スルーオグリーン（1994年生、母リトルキッス）

スルーオグリーン（1994年3月7日）は、日本の競走馬、種牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のSeattle Slew（当時20歳）と交配したリトルキッスが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）千代田牧場。戦績は、中央平地27戦3勝2着2回、中央障害2戦1勝。1997年の京成杯(G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

グリーンファーム愛馬会にて総額5,200万円（52万×100口）で一口馬主が募集された。

藤沢和雄厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1996年）

8月11日、デビュー戦は坂本勝美騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（函館芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は486kg。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のファイトジャンプに6馬身の差をつけて初白星を挙げた。

9月1日、中2週で迎えた2戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのコスモス賞（函館芝1800m 雨/重）に出走。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではいいところがなく5着に敗れた。

11月23日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、3歳500万下（東京ダート1400m 曇/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では最後まで息が続かず13着に敗れた。

12月15日、中2週で馬体重を前走からさらに12kg増やして迎えた4戦目は、橋本広喜騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま強靭な粘り腰で末脚を持続させて、最後は2着のドロテアスに2馬身半の差をつけて2勝目を手に入れた。

3歳（1997年）

1月7日、中2週で迎えた5戦目は、3歳G3の京成杯（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は岡部幸雄騎手（2戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では我慢強くタフに走り抜いたが、勝ったスピードワールドにねじ伏せられて6馬身差の2着に敗北した。

2月9日、中4週で迎えた6戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の共同通信杯4歳ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。13頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はガス欠状態になり9着に終わった。

3月30日、中6週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた7戦目は、3歳G3のクリスタルカップ（中山芝1200m 外回り晴/重）に出走。鞍上は橋本広喜騎手（1戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では脚を伸ばせず9着に敗れた。

4月20日、中2週で迎えた8戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のニュージーランドトロフィー4歳ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず11着に終わった。

5月11日、中2週で迎えた9戦目は、3歳オープンの葵ステークス（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は橋本広喜騎手（2戦1勝）。16頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚を失くしてしまい15着に敗れた。

4歳（1998年）

1月5日、約8か月の休養明けで馬体重を前走から40kg増やして迎えた10戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、5歳以上1600万下の門松ステークス（京都ダート1400m 晴/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての10番人気で大外16番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では伸びを欠き12着に終わった。

1月11日、連闘で迎えた11戦目は、青木芳之騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上1600万下の初富士ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後はガス欠状態になり11着に終わった。

1月31日、中2週で迎えた12戦目は、5歳以上1600万下の白嶺ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で青木芳之騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、若干遅いペースで一団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はバタバタになってしまい13着に終わった。

2月22日、中2週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下のアメジストステークス（東京芝1400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で青木芳之騎手（2戦0勝）。14頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず10着に終わった。

3月15日、中2週で迎えた14戦目は、5歳以上1600万下のブラッドストーンステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は橋本広喜騎手（3戦1勝）。14頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では速い脚を使えず12着に終わった。

4月25日、中5週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下のメルボルントロフィー（京都芝1400m 外回り晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は四位洋文騎手（1戦0勝）。18頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず7着に終わった。

5月24日、中3週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下のブリティッシュカップ（東京芝1400m 雨/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は橋本広喜騎手（4戦1勝）。11頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では迫力十分の伸び脚で猛追したが、勝ったワカサバロンに詰め切れず、1馬身3/4差の2着となった。

6月13日、中2週で迎えた17戦目は、5歳以上1600万下のフランスカップ（東京芝1600m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で橋本広喜騎手（5戦1勝）。14頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では末脚に勢いがなく8着に敗れた。

7月18日、中4週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた18戦目は、4歳以上900万下の加治川特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で橋本広喜騎手（6戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、4着に終わった。

8月15日、中3週で迎えた19戦目は、山本康志騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下のTVh賞（札幌芝1200m 晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るインターハントを上がり3位の末脚でクビ差だけ差し切って久しぶりに白星を挙げた。

9月13日、中3週で迎えた20戦目は、4歳以上1600万下のUHB賞（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で山本康志騎手（1戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい6着に敗れた。

11月14日、中8週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の奥多摩ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（3戦0勝）。14頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず7着に敗れた。

12月5日、中2週で迎えた22戦目は、B.マーカス騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の’98ゴールデンスパートロフィー（阪神芝1400m 曇/稍重）に出走。13頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚が振るわず8着に終わった。

5歳（1999年）

2月21日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から16kg増やして迎えた23戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下のアメジストステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は橋本広喜騎手（7戦1勝）。15頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚がパッとせず6着に終わった。

3月27日、中4週で迎えた24戦目は、5歳以上1600万下の船橋ステークス（中山芝1600m 外回り雨/重）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（4戦0勝）。15頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

5月8日、中5週で迎えた25戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上1600万下の朱雀ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて17番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始8番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず8着に敗れた。

5月16日、連闘で迎えた26戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下の緑風ステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（5戦0勝）。18頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、4着に入った。

6月6日、中2週で迎えた27戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下のむらさき賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は橋本広喜騎手（8戦1勝）。18頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では全く伸びず15着に敗れた。

10月2日、約4か月の休養明けで迎えた28戦目は、障害4歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2700m 晴）に出走。鞍上は山本康志騎手（2戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、2着のショウザンスカイに2馬身半の差をつけて4勝目を手中に収めた。

6歳（2000年）

1月29日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた29戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、障害5歳以上オープン（京都障害芝→ダート3170m 晴）に出走。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。10着に敗れた。