ニーズヘッグ（2017年生、母リュウメイ）

ニーズヘッグ（2017年3月29日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「北欧神話に登場する龍。母名より連想。」。毛色は鹿毛。種牡馬のヘニーヒューズ（当時14歳）と交配したリュウメイが13歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道茅部郡森町、生産者は笹川大晃牧場。2022年のえりもオープン(牝)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、笹川大晃牧場から「北海道サマープレミアムセールサラブレッド1歳」に上場され、YGGオーナーズクラブによって648万円で落札された。

YGGオーナーズクラブにて総額1,200万円（1.2万×1000口）で一口馬主が募集された。

小野次郎厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2019年）

11月2日、デビュー戦は田中勝春騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（東京芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は482kg。15頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず8着に終わった。

11月17日、中1週で迎えた2戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（福島ダート1700m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。15頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、伸びてきたジャッジ決め手に屈して3/4馬身差の2着となった。

12月7日、中2週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（中山ダート1800m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山和生騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では閃光の如き末脚を繰り出し、3着に入った。

12月28日、中2週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山和生騎手（2戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったワセダウォリアーに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

3歳（2020年）

1月12日、中1週で迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で横山和生騎手（3戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。先手を取る形となり、厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のナスノフォルテに6馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

3月8日、中7週で迎えた6戦目は、3歳1勝クラス（中山ダート1800m 雨/重）に出走。鞍上は5戦連続で横山和生騎手（4戦1勝）。9頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で猛追したが、抜け出したシェダルを差し切れず、1馬身半差の2着となった。

4月4日、中3週で迎えた7戦目は、3歳1勝クラス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で横山和生騎手（5戦1勝）。12頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では目立つような脚を使えず7着に敗れた。

4月19日、中1週で迎えた8戦目は、3歳1勝クラス（中山ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は7戦連続で横山和生騎手（6戦1勝）。11頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

5月16日、中3週で迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳1勝クラス（東京ダート1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で横山和生騎手（7戦1勝）。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではシャープな伸び脚で驀進したが、ブランクチェックに交わされて2馬身半差の2着となった。

5月31日、中1週で迎えた10戦目は、3歳1勝クラス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で横山和生騎手（8戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では目を引く伸びを見せたが、伸びてきたサンダーブリッツ決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

6月28日、中3週で迎えた11戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（東京ダート1600m 曇/不良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を披露したが、3着に終わった。

4歳（2021年）

1月9日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた12戦目は、牝馬限定の4歳以上1勝クラス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は横山和生騎手（9戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして、最後は2着のスペロデアをクビ差振り切って休養明け初戦をモノにした。

2月7日、中3週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた13戦目は、牝馬限定の4歳以上2勝クラスの平尾台特別（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で横山和生騎手（10戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では強烈な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のローズベリルに1馬身3/4の差をつけて優勝

3月6日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた14戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの上総ステークス（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は横山典弘騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は勢いを失って14着に敗れた。

4月17日、中5週で迎えた15戦目は、菅原隆一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの下総ステークス（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。16頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず16着に敗れた。

8月14日、約4か月の休み明けで迎えた16戦目は、菊沢一樹騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの羊蹄山ステークス（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。14頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。競走中止となった。

5歳（2022年）

3月21日、約7か月半の休み明けで迎えた17戦目は、4歳以上3勝クラスの韓国馬事会杯（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で菊沢一樹騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。競走中止となった。

6月1日、中9週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた18戦目は、服部茂史騎手を鞍上に迎えて、ゲラニウム特別（門別ダート1800m 晴/不良）に出走。7頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びを欠き3着に敗れた。

6月15日、中1週で迎えた19戦目は、五十嵐冬樹騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定オープンのえりもオープン（門別ダート1700m 曇/良）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。11頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では凄まじい末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のネーロルチェンテに1馬身半の差をつけて久々に美酒を浴びた。

7月7日、中2週で迎えた20戦目は、牝馬限定地方重賞のノースクイーンカップ（門別ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で五十嵐冬樹騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では見所を作れず9着に敗れた。

8月11日、中4週で迎えた21戦目は、牝馬限定Jpn3のブリーダーズゴールドカップ（門別ダート2000m 雨/不良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で五十嵐冬樹騎手（2戦1勝）。12頭立ての9番人気で大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい8着に終わった。

9月2日、中2週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた22戦目は、今井貴大騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定地方重賞の秋桜賞（名古屋ダート1500m 晴/稍重）に出走。11頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線では速い脚を使えず8着に敗れた。

10月6日、中4週で迎えた23戦目は、本田正重騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定Jpn2のレディスプレリュード（大井ダート1800m 曇/重）に出走。12頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい11着に終わった。

10月27日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた24戦目は、桑村真明騎手を鞍上に迎えて、コントレイル・プレミアム（門別ダート1800m 晴/良）に出走。10頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚が振るわず5着に終わった。

11月9日、中1週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた25戦目は、門別軽種馬生産振興会特別（門別ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で桑村真明騎手（1戦0勝）。12頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚に勢いがなく6着に終わった。