マイネルフロスト（2011年生、母スリースノーグラス）

マイネルフロスト（2011年3月8日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋氷結、霜」。毛色は芦毛。種牡馬のブラックタイド（当時10歳）と交配したスリースノーグラスが8歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は競優牧場。2014年の日本ダービー（東京優駿）(G1)で3着に入った他、2014年の毎日杯(G3)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

ラフィアンターフマンクラブにて総額1,100万円（11万×100口）で一口馬主が募集された。

高木登厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2013年）

6月9日、デビュー戦は三浦皇成騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は464kg。17頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のウインマーレライに2馬身の差をつけて初白星を挙げた。

8月10日、中8週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた2戦目は、2歳オープンのコスモス賞（函館芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（1戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では猛烈な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のサトノフェラーリをハナ差振り切って勝利を手に入れた。

8月31日、中2週で迎えた3戦目は、2歳G3の札幌2歳ステークス（函館芝1800m 雨/不良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で三浦皇成騎手（2戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではもうワンパンチ足りず、5着に終わった。

12月21日、約3か月半の休養明けで迎えた4戦目は、2歳G3のラジオNIKKEI杯2歳ステークス（阪神芝2000m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で三浦皇成騎手（3戦2勝）。16頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではいいところがなく7着に終わった。

3歳（2014年）

2月24日、中8週で迎えた5戦目は、3歳G3の共同通信杯（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で三浦皇成騎手（4戦2勝）。14頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では息の長い末脚を披露したが、4着に終わった。

3月29日、中4週で迎えた6戦目は、柴田大知騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の毎日杯（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではしっかりと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のエイシンブルズアイをハナ差振り切って重賞ウィナーの称号を手に入れた。

5月3日、中4週で迎えた7戦目は、3歳G2の青葉賞（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田大知騎手（1戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚色がやや衰え、6着に終わった。

6月1日、中3週で迎えた8戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。17頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

9月21日、約3か月半の休養明けで迎えた9戦目は、3歳G2のセントライト記念（新潟芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は柴田大知騎手（2戦1勝）。18頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では末脚を伸ばせず9着に敗れた。

10月26日、中4週で迎えた10戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田大知騎手（3戦1勝）。18頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚がパッとせず7着に終わった。

4歳（2015年）

1月4日、中9週で迎えた11戦目は、ハンデG3の中山金杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（1戦0勝）。17頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では天資の敢闘精神でゴールまで力戦したが、6着に終わった。

1月25日、中2週で迎えた12戦目は、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（2戦0勝）。17頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出し、4着に入り込んだ。

3月1日、中4週で迎えた13戦目は、G2の中山記念（中山芝1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で松岡正海騎手（3戦0勝）。11頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、4着に終わった。

4月12日、中5週で迎えた14戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、福島民報杯（福島芝2000m 晴/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のダコールに1馬身半の差をつけて4勝目を奪取した。

5月17日、G1のシンガポールエアラインズ国際カップ（シンガポール・クランジ芝2000m）に出走。鞍上は松岡正海騎手（4戦0勝）。11頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。4着に終わった。

9月27日、約4か月半の休み明けで迎えた16戦目は、G2のオールカマー（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（5戦0勝）。15頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では目立つような脚を使えず9着に終わった。

11月8日、中5週で迎えた17戦目は、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で松岡正海騎手（6戦0勝）。18頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走し、6着を確保した。

12月5日、中3週で迎えた18戦目は、G2の金鯱賞（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で松岡正海騎手（7戦0勝）。12頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

5歳（2016年）

1月5日、中3週で迎えた19戦目は、ハンデG3の中山金杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で松岡正海騎手（8戦0勝）。13頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、後続を5馬身以上離して、非常に遅いペースでレースを牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味の強靭な心肺能力で最後まで奮闘したが、ヤマカツエースに3/4馬身交わされて2着となった。

1月24日、中2週で迎えた20戦目は、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で松岡正海騎手（9戦0勝）。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、4着に入った。

2月21日、中3週で迎えた21戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の小倉大賞典（小倉芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。最後は勢いを失って10着に敗れた。

4月10日、中6週で迎えた22戦目は、福島民報杯（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は柴田大知騎手（4戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では伸びを欠き9着に敗れた。

7月17日、約3か月半の休養明けで迎えた23戦目は、ハンデG3の函館記念（函館芝2000m 小雨/稍重）に出走。鞍上は松岡正海騎手（10戦0勝）。16頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。最後はタレてしまい12着に終わった。

8月21日、中4週で迎えた24戦目は、G2の札幌記念（札幌芝2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（11戦0勝）。16頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く6着に終わった。

10月16日、中7週で迎えた25戦目は、アイルランドトロフィー（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は丹内祐次騎手（1戦1勝）。14頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず6着に敗れた。

11月19日、中4週で迎えた26戦目は、A.シュタルケ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのアンドロメダステークス（京都芝2000m 曇/稍重）に出走。18頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入った。

12月18日、中3週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた27戦目は、ディセンバーステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（12戦0勝）。14頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。果敢に端をきり、若干緩いペースで一団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では伸びが鈍く7着に敗れた。

6歳（2017年）

1月5日、中2週で迎えた28戦目は、ハンデG3の中山金杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（13戦0勝）。13頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。最後は垂れてしまい12着に敗れた。

1月22日、中1週で迎えた29戦目は、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は柴田大知騎手（5戦1勝）。17頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではいいところがなく11着に終わった。

5月7日、約3か月半の休み明けで迎えた30戦目は、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2000m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は丹内祐次騎手（2戦1勝）。16頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、伸びてきたサンデーウィザード決め手に屈してハナ差の2着となった。

6月3日、中3週で迎えた31戦目は、G3の鳴尾記念（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丹内祐次騎手（3戦1勝）。10頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天稟の闘志でゴールまで力走し、3着に入り込んだ。

7月9日、中4週で迎えた32戦目は、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は柴田大知騎手（6戦1勝）。12頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では持ち前の強靭な心肺能力で最後まで敢闘したが、ゼーヴィントに3/4馬身交わされて2着となった。

9月3日、中7週で迎えた33戦目は、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田大知騎手（7戦1勝）。17頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、6着に終わった。

7歳（2018年）

6月10日、約9か月半の休養明けで迎えた34戦目は、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で柴田大知騎手（8戦1勝）。16頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が悪くなり9着に終わった。

7月8日、中3週で迎えた35戦目は、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴田大知騎手（9戦1勝）。12頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。最後は脚勢が鈍り8着に敗れた。

9月23日、約2か月半の間隔を開けて迎えた36戦目は、G2のオールカマー（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で柴田大知騎手（10戦1勝）。12頭立ての12番人気で大外12番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。最後は脚を失くしてしまい9着に終わった。

10月14日、中2週で迎えた37戦目は、オクトーバーステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（14戦0勝）。10頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではいい脚を見せられず6着に終わった。

11月11日、中3週で迎えた38戦目は、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（15戦0勝）。16頭立ての12番人気で15番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず9着に終わった。

12月1日、中2週で迎えた39戦目は、G3のチャレンジカップ（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は丹内祐次騎手（4戦1勝）。12頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず5着に終わった。

8歳（2019年）

12月15日、約12か月半の休み明けで迎えた40戦目は、木幡巧也騎手を鞍上に迎えて、ディセンバーステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く15着に終わった。

9歳（2020年）

1月26日、中5週で迎えた41戦目は、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は松岡正海騎手（16戦0勝）。12頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。競走中止となった。

2020年1月26日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。