グレイスミノル（2012年生、母シャンハイレディ）

グレイスミノル（2012年3月24日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「優雅＋冠名」。毛色は青鹿毛。種牡馬のバゴ（当時11歳）と交配したシャンハイレディが15歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）武田牧場。戦績は、中央平地32戦4勝2着3回。主な勝ち鞍は2017年のドンカスターカップ(1000万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、武田牧場から「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場され、吉岡實によって1,365万円で落札された。9歳のとき、吉岡實から「冬季ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場され、岡田スタッドによって1,650万円で落札された。

本田優厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2014年）

9月28日、デビュー戦は藤岡康太騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は470kg。13頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず7着に敗れた。

10月26日、中3週で迎えた2戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（京都芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（1戦0勝）。14頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

11月8日、中1週で迎えた3戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。前に出て、非常に遅いペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、3着に入った。

12月7日、中3週で迎えた4戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（中京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るフェアラフィネをクビ差だけ差し切って未勝利勝ちを決めた。

3歳（2015年）

9月6日、約9か月の休養明けで迎えた5戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり12着に終わった。

10月3日、中3週で迎えた6戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。14頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では伸びが劣勢になり11着に敗れた。

11月28日、中7週で迎えた7戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて8着に終わった。

12月12日、中1週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下（阪神芝1800m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（1戦0勝）。18頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚が止まってしまい12着に終わった。

4歳（2016年）

1月24日、中5週で迎えた9戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではスパッと切れる脚で猛進したが、伸びてきたトーコーヴィオラ決め手に屈してハナ差の2着となった。

1月30日、連闘で迎えた10戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が鈍り8着に敗れた。

3月5日、中4週で迎えた11戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、5着に終わった。

4月3日、中3週で迎えた12戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で猛追したが、勝ったマラムデールに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

4月23日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上500万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（2戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

5月8日、中1週で迎えた14戦目は、荻野極騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都芝1800m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では息の長い末脚を披露したが、5着に終わった。

5月21日、中1週で迎えた15戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では凄まじい末脚を爆発させて悠々と抜け出し、最後は2着のモンラッシェに4馬身の差をつけて久々に美酒を浴びた。

6月25日、中4週で迎えた16戦目は、3歳以上500万下の出石特別（阪神芝1400m 小雨/重）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るウインムートを鮮烈な末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて3勝目を掴み取った。

7月31日、中4週で迎えた17戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の道新スポーツ賞（札幌芝1500m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続でC.ルメール騎手（2戦2勝）。13頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや鈍り、3着に終わった。

8月28日、中3週で迎えた18戦目は、E.ウィルソン騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の2016ワールドオールスタージョッキーズ第3戦（札幌芝1200m 晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露したが、3着に終わった。

10月8日、中5週で迎えた19戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の久多特別（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。14頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見所を作れず6着に敗れた。

10月30日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた20戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の北國新聞杯（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、逃げるツィンクルソードを差し切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

12月3日、中4週で迎えた21戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の鳥羽特別（中京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（2戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて17番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始7番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

12月17日、中1週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の猪名川特別（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（3戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

5歳（2017年）

1月21日、中4週で迎えた23戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の祇園特別（京都芝1400m 外回り晴/稍重）に出走。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸び、4着に入った。

2月19日、中3週で迎えた24戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下の紫川特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（2戦0勝）。18頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、6着に終わった。

3月19日、中3週で迎えた25戦目は、4歳以上1000万下の山陽特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（3戦2勝）。13頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天稟のガッツでゴールまで力走したが、3着に終わった。

7月1日、約3か月半の休養明けで迎えた26戦目は、3歳以上1000万下の知多特別（中京芝1400m 晴/稍重）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚が冴えず6着に敗れた。

8月5日、中4週で迎えた27戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の九州スポーツ杯（小倉芝1200m 晴/良）に出走。11頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では目立つような脚を使えず7着に終わった。

10月7日、中8週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた28戦目は、3歳以上1000万下の久多特別（京都芝1400m 外回り曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（1戦0勝）。14頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走し、4着を確保した。

11月12日、中4週で迎えた29戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のドンカスターカップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で和田竜二騎手（2戦0勝）。8頭立ての5番人気で大外8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一歩一歩確実に差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のトゥザクラウンをクビ差振り切って久しぶりに勝ち星を挙げた。

12月28日、中6週で迎えた30戦目は、3歳以上1600万下の2017ファイナルステークス（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で和田竜二騎手（3戦1勝）。15頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びが劣勢になり8着に敗れた。

6歳（2018年）

1月21日、中2週で迎えた31戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の石清水ステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。11頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走し、3着を確保した。

3月10日、中6週で迎えた32戦目は、牝馬限定の4歳以上1600万下のうずしおステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（4戦1勝）。9頭立ての7番人気で大外9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が衰えて7着に終わった。