ミスターメロディ（2015年生、母Trusty Lady）

ミスターメロディ（2015年3月29日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「曲名」。毛色は鹿毛。種牡馬のScat Daddy（当時11歳）と交配したTrusty Ladyが18歳のときに産んだ仔が本馬である。2019年の高松宮記念(G1)に勝利した他、2018年の阪神カップ(G2)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

藤原英昭厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2017年）

11月4日、デビュー戦は戸崎圭太騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京ダート1300m 晴/良）に出走。馬体重は474kg。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のリョーノテソーロに8馬身の差をつけて初白星を挙げた。

12月2日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた2戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下の寒椿賞（中京ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、緩やかなペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、メイショウオーパスに交わされて1馬身1/4差の2着に敗北した。

12月28日、中3週で迎えた3戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下のエスペランサ賞（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で追い上げたが、抜け出したオーヴァーライトを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

3歳（2018年）

2月3日、中4週で迎えた4戦目は、3歳500万下（東京ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（1戦1勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて13番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のユニオンローズに2馬身半の差をつけて圧倒的人気に応えた。

3月17日、中5週で迎えた5戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のファルコンステークス（中京芝1400m 晴/良）に出走。芝レース及び重賞競走への出走は初となった。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のアサクサゲンキに1馬身1/4の差をつけて重賞初挑戦初制覇を達成した。

5月6日、中6週で迎えた6戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦1勝）。18頭立ての7番人気で16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では天性の敢闘精神でゴールまで力闘し、4着に入った。

11月11日、約6か月半の休み明けで迎えた7戦目は、ハンデ戦でオープンのオーロカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は北村友一騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら4番手で通過。直線ではやや伸びを欠き、5着に終わった。

12月22日、中5週で迎えた8戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、G2の阪神カップ（阪神芝1400m 曇/稍重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では堅調な伸びを見せたが、抜け出したダイアナヘイローを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

4歳（2019年）

2月24日、中8週で迎えた9戦目は、G3の阪急杯（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（2戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では全く伸びず7着に敗れた。

3月24日、中3週で迎えた10戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（3戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のセイウンコウセイを半馬身振り切って上半期スプリント王の称号を獲得した。

9月8日、約5か月半の休養明けで迎えた11戦目は、G2のセントウルステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（4戦2勝）。13頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。直線では伸びあぐねて8着に敗れた。

9月29日、中2週で迎えた12戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で福永祐一騎手（5戦2勝）。16頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘し、4着に入った。

11月4日、中4週で迎えた13戦目は、Jpn1のJBCスプリント（浦和ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で福永祐一騎手（6戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では伸びを欠き6着に敗れた。

5歳（2020年）

6月7日、約7か月の休み明けで迎えた14戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は北村友一騎手（2戦0勝）。14頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は力尽きて11着に終わった。

9月13日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた15戦目は、G2の産経賞セントウルステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（3戦0勝）。17頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走したが、3着に終わった。

10月4日、中2週で迎えた16戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（7戦2勝）。16頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘し、4着に入った。

2020年11月26日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。

11月3日、中3週で迎えた17戦目は、Jpn1のJBCスプリント（大井ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（8戦2勝）。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では脚が上がってしまい12着に敗れた。

2020年11月10日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。