ネオグラティア（2006年生、母ゼヤラー）

ネオグラティア（2006年5月17日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「父名の一部＋美と優雅を司る女神（ローマ神話）」。毛色は栗毛。種牡馬のネオユニヴァース（当時6歳）と交配したゼヤラーが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）川島牧場。戦績は、中央平地6戦0勝、地方31戦13勝2着4回。主な勝ち鞍は2011年のフレンドリーブーツ特別(一般B2 B3)。

経歴

デビュー前

荒川義之厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2008年）

11月24日、デビュー戦は川原正一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1400m 雨/良）に出走。馬体重は426kg。14頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では今一つ伸び切れず13着に終わった。

12月6日、中1週で迎えた2戦目は、A.ガルシア騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。15頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天与のガッツで諦めることなく走り切り、5着を確保した。

3歳（2009年）

5月9日、約5か月の休み明けで迎えた3戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず7着に終わった。

7月26日、約2か月半の間隔を開けて迎えた4戦目は、3歳未勝利（小倉芝2000m 雨/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（1戦0勝）。18頭立ての15番人気で15番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く11着に終わった。

8月8日、中1週で迎えた5戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で大外16番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚色が鈍り8着に終わった。

8月22日、中1週で迎えた6戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝2000m 晴/良）に出走。17頭立ての17番人気で大外17番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり4位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず9着に終わった。

10月29日、中9週で馬体重を前走から20kg増やして迎えた7戦目は、石崎駿騎手を鞍上に迎えて、3歳（船橋ダート1500m 曇/稍重）に出走。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るスプリングターシャを次元の違う末脚で交わし去り、最後は約11馬身の大差をつけて初白星を挙げた。

11月17日、中2週で迎えた8戦目は、3歳（船橋ダート1600m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で石崎駿騎手（1戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。他馬と併走しながら先陣を切る恰好となり、ミドルペースでレースを牽引。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のハチマンタロウを半馬身振り切って先頭ゴールを果たした。

12月10日、中2週で迎えた9戦目は、一般C2七八（船橋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で石崎駿騎手（2戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のスーパーコータローに8馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

4歳（2010年）

1月25日、中6週で迎えた10戦目は、一般C2五六七（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で石崎駿騎手（3戦3勝）。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のクォンタムに8馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

2月18日、中2週で迎えた11戦目は、二和特別（船橋ダート1600m 晴/不良）に出走。鞍上は5戦連続で石崎駿騎手（4戦4勝）。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、平均ペースで馬群を先導。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では凄まじい末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のスガノオーシャンに2馬身半の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

4月1日、中5週で迎えた12戦目は、クラシックジュニアカップ（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で石崎駿騎手（5戦5勝）。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。端に立つ形となり、スローペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のシルククレヴァーに3馬身の差をつけて獅子奮迅の6連勝を決めた。

7月9日、約3か月半の休養明けで迎えた13戦目は、鵠沼特別（川崎ダート1500m 雨/不良）に出走。鞍上は7戦連続で石崎駿騎手（6戦6勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち味の忍耐力で最後まで奮闘したが、伸びてきたコアレスフラッシュ決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

8月23日、中5週で迎えた14戦目は、星月夜特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で石崎駿騎手（7戦6勝）。14頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るスリーピングガールを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて7勝目をつかんだ。

9月15日、中2週で迎えた15戦目は、牝馬限定のハンデS2のトゥインクルレディー賞（大井ダート1600m 内回り曇/稍重）に出走。鞍上は9戦連続で石崎駿騎手（8戦7勝）。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず10着に敗れた。

10月27日、中5週で迎えた16戦目は、オクトーバースター賞（川崎ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は10戦連続で石崎駿騎手（9戦7勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では素晴らしい伸び脚で追い上げたが、抜け出したブラックジョークにクビ差届かず2着に甘んじた。

12月7日、中5週で迎えた17戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、フェイスフルビット特別（船橋ダート1600m 曇/稍重）に出走。14頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るアドマイヤバクシンを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて8勝目を挙げた。

