エフフォーリア（2018年生、母ケイティーズハート）

エフフォーリア（2018年3月10日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「強い幸福感(ギリシャ語)。母名より連想」。毛色は鹿毛。種牡馬のエピファネイア（当時8歳）と交配したケイティーズハートが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2021年の有馬記念(G1)に勝利した他、2021年の天皇賞（秋）(G1)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

キャロットクラブにて総額2,800万円（7万×400口）で一口馬主が募集された。

鹿戸雄一厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2020年）

8月23日、デビュー戦は横山武史騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は516kg。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のエスコバルを3/4馬身振り切って初白星を挙げた。

11月8日、約2か月半の間隔を開けて迎えた2戦目は、2歳1勝クラスの百日草特別（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山武史騎手（1戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のレインフロムヘヴンに1馬身1/4の差をつけて2勝目を収める

3歳（2021年）

2月14日、約3か月半の休養明けで迎えた3戦目は、3歳G3の共同通信杯（東京芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で横山武史騎手（2戦2勝）。12頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のヴィクティファルスに2馬身半の差をつけて重賞初挑戦初制覇を達成した。

4月18日、中8週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた4戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で横山武史騎手（3戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るタイトルホルダーを猛烈な末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけてクラシックの栄冠を奪取した。

5月30日、中5週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた5戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で横山武史騎手（4戦4勝）。17頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では卓出した伸び脚で驀進したが、勝ったシャフリヤールにねじ伏せられてハナ差の2着に甘んじた。

10月31日、約5か月の休養明けで迎えた6戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で横山武史騎手（5戦4勝）。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、鬼脚を爆発させて、最後は2着のコントレイルに1馬身の差をつけて天皇賞馬の称号を手にした。

12月26日、中7週で迎えた7戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で横山武史騎手（6戦5勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では驚異的な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のディープボンドを3/4馬身振り切ってグランプリホースの称号を獲得した。

4歳（2022年）

4月3日、約3か月半の休養明けで迎えた8戦目は、G1の大阪杯（阪神芝2000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は8戦連続で横山武史騎手（7戦6勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず9着に敗れた。

6月26日、約3か月の間隔を開けて迎えた9戦目は、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で横山武史騎手（8戦6勝）。17頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、6着に終わった。

12月25日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた10戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で横山武史騎手（9戦6勝）。16頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では速い脚を持続できず、5着に終わった。

5歳（2023年）

2月12日、中6週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた11戦目は、G2の京都記念（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で横山武史騎手（10戦6勝）。13頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。競走中止となった。

2023年2月16日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。