000万下の宇治川特別（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（3戦2勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではシャープな伸びを見せたが、勝ったマイケルバローズにねじ伏せられて1馬身差の2着に敗北した。

3月12日、中2週で迎えた16戦目は、4歳以上1000万下の須磨特別（阪神芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（4戦2勝）。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では豪快な末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のミルフィオリに1馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

4月1日、中2週で迎えた17戦目は、4歳以上1600万下の道頓堀ステークス（阪神芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（5戦3勝）。13頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら5番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、3着に終わった。

4月29日、中3週で迎えた18戦目は、4歳以上1600万下の洛陽ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は芹沢純一騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走したが、5着に終わった。

5月21日、中2週で迎えた19戦目は、4歳以上1600万下のフリーウェイステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（6戦3勝）。18頭立ての2番人気に推されて17番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では切れる脚を使えず9着に敗れた。

11月5日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた20戦目は、3歳以上1600万下の桂川ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（7戦3勝）。15頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

12月24日、中6週で迎えた21戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のサンタクロースステークス（阪神芝1400m 曇/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では今一つ伸び切れず10着に敗れた。

6歳（2007年）

2月3日、中5週で迎えた22戦目は、4歳以上1600万下の山城ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（8戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり4位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず6着に敗れた。

2月24日、中2週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた23戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の韓国馬事会杯（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

3月31日、中4週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた24戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の船橋市市制施行70周年記念（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではキレのいい末脚を披露し、3着に入った。

4月15日、中1週で迎えた25戦目は、4歳以上1600万下の淀屋橋ステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（6戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず8着に敗れた。

5月13日、中3週で迎えた26戦目は、4歳以上1600万下の洛陽ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（7戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く13着に敗れた。

6月3日、中2週で迎えた27戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の飛騨ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら14番手で通過。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず10着に敗れた。

7月7日、中4週で迎えた28戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のストークステークス（阪神芝1400m 曇/良）に出走。17頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では末脚が振るわず16着に終わった。

12月9日、約5か月の休養明けで迎えた29戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の六甲アイランドステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では伸びあぐねて13着に終わった。

12月23日、中1週で迎えた30戦目は、3歳以上1600万下の逆瀬川ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で石橋守騎手（1戦0勝）。18頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では切れ味鋭い末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

7歳（2008年）

1月27日、中4週で迎えた31戦目は、川島信二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の関門橋ステークス（小倉芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、4着に入った。

2月16日、中2週で迎えた32戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の飛鳥ステークス（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で川島信二騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず12着に敗れた。

3月8日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた33戦目は、4歳以上1600万下の武庫川ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は石橋守騎手（2戦0勝）。15頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず8着に敗れた。

3月23日、中1週で迎えた34戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の但馬ステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋守騎手（3戦0勝）。15頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず11着に終わった。

4月26日、中4週で迎えた35戦目は、4歳以上1600万下のメルボルントロフィー（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で石橋守騎手（4戦0勝）。14頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではいいところがなく11着に終わった。