5歳（2011年）

1月18日、中5週で迎えた18戦目は、フレンドリーブーツ特別（船橋ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で御神本訓史騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線に入ると、前で粘るアドマイヤバクシンを交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて9勝目を奪取した。

3月2日、中5週で迎えた19戦目は、牝馬限定Jpn2のエンプレス杯（川崎ダート2100m 曇/不良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で御神本訓史騎手（2戦2勝）。12頭立ての5番人気で大外12番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びが鈍く5着に敗れた。

4月29日、中7週で迎えた20戦目は、牝馬限定S3のしらさぎ賞（浦和ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で御神本訓史騎手（3戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では末脚が冴えず9着に敗れた。

8月18日、約3か月半の休養明けで迎えた21戦目は、今野忠成騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の葉月特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びを欠き5着に敗れた。

10月5日、中6週で迎えた22戦目は、長谷特別（川崎ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は御神本訓史騎手（4戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず7着に敗れた。

10月27日、中2週で迎えた23戦目は、良月特別（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で御神本訓史騎手（5戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、ミドルペースでレースを進める。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では末脚が続かず、3着に終わった。

11月15日、中2週で迎えた24戦目は、養老特別（船橋ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は今野忠成騎手（1戦0勝）。14頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではきっちりと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のプレイバックに2馬身の差をつけて制した。

12月15日、中3週で迎えた25戦目は、ハンデ戦のウインターイルミネーションハンデ（川崎ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で今野忠成騎手（2戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のように疾駆したが、勝ったシツジツゴウケンに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

6歳（2012年）

1月13日、中3週で迎えた26戦目は、鯛ノ浦特別（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で今野忠成騎手（3戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では切れ味のいい末脚を披露したが、4着に終わった。

5月3日、約3か月半の休み明けで迎えた27戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、江戸川特別（船橋ダート1600m 雨/不良）に出走。9頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい4着に敗れた。

5月31日、中3週で迎えた28戦目は、ハンデ戦の水無月特別（浦和ダート1900m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉原寛人騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、ゆったりとしたペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では別次元の末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のドリームストライドに4馬身の差をつけて勝利数を11に伸ばす

6月21日、中2週で迎えた29戦目は、ハンデ戦の短夜特別（船橋ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は石崎駿騎手（10戦7勝）。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を先導。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが足りず、3着に終わった。

7月23日、中4週で迎えた30戦目は、ハンデ戦の犬吠埼特別（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は御神本訓史騎手（6戦2勝）。5頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では自慢の末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のサチノプレンティに4馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

9月5日、中5週で迎えた31戦目は、千葉日報賞（船橋ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で御神本訓史騎手（7戦3勝）。8頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと伸びが足りず、3着に終わった。

9月27日、中2週で迎えた32戦目は、ハンデ戦の東京中日スポーツ盃（船橋ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は石崎駿騎手（11戦7勝）。14頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、前で粘るエミーズパラダイスを次元の違う末脚で交わし去り、最後は6馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

11月1日、中4週で迎えた33戦目は、神楽月オープン（船橋ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で石崎駿騎手（12戦8勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では末脚に勢いがなく4着に敗れた。

12月5日、中4週で迎えた34戦目は、町田直希騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデJpn3のクイーン賞（船橋ダート1800m 晴/稍重）に51kgの軽斤量で出走。14頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では稟性のガッツでゴールまでタレずに走り切り、5着を確保した。

12月30日、中3週で迎えた35戦目は、牝馬限定S3の東京シンデレラマイル（大井ダート1600m 内回り雨/不良）に出走。鞍上は御神本訓史騎手（8戦3勝）。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい15着に敗れた。

7歳（2013年）

2月7日、中5週で迎えた36戦目は、ハンデ戦の野島崎特別（船橋ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で御神本訓史騎手（9戦3勝）。13頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では決め手が足りず10着に敗れた。

3月14日、中4週で迎えた37戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の夢見月特別（船橋ダート1700m 晴/重）に出走。14頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では目覚ましい伸び脚で驀進したが、スマートジョーカーに交わされて4馬身差の2着に敗北した。