ストラタジェム（2001年生、母ミュンシー）

ストラタジェム（2001年2月24日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「戦略の才」。毛色は鹿毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時15歳）と交配したミュンシーが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地30戦5勝2着7回。2006年の天皇賞（春）(G1)で3着に入った他、2006年の日経賞(G2)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額4,000万円（100万×40口）で一口馬主が募集された。

北橋修二厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2003年）

11月23日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は454kg。13頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚にキレが無く10着に敗れた。

12月13日、中2週で迎えた2戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神芝1600m 晴/良）に出走。17頭立ての10番人気で大外17番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では伸びが劣勢になり11着に終わった。

12月27日、中1週で迎えた3戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では稲妻のような末脚を発揮し、4着に入り込んだ。

3歳（2004年）

1月10日、中1週で迎えた4戦目は、佐久間寛志騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1800m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。15頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を発揮したが、4着に終わった。

1月25日、中1週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではきっちりと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のグランドパルファンを半馬身振り切って未勝利戦を制した。

2月8日、中1週で迎えた6戦目は、3歳500万下の梅花賞（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（2戦1勝）。12頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で猛追したが、抜け出したマイネルドレスデンに3/4馬身届かず2着となった。

2月29日、中2週で迎えた7戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのすみれステークス（阪神芝2200m 曇/重）に出走。7頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではしぶとく伸び続けたが、勝ったキングカメハメハに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

3月13日、中1週で迎えた8戦目は、3歳500万下のゆきやなぎ賞（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のコスモステージを半馬身振り切って人気に違わぬ実力を証明した。

4月17日、中4週で迎えた9戦目は、3歳オープンの若草ステークス（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（3戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚が冴えず4着に敗れた。

5月8日、中2週で迎えた10戦目は、3歳オープンのプリンシパルステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（4戦1勝）。14頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には食い込めず7着に敗れた。

10月24日、約5か月半の休み明けで迎えた11戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（5戦1勝）。18頭立ての16番人気で11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを16番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

11月20日、中3週で迎えた12戦目は、3歳以上1000万下の八瀬特別（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で福永祐一騎手（6戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では息の長い末脚を繰り出したが、3着に終わった。

12月11日、中2週で迎えた13戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の境港特別（阪神芝2200m 晴/良）に出走。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のトウカイラブに4馬身の差をつけて断然人気に応えた。

4歳（2005年）

1月5日、中3週で迎えた14戦目は、4歳以上1600万下の寿ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（2戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではしぶとく伸び続けたが、勝ったエアセレソンに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

1月16日、中1週で迎えた15戦目は、ハンデG2の日経新春杯（京都芝2400m 外回り曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は福永祐一騎手（7戦1勝）。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を繰り出したが、3着に終わった。

1月30日、中1週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の松籟ステークス（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（8戦1勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず5着に敗れた。

2月26日、中3週で迎えた17戦目は、4歳以上1600万下の御堂筋ステークス（阪神芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（9戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では闘争心が光る走りを見せたが、抜け出したオペラシチーにクビ差届かず2着に甘んじた。

4月3日、中4週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の湾岸ステークス（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で福永祐一騎手（10戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

5月1日、中3週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の烏丸ステークス（京都芝2400m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず10着に敗れた。

10月23日、約6か月の休養明けで迎えた20戦目は、3歳以上1000万下の清滝特別（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（11戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい8着に敗れた。

11月5日、中1週で迎えた21戦目は、3歳以上1000万下の北大路特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（12戦1勝）。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

11月19日、中1週で迎えた22戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の八瀬特別（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、勝ったアドマイヤモナークにねじ伏せられて2馬身差の2着に敗北した。

12月10日、中2週で迎えた23戦目は、3歳以上1000万下の境港特別（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではきっちりと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のトウカイエリートをアタマ差振り切って4勝目を奪取した。

12月25日、中1週で迎えた24戦目は、3歳以上1000万下の江坂特別（阪神芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で熊沢重文騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では自慢の末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のトウカイカムカムをクビ差振り切って5勝目を掴み取った。

5歳（2006年）

1月15日、中2週で迎えた25戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2の日経新春杯（京都芝2400m 外回り晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。12頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず5着に敗れた。

1月29日、中1週で迎えた26戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の松籟ステークス（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（3戦2勝）。11頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

2月25日、中3週で迎えた27戦目は、4歳以上1600万下の御堂筋ステークス（阪神芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（13戦1勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で猛進したが、伸びてきたブライアンズレター決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

3月25日、中3週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた28戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、G2の日経賞（中山芝2500m 晴/良）に出走。13頭立ての6番人気で大外13番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で追い上げたが、抜け出したリンカーンを捕まえ切れず、1馬身1/4差の2着となった。

4月30日、中4週で迎えた29戦目は、G.ボス騎手を鞍上に迎えて、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では強靭な末脚を披露し、3着に入った。

10月8日、約5か月半の休養明けで迎えた30戦目は、G2の京都大賞典（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（4戦2勝）。11頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では末脚を伸ばせず5着に敗れた。